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2018年12月の30件の投稿

2018年12月31日 (月)

さよなら2018 こんにちは2019

2018年が終わろうとしてしています。本年最後の更新です
今年も本当に多くの皆様にお世話になりました。

思えば、動脈乖離という病気による重傷な状態で入院から始まった2018年でしたが、多くの方々に支えられて無事にこの年の瀬を迎えることができました。
ひとえにお客様方と関係者の方々のおかげです。

本人には自覚が無くても、いつ何時命を落とすような大病をするかもしれないという事を経験して、思うことは人生は1度きりです。あとでやろうとか、いつかやろうと言うのは結果的に叶わず、後悔することになりかねません。

思い切って前進する。今までの固定観念から脱却する、そんあな変化があっても良いのではないかと思います。

僕はお酒を飲まなくなることは、この世の終わりかと恐怖すら感じていたのですが、今では普通に過ごしています、もちろんお酒を飲むことなく。
お酒をやめることぐらい・・・と大げさに感じることかもしれませんが、僕にとっては歯を全部抜かれるとか、いや、片腕か片足をもがれるような、未来を閉ざされた気持ちだったんです。

でもそのアルコール依存から強制的に脱却して、今日、健康を手に入れました
ま、生命保険には入れませんけどね。

新しい局面に向き合うことも悪くないなと。

今、輸入車に乗ることを検討している皆さん。
必ずしもあまねく人々に合うとは、到底思ってはいません。

日本のメーカーのクルマに比べて壊れるというより、倍くらいのスピードで各部品が劣化していきます。
でも、イタリアやフランス、ドイツやイギリスで、人種も文化も全く違う、その国の自動車文化を体験してみるのは、大げさかもしれませんが、今までの生活のリズムとはまた違った楽しみが見れるかもしれませんよ。

その一助になれる存在でありたいと思うMPIなのでした。
では、みなさま、よいお年をお迎えください。

スカニアのトレーナー

年末に来て、トレーナーを買いました
スカニアのロゴ入りです。

1枚多めに買いまして、29日にイギリスから届きました。トラックファンの方、いかがですか?

169cmの伸長で70kgくらいの人が着てちょうどいい感じです。
3000円です。いかがでしょうか?

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あれっ? 画像が横から縦にならない

なので元画像

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僕は羽村の日野自動車で見たのですがかっこいいですねえ

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ご希望の方はmpi@mua.biglobe.ne.jpまでスカニアトレーナー希望と明記してメールください。

2018年12月30日 (日)

日産デュアリスにナビゲーション取り付け

本年最後の仕事はMPIの従業員のクルマのナビゲーション取り付け

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正直な話、純正のオプションナビがついていたので、15分くらいで、長くったって1時間もあれば終わるだろうとタカを括って始めたので、全く写真など撮らずにスタートしてしまいました

ナビの取り付けは全体像を描きながら作業します。

つまり、フィルムアテンテナやGPSアンテナの位置を決めて最後に本体を置く感じ
しかし今回は配線がまるっきり不明だったので、そちらからスタートしました

今回の取り付けに関しては、古い純正のディーラーオプションナビのバックカメラを生かします

全体的な部品の脱着はアルパインのHPから拾います
https://www.alpine.co.jp/support/fitting

で、ナビを取り外して配線を一つ一つ確認していきます。
もうその時点でいくつか配線が不明であることが確認できました

メイン電源やスピーカーの20Pのソケット、アンテナケーブルは確認できましたが、問題はそれ以外です。
あらかじめ買った変換コネクターは全部で3つ。上記の2つと車速の8ピンです。この車速のコネクターがありません。またバックカメラもありません。

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純正のナビがあるのだから、簡単だろうと思っていましたが、意外に見つからない。
リバースは簡単でした。いわゆる若草色。車速パルスは特定に時間がかかりました。
12V流れっぱなしで、0になるのを繰り返すのではなく、0からパルスが発生されるタイプ

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残るバックカメラは、一度純正ナビに戻して配線を確認します。

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画像のグリーンのコネクターにコネクターを新たにさして、他からの配線と一緒になりナビに入っていました。その中にリバースや車速が入っているので、カメラもここだろうと。

そして別になっているこのグリーンのコネクターの配線を追っていくと、助手席横のスカッフプレートに行っていますので、カメラのコネクターで間違いありません。

ちょくちょくカメラの配線について書いているように思いますが、カメラに行っている配線のタイプには4芯、3芯、2芯の種類ありまして、4芯3芯は同じです。カメラの信号+、信号-、動力+、動力- 3芯は信号のマイナスと動力のマイナスが共有して、シールド線になっています。

