イギリスのクルマ

2018年9月23日 (日)

ジャガー、ランドローバー川越に行きました。

もうね、日曜なのに普通に朝から仕事なのですよ

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オーナー自らがこの角度が最も気に入っているという 「オーナー'S EYE」で
このクルマの、リコール実施のために川越のジャガー/LR川越に行きます。

しかし、今日は交通量が多い。とっても多い。大混雑です。

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しかし、このタダ自動車を運転して目的に行くというのに、昨日も今日もどれほどの時間をかけていることやら。この経済的損失はいったいいくらになるのやら。
普段なら1時間かからないで行くLR川越なのに、2時間近くかかって到着

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いつものサービスの田中さんを訪ねます。

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リコール作業はKVと呼ばれる、ドアのロックコントロールやセキュリティを司る部品の交換です。

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自動車のセキュリティは、盗難防止の根幹に関わることなので、カギ(と言ってもリモコンのインテリジェントキー)の上書きが必要なので、手持ちのカギ全てが必要です。
また、このクルマのロックコントロールモジュールは一度だけしか書き込みできないそうで、後から合鍵を足そうとすることはできないので、どうするかと言うと
KVとカギを全部いっぺんに交換する方法しかないそうです。
作業の間に、少しショールームを見学。

表に新しいレンジローバーヴェラール。他にもジャガーFペース、EペースとSUVだらけ。
ラインナップがランドローバーともろかぶりですが、そんなもんなのでしょうか?

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すごいドアハンドル。走り出すとドア内に引っ込んでフラッシュ化するそうです。

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結局、かぶってもSUVを売る背景には、セダンの不人気があるそうです。

ちなみに何故か、工場は店主の趣味が反映されるというか、僕の工場にはSUV好きな方は少なく、セダン/クーペ好きが集まります。

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ジャガーは気品ある乗用車を作り続けて欲しいですね。

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やっぱり380のXJ。かっこいいなあ。

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高いけど・・・

最近は極端に目が悪くなって長らく運転していると、ひどい肩こりでまいります。
いよいよメガネは3種類、年は取りたくないですね

2018年7月28日 (土)

ベントレーアルナージR 細々修理

高級車というかスーパーカーというのは、押し並べて部品点数が多いです。
部品点数が多いということはそれだけ、故障のリスクが高くなり、つまりはお金がかかるという事に直結します。

今回のベントレーはその典型的な例で、パーキングブレーキが踏めない時があると言う症状で入庫しました。

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見れば足踏みペダルから部品がぶら下がっています。これがつっかえて踏めないのですね。オマケにバネがひとつ落ちてきたそうです。

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しかしこんな所にアブソーバーが付くって・・・
部品を発注して、不良部品を取り外して一度お返しいたしました。

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後日、部品が来たので再入庫。他にもラジオアンテナの交換も行います。

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巨大なトランクリッドですね。コレ自体がボンネットみたい

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部品は全て純正品で、小さなバネ、アブソーバー、ラジオアンテナです。

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少し出たままになったアンテナロッド。このままではアンテナASSYが外せないので、中に入らないロッドは切断します。

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あとは止まっているナット類を外せば簡単に外すことができます。

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車体番号から割り出した部品ですが僅かに違うようです。電話のアンテナが接続できないようです。まあ、今の電話に完全に合致していないでしょうから付けませんが

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まっすぐ、高く伸びるようになりました。

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続いてスプリングですが、これはパーキングブレーキのリリースレバーのリターンスプリングでした。

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こんな小さな何気ないスプリングですが、結構な値段します。

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一見、簡単そうな取り付け位置関係に見えますが、場所が場所だけに首が痛い。結構大変でしたが、どうにか取り付けました。これでホントに外れないの?と思うようなつくりでしたが、それで良いようです

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さらにアブソーバーをつけます。このアブソーバー、サイドブレーキをリリースするときに「バーン」と下品に戻らなくする為だけのものみたいです。

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このようになります。どちらも直接すぐに困る故障ではありませんが

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部品点数が多いだけに起こるトラブルで

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それに費やす金額の高いこと・・・・

2018年5月 9日 (水)

砂漠のロールスロイス

連日帰りが遅くて、今日もショートバージョン。

昨日、お客さんが代車? 試乗車?のレンジローバーヴォーグで来てくれました。

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もはや手が付けられない程、巨大になり、高額になり、高級になりました

