塗装関連

2018年6月20日 (水)

3コートパール塗装

作業中の117クーペ。部分的に塗装が始まりました。

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この自動車はユーザーの希望から過去に、レクサスのワインレッド3R1 クリスタルレッドシャインなる色で全塗装されています。例に漏れずこちらもそのカラーで塗装します。

この3R1と言う色は世に言う3コートパールでありまして、塗装には手間がかかります。

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元来3コートパールには2種類ありまして、ホワイトパールのように白いグランドコートの上に、黄色味あるいは青/赤味の半透明なパールコートをしてその輝き加減で色彩が変化する干渉パールと、
下地に予め一定の似た色を入れて、低隠ぺいの塗色を助ける着色パールとあります。後者でも下に入れる色合いにより、パールコートが影響を受けるのでこちらも先の緩衝パールほどではないにせよきらきら感をよりくっきりさせる働きもあります。

ただ、3コートパールはそれ自体で隠ぺいする力がない、または弱い為に、補修する際は「にごり吹き」と呼ばれる技術を用い、塗装回数が増える為に補修時には苦労が付いて回ります。

3コート塗装の大変さはここで多少解説していますから参照あれ

で、沢山塗料もスプレーガンも使いますから、清掃が大変

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1つ1つ手洗いで、シンナーで洗っていきます。食洗器のようなものも存在しますが、ガンが痛むので使いません。
3コートは3つのがンを使うので洗う手間も3倍

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MPIではメタリック/パール用、ソリッドカラー用、クリアー用と用途を分けてスプレーガンを使用しています。

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ちなみにクリアーはエクスプレスプレミアムクリアーをMSシステムで塗装しました。

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クリアーに硬化剤50%、シンナー5%を入れた直後はなんともいえない不透明さですが

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かき混ぜると水のように透明になります。

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どんどん作業を進めていきましょう

2018年6月15日 (金)

ボディショップ経営は意外に大変

自動車の外装修理の職種をよく鈑金屋なんて書きますが、昔はハンマー1本、スプレーガン1丁あれば軒先でも開業できるといわれた時代がありました。

しかし、20年ほど前から自動車の構造は飛躍的に進化し、直すのが難しいのと、資産的価値が高くなり求められる修理の品質も高くなってきました。

もちろん、その間に工具も塗料も自動車と一緒に進化してきたのですが、その頃からボディショップの開業は非常にお金のかかる物になりました。
設備が大きく、そして費用がかかるのです。

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普段何気なく使っている塗装ブースも長きに亘り800万くらい支払いました。
他にもいっぱい設備を必要とします。
景気の良い時代はそれを補って余りある仕事がありましたから、こういった設備は結構売れたと思います。
今は難しいかもしれませんねえ。
実はこの塗装室は意外に費用がかかるのですよ。

蛍光灯・・・・ この蛍光灯、侮ってはいけません。

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フランス製でブースライトと呼ばれる専用設計されたものです。

アマゾンでも1本、4320円もします。

それをこのブースは40本使用します!

\4320X20=86400円 
照明だけで10万近くもするのです。

昔は何故か5割引くらいで販売する業者がいたのですが、いまや全く見なくなってしまいました。
しかし・・・ 今やいろいろ試した結果、一番ブースライトに近い商品はこれではないかと言う結論に達し、違うのを使っています。

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昔は一生懸命、純正品を使っていましたがねえ。
もちろん、専用設計品ですから、長持ちさ加減が全く違います。しかし、値段が1/10ですからね

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本物の3M6105Jは一度交換すると6-7年近く持ちます。しかし、国産の蛍光灯にしてからはいいところ3年くらいです。

1997年に設置したあと、途中1回交換し、記録は2007年から。13年まで交換せず、17年で交換、そして17年換えなかった管を今日2本換えました。

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スプレーした後は70度以上まで温度を上げますし、環境的にはとんでもない劣悪環境ですから、短命になるのもやむをえません。

2018年6月 1日 (金)

劣化した塗装膜

劣化した旧塗装膜。下地が悪く、塗装状態に問題があるような塗装膜。しかし、一定の溶剤テストには合格し剥離が必要でないと判断された場合に使うプライマーサフェーサー作業です。
でもラッカー塗装や、完全に硬化しない塗装膜は剥離が前提ですがね。

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しょうがないっちゃあしょうがないのですが、小さいブリスターが僅かに目立ち始めているルーフ。窓ガラスを外しているので、以前マスキングして塗った部分の段差や足付け不良を改善させるために塗りたくなかったサフェーサーを塗装します。

通常、溶剤テストに全く問題ない塗装であれば色だけを塗りたかったのですが、文句を言う塗装屋をなだめて1枚にサフェーサーを吹きます。
ルーフは塗装するのが大変ですし、不精をしないでリスクをヘッジします。

しかし、いろいろ諸問題が起きて塗ったり剥がしたりを繰り返し、なんだかぜんぜん進みません。3歩進んで2歩下がるとは正にこのことですね

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度々登場するEPプライマーサフェーサー。

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専用のサフェーサーと3:1のシステムです。エポキシ製品です

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僕がいない間に塗装を頼み出かけます。

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帰ってくると、あれっ? 何コレ?