面白いのがDオプションのナビはこの配線でどういう訳か、信号ので夏しかも6.5Vしか使っていないのです。

というところで、グリーンのコネクターをばらしていきます。
茶色の線は途中で2本になっていて、切断するとシールド線になっていました。これがカメラの信号線、+-です。

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画像が無くてすいません。
手持ち適当なピンジャックにハンダ付けします。

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残りの青、黒は動力の+-です。+はリバース線に割り込ませて、-はサイドブレーキ線と一緒にアースに割り込ませれば終了です
これですべて解読できました。

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全て正常に使用することができました。

2018年12月29日 (土)

難易度の高いぼかし塗装

そのekスポーツの代車で借りていたレンタカー。

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よく見ると、な、なんとへっこんでますよ!
代車の代車に代車代取られちゃう~

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擦過傷が流れているので、動いていた可能性が高いです。

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よく見ると上から下までプラスチックがこすれた跡もありましたので、なにか柔らかいポール状のものに接触したことが予測されます。

でも、そんなものに擦り付けた覚えもなければ、そのようなシチュエーションに置かれた可能性も低いはず。なにせ殆ど工場にあるのですから

とはいえこのまま返すとレンタカーなので、NOC(ノンオペレーションチャージ)を取られてしまいますので、修理します

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実のところ、このような修理が最も難易度が高いのです。塗装面が大きければ大きくぼかせますが、ぼかすエリアが限られていて、角度を変えて光の当たり具合が変わるプレスラインやモールも無い。つまりごまかしきれないのです。

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何しろ時間がないのでデータで作った塗装色は薄いブルーイッシュシルバーメタリック。しかもぼかし難い色で絶対絶命
とりあえずサフェーサー部分を止めます。
全然色が違いますが、そんなのお構いなしです。予算・・・いや時間が無いのです

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以前は大変でしたが、スプレーガンの性能が良くなりガンに頼ってぼかします

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ひたすら薄く積み上げていきます

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よく見ればぼかしたところが解る? そりゃ色合わせしてないもん。

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このようにしてぼかしていきます。これをご覧の皆さんはどこを直したか知っていますが、完成品をほいと渡されたら、気が付きませんよ

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クリアーを入れます。

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光の反射や映り込みで何かあるように見えています。

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マスキングしている両脇が塗られていない事を示しています。

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あとは知らんぷりを決め込んで出来上がりです。

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2018年12月28日 (金)

さよならekスポーツ

先日、代車のツインズじゃあって喜んでいたのもつかの間

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なんと追突されてしまいました。
お客さんに乗ってもらっている所にです。

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幸い大きなけがはなかったのですが、その分、僕のekが大けがを負ってしまいました。

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なかなか強烈な一発だったようです。

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リアサイドメンバーが曲がり、ホイールハウスが前方向に移動し、さらにリアフェンダーの上部は移動が無い為に、歪みが発生して、フュエルリッドの前方が盛り上がっています。

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トランクフロアはくちゃくちゃになっていますね。

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リアのスタビリンクがすごい形に曲がっています。

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おかげ様で代車が利益を生んでくれてありがたいです
残念ながらこのekスポーツは廃車となってしまいます。

こうなると、この自動車の価値に対して修理費が上回る「経済全損」となるのですが、問題はこのクルマの価値です。
最初期のekスポーツのRです。しかし平成15年登録。156000kmと一大過走行

もちろん、お相手の保険会社の〇いおいの担当氏は、「新車の10%の12万円くらいじゃ納得いかないですよね? 相場の平均の16万円出しますから、いかがですか?」と剣もほろろです

https://www.carsensor.net/catalog/mitsubishi/ek_sports/F001/

そりゃ、15年落ちの15万キロオーバーの軽自動車だったら、そう考えるのが普通です
でもね、僕にとっては大事~なクルマなんですよ~

着地点は? 
平均の倍では示談しませんよ。大事なクルマですから。

なにしろ、この前、お乗りになったお客さんがたいそう気に入って、磨いてくれた上にオイル交換までしてくれました。

正当な保険金を合理的に無理なく提示してもらうのも初動が全てです。
この折衝は個人ではほぼ無理です。しっかりした、事故対応に慣れているクルマ屋さんに任せるのがベストです。