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車幅は2m、長さは5m超え、2tを軽く超える車重。いったい、自動車は巨大になりどこへ行く? 一見それほど大きいようには見えませんが、遠近法を間違えたようなクルマで、1つ1つの部品が大きいようです。

先日車検で預かったレンジローバースポーツとは少々違う乗り味です。

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スポーツの名を冠するだけあって少々スポーツよりの乗り味ですが、ヴォーグはやはりコンフォートな乗り味


すごい運転席で、メーターはアニメのようです

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またオーディオの音の良さはハイエンドの証なのでしょうか?
音の分離がむちゃくちゃ良く、楽器の輪郭が良くわかります。
こいつはすばらしい。EXCITERやRAVENなど音が極端に悪いアルバムを聞いてみたい


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さらにサイドビューカメラやバックカメラの解像度が大変高い

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乗り終わって、お客さんから言われるまで気が付かなかった3Lディーゼルターボ。ほとんどガソリンエンジンです。

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なんらパワーに遜色はありませんし、ニオイも振動も音すらも車内からはわかりません。
まあ、長ーく乗ればどうなるかわかりませんが、すごいパフォーマンスです。

1700万くらいするのかなあ? イギリス王室御用達。いかがですか?
新車も販売できますよ。

2018年4月28日 (土)

成約御礼 BMWミニ クーパークラブマン

MPIの直接のお客さんではありませんが、E君のお客さんにご契約を頂きました。

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クラブマンの特徴は何と言ってもそのドアレイアウトです。

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ボンネットフードも変装マスクを解いた時みたいな開き方

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さしずめこんな感じ

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リアもね

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すばらしいデザイン、そしてユーティリティ
こちらも観音開きで開きます。

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後部に乗り込む為に小さくひらくドア。

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乗り味はしっかりしていてさすがBMWと言った感じなんですね

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お買い上げ、ありがとうございました。




2017年9月18日 (月)

メカ殺し油地獄 後編

さて、BMWの古くは6シリーズなども同じような仕組みを持っていますが、このアルナージも例に漏れずパワステポンプがデュアルポンプ化しており、サスペンションの油圧は、このパワステポンプ(タンデムポンプ)が受け持ちます

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ですから、ポンプ後ろ側にタンクからフルードを送られるデカいバンジョーボルトが来ます。
そして、横側にはステアリングギアボックスに送られるポートと、リアレベリングに送られるポートと2つあります

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しかしこの部品点数! ごっちゃごちゃです。まさにキングオブケイオス
H・Rギーガーの絵画みたいです。

エアコンガスを抜き、パワステポンプまで掘り下げていきます

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配線、配管だらけ。

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そしてポンプにチェックメイト

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これがフルードの配管です。手前がレベリング用、奥がパワステ用、その隣のぶっといのがタンクからのデリバリパイプです。ちなみに右の穴はターボのブローオフバルブからのリターン。どのホース類も激しい熱さの中にあるにも関わらず、ゴムがしっかり弾力を持っているのは、さすがとしか言えません。

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新しいポンプを付けて、元に戻します。

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大変ですが、ひとつひとつ元に戻します。

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ファンベルトがヒビだらけだったので、ファンベルトも交換。すさまじい長さです。
小さい子なら縄跳びができたりして・・・
ベルトの交換も大変です。Eくんと二人で一生懸命作業します。

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組みあがったら、早速フルードのリアへの流れを確認します。

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すさまじい勢いでブリーダーから噴射してきます。やはりコレぐらいの圧力なのですね。

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車高調整を何もせず、外したりしているとこのようにホットロッドに

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しかしあまりに部品点数が多く、下から見ても全くポンプを見ることができず、もれているのか、いないのか見えません。

とりあえず、エアコンガスを入れていきます。巨大なシステムなので、真空引きも長い時間行います。

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エアコンガスをどんどん飲み込んでいきます。940g+20gなんて書いてるので、ほとんど5本を注入します。

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車高も調整していよいよオーナーの元に返す時が迫って来ました。

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レベリングのシステムは完全にオーバーホールできました。しかし、乗り心地のほうはあまり改善できませんでした。
やはり、ショックアブソーバーのオリフィスコントローラが悪いのか?コントロールユニットが悪いのか?

