追加メーターのカバーづくり
MPIではいろいろな仕事を行います。
今回は追加メーターを取り付けするための部品のワンオフ製作です
与えられている材料はこちら。これをAピラートリムにくっつけるのです
当たり前でうすが、カーボン柄ですからね、ヒョウ柄のパンツはヒョウ柄で、決してヒョウ皮ではありませんのよ。
しかし、形が違う・・・
違うの沙汰ではなく合う部分の方が少ない。
こいつをむりくり付けるにはあれこれ頑張らないといけません
3個をいっぺんにくっつけることはできないので、3分割にぶった切ってビスで止めることにします。
ハゲしい隙間ができるので、スキマには発泡ウレタンを使います。
まさにこの1液の缶スプレータイプ。なかなか便利そう
発泡ウレタンは出来上がりはかなりキモチ悪いですが、昔はエアロやブリスターフェンダーを作るのに使いました。
ブリスターフェンダーやオーバーフェンダーを作るときは段ボールや板、プラ板を駆使して、ある程度の「型」を作って、ガムテープなどで、目張りをした後、あらかじめ開けておいた穴に、2液を混ぜ合わせた発泡ウレタンを急いで流し込むのです。
急がないと一番下まで液体が行き渡る前に反応し始めてしまい、中途半端に形作ってしまうのです。それくらい反応が早く、凝固し始めるのが速いのです。
また何十倍にも大きく発泡しますから、注ぎ込んだらすぐにガムテープなりで蓋をしないと、ドバーっと溢れてくるのです
今回は「型」を作っていないので、好き放題発泡しまくってこのような感じです。
便利な缶スプレータイプですが、完全に反応しない部分もあったので使い勝手は多少悪いですが、混ぜ合わせるタイプはもっとすごいことになるので、まあ仕方ないかという感じです。
固まったらいらない部分はカッターで切ったり、サンダーで削ってサフォームします。
まあ。こんな感じ。これでいいのです、パテの載せる台が欲しいからです
上からファイバー入りパテをべっちょり載せて形にしていきます。
粗く削っていきます。部分的に発泡ウレタンが顔を覗かせています。
高い部分やいらない部分を削り、実車に当てて取り付けを確認しつつ再びファイバーパテを塗ったくります。だんだんブッシュドノエルみたくなってきました。
ブッシュドノエルを研ぎ落したら、そろそろパテの目を一つ上げて、中間パテで、整形していきます。
もう大部分出来上がってきましたので、ポリパテにします。しかし、形が大変にデコボコで、均等にパテを塗るのが難しいので、お菓子にはスプレーパテを使います。
この頃には最終的な実車とのフィッティングを見ておかないといけません。
スタンドックスのポイエステルスプレーパテです。主にサンドペーパーの目消し、巣穴の除去が目的の商品です。
これをSATAのKLPCというポリエステルフィラー専用のスプレーガンでズビビ~と吹いていきます。
だいぶお菓子っぽくなってきました。
IRでガン焼きです。気を付けないと溶けてしまいます。ちょっと目を離すと90℃くらいになってしまいます。
素焼きの陶器みたくなってしまいましたね
研いで研いで、塗装前仕上げのサフェーサーが入りました。
うーん長い旅路。いつの時代でもワンオフは大変です。
そのうち取り付け編も書ければいいなあと思います・・・