事故に遭ったら真っ先にボディショップに相談してくださいね。鈑金屋さんは保険会社との折衝に慣れている方が多いですから。

MPIは12/29まで工場におります。 新年は1/5からスタートします。
万一、事故に遭ったら連絡は随時OKです。メール、電話、なんでもOKです。

2018年12月27日 (木)

テスタロッサがやってきました

久しぶりにテツたろうさんがやってきました

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なんかヌヴォラレッドのような色になっていますね。これほこりです。
忙しくてなかなか乗れないそうです。この手のクルマはあまり乗られないので、よくある光景です。

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まずは洗って差し上げて

今回は車検です。

しかし、このクルマも来る歳の波には逆らえず、まずは全く光量の出ないライトを手当てします
リトラクタブルライトを出して固定します

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ライトカバーをはくり外して

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よーく見ると、なんと!シールドビームなのですねえ。ナツカシー
シールドビーム知らない? このライトユニットそのものが電球なんですよ。
昔のクルマはみんなこれでした。ですから切れたらこのライトごと交換するのです

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まだこの頃はライトは規格で決まっていたのですねえ。大と小しかないんですよ。丸と四角があってね
もちろん、独自の形状のライトも作られたりしましたが、規格から外れたライトを採用した旧車は皆、光軸や光量の問題を抱えています。

でも今回はとりあえずH4を使ったハロゲン灯に変えてやり過ごします。

しかしこのクルマまでは多板クラッチの為に、クラッチ操作が重い。しかもハンドルもパワーアシストが無いので重い。後続の348からはシングルプレートクラッチなので、運転は比較的楽です

この、先日のイベントで見た512BBも同じようなレイアウトで運転はしんどいはずです
でもこの時は上品な感じの女性でした。

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僕が初めて動かしたのは365GT4BBだったのですが、あまりに重いクラッチ
土に埋まっている大きな石を回すかのような重さに驚いたものでした

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HIDやLEDみたいな鋭い明るさはありませんが、ハロゲンやシールドビームには温かさがありますね。

という事でテスタロッサはしばらくお預かりです。

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しかし遠近の違いはあるにせよ、車高が奥の軽自動車のベルトモールくらいの高さしかありません。さすが往年のスーパーカーの末裔

2018年12月26日 (水)

ニュービートルのバッテリー交換

バッテリー交換。簡単な作業の一つですが、輸入車の場合には必ずしも簡単とは言えません

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ニュービートル。もうだいぶ前にニューではなくなってしまいましたが。

このバッテリーが意外に大変でした。大変というと大げさですが

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外してしまった後なので逆送りですが。バッテリーは65A小さいスペースなのに、少々デカイのです

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実は入れるのもチト大変で、バッテリーを縦にしたりして滑り込ませます
まずは留め具プレート共に呼び8mm 対面13mmのボルトで止めます、

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このバッテリーカバーは2つになって、奥側は車体に残る仕組みです。2つに分かれなかったらバッテリー交換できませんが。+の分電盤はスライドさせて取り付けます。

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さらにパワステフルードタンクを差し込んで5mmのヘックスで止めて、最後に帽子のようなアッパーカバーを取り付けて出来上がり

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ながらくメンテナンスをさせていただいているニュービートル。9万kmを超えてトラブルも多少出てきましたが、するーっと走る感じは実にすばらしい。

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まだまだ現役ですね。

もし、出張でバッテリー交換するなら 10mmのソケットと短いエクテンション、13mmのソケットと長めのエクステンション、5mmのHEXソケット 3/8のラチェット
バッテリーに持つところがないと持ち上げにくいので、17-19mmのメガネレンチも持っていくと良いですよ。なぜメガネレンチ? 
それは作業するひとだけのヒ・ミ・ツ💛

2018年12月25日 (火)

Nboxの鈑金

長らく修理していたNBox。最近の自動車を修理する機会は少ないので、構造を知る上では貴重な経験です。

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しかし、恐ろしく硬い。想像以上に硬い

ドリルの刃が入って行かないのです。
ひーひー言いながらスポット溶接を削り落としても、ホイールハウスがかなり内側に折り込んでいるのでパネルのチリ合わせも大変です。

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僕らは滅多にRV車を修理しないので、スライドドアのあるクルマの修理は実に苦手です。
1か月以上かかってしまいました。