海外のフォーラムでは乗り心地の改善はガススプリングの交換とたくさんありましたが、どうなんだろう?

http://www.fixya.com/cars/t23934463-99_bentley_arnarge_shocks_not_working

さらにサスペンションの宿題は残るようかもしれません


2017年9月17日 (日)

メカ殺し油地獄 前編

おそらくベントレーというかロールスロイスというクルマはおそらくは世界で一番整備が大変なクルマなのではなかろうかと思います。

さて、8月の終わりにガススプリングなるアキムレーターを交換して、ちゃっちゃと終わる予定だったアルナージ。

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そもそもガススプリングは、セントラルハイドロリックコントロールと呼ばれるリアサスの油圧をコントロールする部品で、ポンプから送られたフルードをアキムレーター内で調圧し、システム全体を安定させるものです

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で、フルードの流れについては、依然に書いた記事を参照してください

http://messiah208.cocolog-nifty.com/blog/2017/08/post-0cd4.html

で、オーナーの英断により交換することになりました。

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ハイトコントロールバルブ。ポンプから来たフルードはここで、入るものと出るものになります。実際には約34万円しました・・・ もちろん日本にはありません

で、現物を見ると

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なるほど中のニードルのようなものがアームを動かしても全く動かず、ああ、これでは正常に動くまいと、交換して勝利を確信しました。

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で、エア抜きを始めると、出てくる油量がなんだか細い。
しまいには最終的にほとんど止まってしまうことも。
油圧が低すぎて、とてもショックの役割などこなせません

もはやポンプも壊れていたと言う顛末になってきました・・・

うーん、ベントレーの超豪華、次々攻撃になってしまいました。

なぜか、このバルブとパワステポンプが同額・・・ 再び到着まで一週間待ちます。

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ああ、来たよ、来ましたよ。はるばるイギリスから。

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あまりの部品代に身がすくみます。

続きはまた次回・・・・

2017年8月29日 (火)

ベントレーアルナージのリアレベライザー修理

先日ガススプリング交換作業中にフルードが来ていないことに気が付いたアルナージR

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オイルがぜんぜん減らない。減らないからエアも抜けない。
こちらもマニュアルには最終的にはパイプやシステム内のエアはこのタンクに戻って行くとあるが、所定のエア抜きのステップは踏まなければなりません。

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このクルマの仕組みも独特で、パワーステアリングポンプはデュアルポンプになっていて、ひとつはパワステに、もうひとつはリアサスペンションのレベリングに寄与する仕組みになっています。

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わかりにくいけど
1.タンク
2.パワステ/レベリングポンプ
3.パワステレギュレーター
4.パワステのアキムレーター
5.6.ブレーキのシリンダー
7.ステアリングラック
8.フルードクーラー
9.ハイトコントローラー

上の絵の通り2本並列してパイプが入っているのが見えます1本下へ伸びるのは

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この9番の下にまたバルブが付いていましてね
ここで2手に分けられて、それぞれのガススプリングに行くのですよ

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で、急な路面変化というかサスペンションへのさまざまな荷重に対応するためにつけられているガススプリングを交換したのですが、肝心のオイルがタンクから来ない。

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なんでだろう・・・・ なんでがなんでだろう
マニュアルには上の図の通り、デュアルポンプのレベリング側はポンプからレベリングバルブに直行している様子。で、エア抜きでは車高調整用のアーム(リンク)を外してから行うとあります

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しかし・・・ で、で、出ないんだな

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右のホースはポンプから来ている側
左のメッシュホースはタンクへ帰るリターン側

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で、いろいろやってみる

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で、で、出ないんだな

なんだかゴンタくんに喰われているみたい

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で、しょうがないから、ポンプから来るホースを緩めるとポタポタ景気良く垂れてきます。
しかもキレイなフルードですからポンプからきているのは間違いない。

しかし、このバルブのブリーダーをひねっても全く出てくる気配なし

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ってことは、このバルブが悪いのでは?

よーし交換じゃあ!と思って調べてみたら
なんと32万円でした。

う~ん、よくよく考えてから交換しよう・・・

2017年8月11日 (金)

ガススプリング

先日、作業したアルナージですが

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部品は日本にぜんぜん無くて。尤も部品商経由ですからコーンズに無く?
イギリスから今になってきました

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でかいパイナップル、いや手りゅう弾、いやアキムレーター

時間かかって申し訳ないことしました。

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毎度おなじみの部品で、毎度おなじみな壊れ方をします。

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日本車ではまず見ないこの部品。果たして今まで何回見てきたことでしょう?