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でも実はコレ、エポキシプライマサフェーサーの強力なシール性と屈強な塗装膜は、逆を言えば作業者にも強いるわけですので、単体で塗装してしまうとあまりに塗装膜が硬くて、研磨する作業者がねをあげてしまうので、サフェーサーをと相互に、その上から塗装してそれを研ぐという、サンドイッチ工法で凌ぎます。

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ですから塗装色やクリアーの肌は問題にならないので、このような感じ。

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この自動車で余った塗料を使いました。エコですね~

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しかしこのサフェーサー、使い切るのに3年くらいかかってしまいました。ポットライフが過ぎるのでもう少し使う頻度を上げないといけませんね

詳しくはこちら

http://www.standox.com/content/dam/AP/Standox/japan/documents/tds/04_932_EP_Primer_Surfacer_3_1_new_J_Rev20130207.pdf

2018年5月10日 (木)

塗装は下地作りから

作業中の117クーペ
部分的にサフェーサーを吹いていきます。
ただ、金属素地に直接サフェーサーを入れると、この時代のクルマは危険ですから、エッチングプライマーを塗装してからサフェーサーを入れます

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強力な密着性と防錆性能を有しているので、最近の亜鉛引き鋼板と違う古い鋼材にはもってこいの下地材です

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このように直接金属素地に塗装して

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あとは錆びないようにお祈りをしてからサフェーサーを塗装します

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サフェーサーを吹いた後、ちょっとすると、金属素地に近いフェザーエッジが吸い込むようにぼんやり跡が出てきます。エッジマッピングと呼ばれる現象です。あまり中間の層に良くない塗装膜が存在するようですね

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酷い場合は剥がれたり、ちぢみ(リフティング)と言う現象が現れたりします。その場合は一度剥離してから作業しなおしたり、さらにシール性の高いエポキシ系のプライマーを使って健全な塗装膜を作ります

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ところが・・・・ マスキングをはがすうちに、以前に全塗装した部分がはがれました。ところどころ白い部分がみえるところがはがれてしまったところです。

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こんな所がはがれてしまう事は、言語道断で、しっかり足を付けなかった塗装技術者のミスです。しかしそう言ったミスはこのように時間がたってから笑われるので、気を付けなければいけません。

ところで、先日、このブログをご覧いただいていると言う同業者の方から電話いただきました。

その方もスタンドックスユーザーでらっしゃるのですが、なんと奄美大島からだそうです。
離島でありながら外資の塗料を使うのはなかなか大変だろうと思いますが、過酷な環境に置かれるクルマの外装塗装に、なみなみならぬ情熱を持ってらっしゃるご様子で、僕も興味深い話が伺えました。

このブログ゙をアクサルタのスタンドックス事業部の方が見ているかわかりませんが、かなり強烈な塗装膜テストができそうです。
いろいろ面白い情報がありそうですよ。

2018年4月 6日 (金)

ヘッドライトの曇りに救世主なるか?

よく、ヘッドライトが黄色く、あるいは白く曇ってしまうクルマを散見します。

元々、プラスチック製ヘッドライトユニットは紫外線に弱く、長らくガラスが使われ来ました。しかし、ポリカーボネートに特殊なコーティングを施す事で長らく太陽光にさらされてもある程度平気になりまして、爆発的に使用されるようになったとされています。

しかし、なかなか永遠なるものは存在しないようで、やがてコーティングがやられて現在に至る図式が出来上がった訳です

例えば、エアバッグ、実は可使期限があるってご存知でしたか?
10年で交換しろと書いてあります。インフレーター本体に製造年月日が書いてあったりします。
先日修理した電解コンデンサーも長く時間が経ち自壊してしまったのです。

なかなか出来上がってから、完全に使い切るまでに様々な障害により使命を全うできない。今回はそんな、かわいそうなヘッドライトをどうにかしたい話です

ヘッドライトユニットの日焼けによる曇りはみなさんも目にした事が多いと思います、一方、その修理についても、一度研磨して仕上げますとか、再度コーティングしますなどと言う文言も目にした事が多いと思います。

