3コートのヌヴォラレッド、2コートのヌヴォラレッド
3コートと2コートでの実際の塗装色の印象を検証します。
どちらもアルファロメオの167Aと呼ばれるカラーコードで、カラー名はRosso miro、ヌヴォラレッドと解釈してください
以降、この記事では、色見本の左側はPPGフォーミュラベースの3コート、右はスタンドックスの2コート、ノーマル配合です。
もうこの段階でかなり違いますが…
塗装室の強い蛍光灯の下で
45度のすかしおよびフリップフロップ
夜間の蛍光灯下。2コートはどうしてもパール目がつぶれる傾向があります
そりゃあ、赤の中にパール混ぜてますからどうしてもそうなってしまいます
特にオキサイドレッドを入れることですかしが白くなりパール感をつぶす傾向にあると思います。
すかすとすごくイエローパールが立ち上がって美しい色彩を放ちます
日なたの正面。パールがつぶれてソリッドカラーのように見えます
日向ですかすと強烈なパール目が出現します。一方ノーマル配合はもう一つパールの目が出ません
日が雲に陰った感じの明るさ。やっとパールと言うカメタリック目が昇ってきました
正面では3コートがかなり強力なオレンジを放ちます
赤い塗料に黄色いパールを干渉させますので、オレンジ色に見える仕組みです
一方、ノーマル配合は終始赤が強く、どの角度でも赤色です
この透かしだとあまり違いを感じません
近接えの45度すかし
正面
日陰での正面
パールメタリック感を強調させた場合
3コートの方が断然パール感が強くでますね
ほぼ全方向でパールらしさを見ることができます。
なるほど、これでは塗装後に顧客から苦情が出るのも無理はないかもしれません。
明らかに3コートの方がパール感が強く、変色感が高いのが誰の目にも明らかになります。
自動車のユーザーの方は僕ら作業者より そのクルマへの思い入れや感性が強く、僕らでは解らない事をいろいろ教えてくれたりします。
真摯に耳を傾けてお客さんの要望を聞き入れ反映させなければけませんね
しかし、3コートにすることにより大幅に塗装費用が増える事を、ユーザーの方側もこころに留め置かなければなりません。
特に車体整備工場選びも慎重にすべきです。
どんな社会にも向き不向きがあり、得手不得手があるものです
美味しい手打ちそばが食べたくて駅の立ち食いそばに行く人はあまりいないと思います。
それっぽい佇まいのいかにも頑固職人が居そうな手打ちそばの店を探すと思います。
ブランドショップで500円の財布を探す人はなかなかいないと思います
500円くらいの財布が欲しければ それそうなりの販売店に行くと思いますし、ブランドショップでそう言った商品を販売することはできないと思います。
要は適材適所で、自分の希望に合ったお店を探すことが最も自分好みの仕上がりを手にする早道であると思います。
塗装をお考えの方はお気軽にご相談ください。
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