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時にはセレスピード

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フェラーリのリアサスにトゥインゴのイージーマチック。
シトロエンのハイドロサスには、悪の代名詞みたく扱われています。

総合的な部品名はガススプリングと呼ばれますが、その名の通り、様々な油圧部分の緩衝材的な使われ方をしています。
それゆえ中身のガスが抜けると、今度はノーサス状態になって不快になります。

結局定期的な交換が望ましいのですけどね。
この部品見たことがある、って言う方でぜんぜん交換したことが無い人。
ご心配な人、是非ご相談ください。


2017年7月25日 (火)

レンジローバーの修理

今日は午後から、日ごろから仲良くさせていただいているカーショップSのK玉社長を訪ねました

レンジローバーの故障を修理するためです

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先に僕の工場で診断して悪い部分は洗い出して、部品は発注済みの作業です。
診断機には1番シリンダのミスファイアと出ていて、振動も出ていたので、IGコイルと踏んで部品を発注しました。

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この時代のレンジは流浪の時代でして、BMWお得意の.4.4LV8を搭載してしています。同じモデルでありながら途中からジャガー製のV8に変わるのですが、こちらは実にスムーズでした。BMWのV8は様々な車種に載せられた名機です。5、7、8シリーズとBMWの高級車のエンジンには付き物でしたが、晩年はオイル漏れがひどくめんどくさいエンジンの代表になりました。大排気量だけあって上は回りませんがトルクがぶっとく、重い車重のクルマを蒸気カタパルトから飛ばしたような加速もします。

で、エンジンカバーを外して、見てみるとなんとバンク内にエンジンオイルが溜まっているではありませんか!それもかなり大量です。

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ちなみに反対側のバンクにはオイルはありませんが、タペットカバーパッキンは左右共交換すべきでしょうね

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この後はとっぷり溜まったオイルの除去作業に腐心して、とてもカメラなど触れる状況ではなかったので・・・

次の画像は完成画像です

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レンジローバー。当時は1000万以上で売られていたと思います。車体が安くなっても部品は新車のままですから気をつけなはれや!

2017年7月20日 (木)

バルケッタにマフラー

あ~ も~こんな仕事辞めてやる!
なんて思うことありませんか?

最近激務続きですっかりノビ気味です。

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バルケッタの残りの修理、マフラー交換です。
かなり錆びていたので、穴が開きそうでした

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そんな話しをしたら、Iディレクターが「交換してください」となって交換と相成りました

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しかし、差込みマフラーでサビがひどいと簡単には抜けません。20余年の恨み辛みが接着剤となってマフラーを抜けないように頑張らせます

一方の新品マフラー

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ボーザルの製品です。もっと売れればいいのになあ。
販売元の方も素晴らしい対応をしてくれます。

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さらにホイールの裏も洗って欲しいと言うリクエストがあり、洗剤も一緒に預かりましたが、これがまた全くキレイなりません。

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20数年前にワコーズが売りに来てちょっと使った覚えがありますが、今もまだ売っているんですねえ。

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この手のヨゴレは取れませんよ。

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そうこうしているうちに4本待つまでも無くスプレーが壊れました。
プロフェッショナルユースではないので、仕方がないか

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二人でヒーヒー言いながらどうにか外れた古いバンパー

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そして新しいバンパーを取り付けますが、これがまた全く入りません。
Eくんも僕も汗だくでショックレスハンマーを振りまして
これまた二人でヒーヒー言いながら取り付けます

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どうにか入りました。

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もうね。本当にこの業種は辛いですよ。この時期。

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キレイですねえ。キャタライザーは未だにサビてはいますが・・・・
こうしてブログにしてしまうとあっという間に交換出来ているように見えますが、そりゃあもう大変なんですよ

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でも一番腐りやすいテールピースやサイレンサーはご覧の通り!

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この後、部品を取りにLR川越に行きました


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彼らもまた暑い・・・いや熱い仕事を作業していました。
ミッションジャッキを2本使うような作業って・・・

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で、何の部品化というと、こちらですね。リアバンパー交換中のレンジ。おなじみのクルマです。

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夜はクラッチの重いプリメーラを納車して1日が終わりました
かえる頃には上半身も下半身も疲れてフラフラです。

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