僕らも例外ではなく、今まではよく磨いたり、いくつかのコーティング剤を試したりしました。

しかし、どの方法もしばらくすると悲しいまでに元に戻り、早ければ数か月待たずして黄ばみ始める物もありました。

で、今回も1000番の耐水サンドペーパーで古いコーティングを削除し

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1500番で整えた状態にします

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そして、クリアーを塗装します。今回はここからが大きく違う所です。
クリアーは通常に使っているスタンドックスのイージークリアです。軟化剤を添加させました、通常の使用状態と同じです

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もうかなり昔、スタンドックスの研修で、自動車の塗装の目的は外観の美観だけでなく、錆の防止、太陽光の紫外線による変質の防止なんていうのがあったように思い出して・・・・

で、一度グランデプントで試験的に塗装してみましたが、業販してしまいました。今回はお客さんのクルマなのである程度の期間、観察できるだろうと
お客さんのクルマで試験してしまう・・・

かつて内科のお医者さんが言っていましたが、子どもの扁桃腺は多くの子どもたちの命の犠牲があって今日の技術的な解決方法が確立されたと
では、僕らもできる限りの事をしてみます

塗装直後のレンズユニット。キレイです。何事もなかったよう。

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しかし70℃で焼き付けると無数のクラックみたいな模様が現れます。
再度サンドペーパーで平滑にします。

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そしてコンパウンドで磨きます。この通り。

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この夏を越えてどうなりますか楽しみです

2018年3月 3日 (土)

フェラーリの塗装 仕上げ編

先日、2月28日の記事でクリアーまで塗装したフェラーリですが、ミラーフィニッシュなんて言いますが、鏡面仕上げを目指す為に再度クリアー塗装をします。

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以前にも書きましたが、ここ20年くらいのクルマの塗装は環境問題から、さまざまな塗装技術が用いられ、紛体塗料やウオーターボーン、いわゆる水性塗料でのフィニッシュとなり、決して美しいとは言えない外観になっています。

塗装肌をメルセデスのW126時代のような、昔のように美しい滑らかな大きい肌粒は加工することで再現は可能ですが、キレイな塗装面をあまり艶の無い小さな肌粒の塗装面に変える事はできません。

そこで、クリアーで塗装した肌をもう一度サンドペーパーで研磨して肌を整え、再度クリアーを塗るのです。

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塗装跡があるのにサンドペーパーが当たってつや消しになっています。これが再度クリアーを塗る作業の証拠です。
この作業かなり大変なんですよ。なにせ、一度マスキングした塗装物に再度サンドペーパーをかければ水やホコりが隙間に入ります。そこをうまく処理しながら作業するので倍の時間ととんでもない集中力、忍耐を要求されます

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いざ、塗装します。

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クリアーは長きに渡り実績のあるクリスタルクリアーを使います
クリスタルプロクリアーなる別商品もあるので紛らわしいですが、品質の上ではこちらが上です。

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そして極端に硬く、強烈な鮮映性能を誇るHSハードナーの組み合わせ

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昔のHSハードナーは少し着色があり、また使いづらい側面がありましたが最近はかなり使い易くなってきました。
主剤つまりクリアーと3:1の割合で混ぜ合わせます

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大きい面で塗装する時、季節の変わり目など、目では見えない塗料の状態をこのDINカップで落ちる早さを計測することで可視化して、塗装の際のガンスピードなどに反映させます。

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この時期(2月半ば)だったのですが、1月より少し早いくらいです。25秒くらいは1月より少し柔らかめです。

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塗装面は前回と同じ21℃に設定

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クリアー塗装は僕ではなく本業に任せます

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この大きさの被塗装体を2回だけのクリア塗装で仕上げるには、ものすごい高度な技術が必要です。同時に塗装技術者は流れないギリギリの線まで載せますから、激しい疲労とストレスがかかります。
それには信頼性の高いガン、材料、設備と可能な限り条件を整えることで支援する事も必要です

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塗装物は端々までしっかりクリアーが載ってないといけません

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Done!

