で、今回、バックカメラを取り付けるわけですが、テールランプのバックランプがどのように作動しているかは誰も教えてくれません。
エレクトロタップ、通称亀の子を
かませればリバース信号が取れるかもしれません。しかし、勝手に割り込んで電圧変化を感じたら、CANバスラインの異常を示すウオーニングが出てしまうかもしれません。
そもそも配線内にはデジタル信号付きの12Vしか流れておらず、ランプが点かなくなってしまうかもしれません。それでも危険を冒して配線に割り込みますか?
そういう理由から、今回もCAN-busアダプターを使います。
今回も、と書いたのは以前159でも使ったからです。
http://messiah208.cocolog-nifty.com/blog/2017/05/159-c55f.html
しかしその時はOBD用の16ピンソケットに直に割り込むソケットタイプでしたが、今回は自分でCAN-busの高速低速ラインを見極めて、割り込んで使うタイプです。
メーカーのサイトから情報を拾うと、オーディオ裏側から取るようです。
ちなみにこのメガーヌ、通常の目線では気が付きませんが、こんな所にOBDⅡコネクターがあるんですねえ。
で、オーディオパネルの脱着は両脇のパネルを外します。
基本的に嵌合です。それも強烈に硬い・・・
さあ、裸になってきましたよ
オーディオは引っかかりのあるスプリングタイプなので、引き抜くだけです。
外れましたよ
ではCANバスラインを目指します。CANbusアダプターはそのボディのCAN信号の流れを見るだけで、配線内にいろいろCAN信号つきの情報が流れている中で、例えばウインカーだったり、リバースだったりの流れを見て、自分のアダプターからリバースの信号を出すのです。ですから車体からは常時12Vとグランドを取っておく必要があります。
あくまで、行き交う信号を見ているだけなのです。
コマンドには終了信号がセットされているものが多く、ボディコンピューターから例えばパワーウインドウを上げるというボタンが押されたとすると、ボディコンピューターからコマンドが出て、行き先のCANチップで暗号化されたコマンドと共にモーターが動き、ユーザーが希望する場所までウインドウを引き上げたら、終了信号がボディコンピューターに戻っていき、一連の動作が終了する。この所作をただ見ているのがアダプターなのです。見ているだけだからウオーニングも何も関係ないわけです。
アダプターは「あ、今、パーキングブレーキが下りた!」とか、「あ、ウインカーが出た」
などと見て、予め車両の常時電源に接続しているので、自分から12Vを出すのです。それをアリ・・・ いや、バックカメラやナビが信号として捕らえて、作動するのです。
さて今回の設定は?
メーカーのサイトを覗くと・・・ どれどれ
自動車メーカー別ページはこちらhttps://www.interplan.co.jp/products/cars/products/1/0/5/CCA201v2/
車種ごとの中でメガーヌはコチラ
https://www.interplan.co.jp/products/cars/products/1/133
車種も年式もばっちり・・・ と思いきやぜんぜんこの絵の様な風になっていません。
でも気を取り直して灰色と茶色の配線もありますからそれぞれに割り込ませて見ますが
ライトの電圧を見ると
12Vが出っ放しで、ライトのスイッチなど関係ありません。
メーカーに電話して話を伺うと、今まで実際に作業した自動車ではその通りになっていて、年式違いによる仕組みの違いには対応していないと・・・(涙)
がんばっていろいろ試しましたが、うまくいかずもう一度電話してみました。すると、本体内にロータリースイッチがあって、それは指図の通りにしましたと伝えると、指定の位置に動かした後、毎回リセットスイッチを押さないといけないという事を教えてもらいました。
しかし、正常に動きません。スイッチを設定するとLEDgそれぞれの回数分光ってロータリースイッチの位置の数字の数だけ点滅して知らせてくれます。
CAN-bus線の取り方が悪いのかと
他のルノーのクルマの設定も全て試してみました。
しかし反応しません。ただ、ロータリースイッチの位置によってはライト線に12Vが来たり、パーキングブレーキ線に12Vが来たりと、変わっていきます。
さらにCANbus線コネクターを抜くと、12Vが0になったりなにかしらのアクションが得られます。
と、言うことは、CANbusラインからは何かしら見ているように思われることが見えてきました。
さらにルノー小平のトップ、鈴木さんに電話して線色を聞くとコネクター内のピンアサインを教えてくれました。しかし、CANbus線に間違いないのです。
そこで最後の手段。OBDのコネクタに直に割り込みです。何かしらの情報を拾うだろうと・・・
結果は残念ながら同じでした。
意を決して、メガーヌエステートのGT220にナビを付けたオーディオ屋さんに電話して尋ねると・・・・
教えてくれませんでした。
しかし、大事な事を教えてくれたと言うか、口を滑らせてしまったというか、メガーヌは種類があって、CANの出方が違うんですよ、と。
かまれたらチャーンス
つまり、CAN-bus線の選択は間違っていないのですよ、CAN信号のプロトコルが違うのですよ。これは大きなヒントでした。
このCAN-busアダプターは、適合していなかったのです。
おれの1日半返せ~!
ところが、ここに思わぬ救世主が現れます。
通販で部品を販売しているクレアさんです。
http://www.av-interface.com/products/list.php?category_id=72
ダメもとで聞いてみると、電話口に出た方がなかなか詳しい。
「メガーヌ手ごわいですよ。年式によってコネクターなどに種類があります。」
「よく、買ったけど動かなかったという話を聞きます。ウチも2種類用意している」と頼もしいです。
コネクターの画像を送って欲しいとの事で送ると、多分対応できるだろうと思うとの事。
地獄に仏とはまさにこのこと。
ではひとつ売ってください。と言ったら
「現在欠品中で2-3週間後に入荷します。」
待ちますか・・・・