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しっかりした肉持ち感です
表面張力でパネルのエッジにはぷっくりとふくらみができます。

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なんだか航空機に使われるような材料も使われているようなので、焼き付けは60℃で25分ほどあぶります

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美しい鮮映性です。奥行きのある美しいクリアー仕上げとなりました。

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ただ、これでも終わりではなくて、フェラーリや一部の高級車はメーカーのラインを出る前に、メーカーのラインで磨き倒されているので、さらに肌調整が必要なのです。
隣接するパネルに合わせる為に、マスキングの一部をはがして肌を見ます

塗装にちょっと詳しい方や、この職業に従事した経験のある方なら、磨くのだったら、クリアー何度も塗らなくてもよくね?となりそうですが、磨かない部分もありますし、やはり、最終的な出来上がりの状態にはかなり違いがあります。

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再びサンドペーパーをあてます、1500番から3000番で、その後ウールバフ、スポンジバフと2回種類のバフで極細コンパウンドから微粒子コンパウンドと3回りほど回って仕上げます

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ルーフは磨くと危険なので殆ど磨きません。それでもこの映り込みです。

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陽の光の下で見てみます

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美しい仕上がりとなりました。
このようにただ塗装をすると言う事から少し離れて、工場出荷状態に近づけると言う作業プロセスは、仕事に幅を持たせると言うか、顧客の望みに近づけることで仕事の選択肢を増やす事につながります。
どんな仕上がりにするべきなのか? 顧客が求めている事の具現化は提供出来ているかを考える良い機会になりますね。
おっと、ちょっと大風呂敷きを拡げ過ぎました。

次は組み付けの遠い道のりを歩んでいきます。

2018年2月12日 (月)

塗装作業の難しいところ

鈑金塗装作業っていうのはお金が掛かります
なにしろ、大がかりな設備がいろいろ必要ですし、直接作業と呼ばれる直すパネルや交換する部品以外に、間接作業と呼ばれる塗装するために必要な他の部品の脱着や分解があります。

しかし、最終的にどうしても簡素化できないところが塗装作業です。
技術者のカンや経験に依存する部分が多く、最も一般的な人が作業するのが困難なものです

今日、技術の進歩でスプレーガンの性能は圧倒的に良くなり、また同時に塗料の性能も上がり、塗るスペースさえあれば、塗装色が3コーとやシルバー系など難しくない限り、極端な言い方をすればスプレーガンのトリガーさえ握れば塗料は出てきますので、意外にどうにかなります。

そんな中、経験者でないと素人の人に全くできないのがマスキングです。
塗らないところを隠せば良いだけなのですが、これがやってない人には手も足も出ないのです。

例えばこのヒンジ。閉めて塗装するので、中側に塗料が入ってはいけないのです。またこのヒンジやトランクのダンパーも塗ってはいけません。

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フューエルリッドなどもそうですね。最近は多くの方が自分で給油するセルフスタンドに行きますから、抜かりなくやらないといけません。

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他にもたくさん「?」がつくところがあります。特にこのようなデザインを優先したクルマはことさら難しいのです。

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塗りたくてもドアやフードを閉じると隠れてしまうところや、閉める事で露出したり、中途半端に見えてしまうところなど、マスキング方法を間違えると、塗装後に恥ずかしい思いをするハメになります

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この部分など最も悩むところですね

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しかし、うーんと唸っていても先に進まないので、経験を頼りにマスキングしていきます。

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塗りたい所、隠したいところはこの通り

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フードを開けて塗装するので、隠したいところだらけ

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ヒンジやピラー、配線類は塗ってはいけないのでマスキングもかなり手が込んでいます

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このあたりこそが職人芸と言いますか、一般の方々が知りえない塗装のキモになってくるのです。
こうして塗装準備は進んで行くのです・・・・

2018年1月13日 (土)

塗装劣化にご用心

未だベッドの上からの更新です
でも来週には退院予定です。そこでご迷惑、ご心配のお詫びにこんな企画を考えました

フロント3枚、9万円で塗ります。

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ヨーロッパ最高峰のスタンドックスを、メーカー認定工場がお試し価格で登場です
外資系塗料らしく、メタリック、パールの中にはバカみたいに高い塗料が混じる可能性があるので、中にはちょっとだけ値段が変わる色もあるかもしれませんが、基本的に例外なく引き受けようと思います。アルミボディでもスチールボディでも大丈夫です、FRPだけご相談ください
スタートは僕が退院してからになりますが、先に予約から伺おうと思います。

もちろん、ユーザーによっては「おれは3万で塗った、おれはスタンドックスで5万で塗ったぜ!」って言う価値観の方には不向きです。ただ大事になさっている方向けです。自動車の
価値観が違うエンスーな方向けです
ご質問、ご要望、ご予約をご希望の方はメール下さい。追ってメール致します。
fwjd0867@mb.infoweb.ne.jp
まで、お気軽にどうぞ!

2/17 募集は終了いたしました。ありがとうございました。

2017年12月23日 (土)

ひとり上手

今日は祭日にもかかわらず、朝から塗り物です。
MPIには僕ともう一人女性のペインターがいます。もう古い付き合いで、20年数年の付き合いです。当然おヨメさんでもなければ、いかがわしい相手でもなく、長らく働いてもらっている技術者です。

その相方が法事の為に、仕事から数日間離脱することになり、久しぶりに一人での単独行動。

で、時期的に塗装作業を遅らす事が出来ない状態にあり、本当に久しぶりに全作業を一人で行うことになりました。

今回塗装するのはフィットシャトル

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朝は普通に0℃です。これじゃテープもくっつきづらいし何より寒いです

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そこでバーナーを焚いて温度を上げて常夏にチェンジ

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0℃からいきなり60℃まで上げるのは、このちっさく赤いブローサーモ製のバーナーです

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Tシャツ一枚になったところでテキパキマスキング作業を開始します。

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塗装においてマスキングほど一般の人が出来そうでできない作業はありません。僕もずいぶん久しぶりにマスキングしますが、難易度の低いマスキングなので、それほど苦労しなさそうです。
今回は禁断のテールランプマスキングの術です。いろいろ事情があるのだよワトソン君

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部分的にこのビニールのような炭酸カルシウム材を使うのですが、これ基本的に昔から燃やせるゴミです。ところが所沢市では「見た目がビニールっぽい」と言うすごい理由で燃やせないゴミ扱いされています。
そのために、マスキングに使用後は分けて廃棄しないといけません。相方は簡単に分けられるようにマスキングしていきますが、さすがにそんな事は僕にはできません。

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車内とある程度マスキングが終わったら、全体をマスキングします。3mの横幅を持つマスキング材ですっぽり覆って、必要な部分だけ切り抜きます

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マスキングの完成まであと少し

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炭酸カルシウムは電解質では全く無いために静電気によるゴミを少しでも減らす為に、塗装する周りを紙のマスキング材でもう一度マスキングします。

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まあ、科学的根拠があるのか分かりませんが、おまじないみたいなものです。また、大量のクリア材をしようする為にしみこむのも防止できます。


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最後に見切りと呼ばれるとそうめんとギリギリの線をマスキングします。まあ、老眼で見えない見えない。フューエルリッドの中のゴムなどは本来であれば外して作業するべきですし、ガラスのウエザーストリップは、神様でも完全なマスキングできません。
ちなみに、今回の作業のように訳あってマスキング作業ですが、仮に保険修理でもテールランプを外すくらいいの違いで、フューエルリッド内の部品を外したり、ましてやガラスの脱着などほとんど認めてもらえません。輸入車や高級車であれば、交渉しだいで外すことはありますが・・・・

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その辺あたりがしっかりした仕上げと、ただの保険修理の違いです。すなわち費用の違いです。でも、こんな仕事ばかりをしていると、ちゃんとした仕上げを求めているときに、ユーザーの希望通りの仕事が出来なくなります。だから本当は・・・・

さて塗料を作ります。ミキサーの隣の紗倉まなちゃんのえっちなカレンダーも残り数日となってしまいました。
塗料の攪拌機はカクカクと回っていきます。

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塗装部分は今回のリアフェンダーの一部とフロントバンパーの一部なので100mgだけ作ります。

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ベースコートはJet5000で、クリアーは3000です。いつも通りです。フェラーリも軽自動車も

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静電気防止のイオンジェットで準備します。

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ここから先の作業はよく行いますが、道具を洗ったり、いろいろ準備してなんていうのは、人任せでしたから、こちらもかなり久しぶり

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がんを洗ったり塗料を調合するスペースは汚すと怒られるので気をつけなきゃ
といいながらあちこち汚しちゃった。

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はい~ 塗装は終了~

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早く戻ってきて欲しいのでありました~

2017年6月21日 (水)

部品の錆取りと処置




作業中のフィアットバルケッタ(オレンジ)
オーナーたっての希望で、バッテリーキャリアの錆取りをします。

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こういったでこぼこの面の錆取りにはサンダーみたいな回転ものでは効果が低く、ブラストが効果的です。

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バイクのフレームなどもそうですが、ブラストはブラスト加工研究所に送ります
http://www.mars.dti.ne.jp/~jbr/

かつて、直圧式のブラストなどもやりましたが、結局装備の大きい外注先にお世話になった方が早くて安いです。
そして完全にベアメタルで帰ってきます。

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すばらしい出来ですね。

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完全な丸裸ですから、防錆の下地から参ります、
左のエッチングプライマー、ウエットオンウエットでエポキシプライマーサフェーサーを塗布します

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プライマーですから染めるまで吹くのではなく2周りすればOK

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さらにエポキシサフェーサーを載せます

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そこに黒入れて、クリアーです。
ピカピカです。ツヤ有なんです(笑)

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これでずっと心配ないでしょう。

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