やっと今日、納車となりました。


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美しいスマートブラックのボディが戻りました

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軽でもフェラーリでもスタンドックスなのでした。

いよいよ、一つまた一つと年内の納車が終わっていきます。
気が付けばもう1週間無いのですね

2018年12月24日 (月)

166の下回りにもうっとり

先日修理したヌヴォラカラーの166。
エンジンオイル交換の為にリフトアップします

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リフトアップにあたって、このクルマはちょっとした注意が必要です。
その整備工場の考え方にもよりのですが、リフトをダイレクトに当てたり、付属のゴムブロックを間に入れるだけではいけないのですよ。

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このクルマもサイドメンバーにリフトをかけたのか、サイドメンバーの接続部分が曲がっています。おそらく普通にリフトをかけて上げたら、サイドステップカバーが外れて飛び出してきたので、慌てて、サイドメンバーにかけたのでしょう。
作業者のその時の顔を容易に想像できます。ひどいときは割ってしまいますからね。

クルマによっては掛ける部分がなくて、フロアやピンチウエルド(ジャッキポイント)をまげて
しまったりしますけど・・・

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よく、あの作業はOX工場で、あの作業はO△工場で、と分けて作業する方を見ますが、こういったところに差が出るんですよ。
部品や用品を安いところばかりを追いかけて買っていると、なじみの工場がなくなり、困ったときに取り合ってくれなくなります。
やっぱり顔を見て商売した人は、困った時になんとかして窮地から救い出してあげたいと思うものです。尤も自分で作業する人は、その「安い」を追いかけるべきだとは思いますが

166はオイルパンのドレンがエンジンメンバーに隣接しているので、きれいに廃油受けに収まってくれません

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そして有名な拷問的なオイルフィルター交換。
中期以降は一気に大変になります。

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こっちから行ってもオルタネーターの向こうにあるので、やりにくいのです。
作業に慣れているEくんもさすがにしんどいか

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取れました。冬だからまだしも夏ならさらにエキマニまわりの熱さが暑さに輪をかけるのです。

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ところでこの166
リフトで上げて分かったのですが

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下回りがキレイ

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新車のようです。都心にあるクルマだから? 

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タンク周りなどまるで汚れてないのです

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いやあ、ヌヴォラも見とれますが、下回りも惚れ惚れします。

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クルマを下げてオイルを入れましょう

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毎度おなじみMos2の10W-40

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だから、廃油じゃないの。ドブのような色してますが、紛れもない新油ですよ

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6L入れてできあがり

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なんと美しいデザインのクルマなんでしょうねえ。

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新しいお客さんになっていただけました。いやそう思い込んでいるのですが(笑)

2018年12月23日 (日)

間違えちゃアカンやつやん

うーん、この回収の内容はすごい

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要は、いたずらのカッターだと思ったら、刃は本物だったという、マンガみたいな内容。

あり得ない間違い。まあ、100円の商品だからこれくらいしょうがない・・・
とはならんでしょ!

詳しい内容はこちら

https://www.daiso-sangyo.co.jp/application/files/8215/3604/3149/release20180904..pdf


2018年12月22日 (土)

166と155

今回のもう一つの作業はワイパーシステムです。

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一度動かしてしまうとなかなか止まらず、変なところで止まったりするそうです。
ワイパーモーター内の作動状況を見ているセンサー部分の故障が原因です。
このトラブル結構出てきましたね。僕のもやはり、そうなります。

困ったことに国内では既に供給終了。それでも定価が残っているだけマシで、約10万弱。

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さて、ここで問題になるのが左側通行、右ハンドルです。
世界のほとんどは右側通行、左ハンドルですから

ヨーロッパでもスペインだかが右も左もOKだと聞いたことがありますが、右ハンドルはイギリス、オーストラリアくらいしか思いつきません。

イギリスの業者にコンタクトを取るも、このような返信

I am afraid, I cant help on the Alfa 166 RHD wiper arm system too. This is also phased out from Alfa

さらに

I guess our preferences in new parts is slowly getting harder and harder as Alfa has been phasing out many parts.

ヨーロッパでも手に入れるのが難しくなり始めているのがわかります。
ちなみにこの時は他にも156のシートベルトも探してもらったのですが、ありませんでしてこのような内容のメールとなったわけです

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やむを得ず、中古を用意しました。こんなきれいな個体に中古を付けて良いのかとも思いましたが、背に腹は代えられません。

現在、修理方法を模索中です。

そうこうしているうちに155が運ばれてきました

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こちら?こちらはMPIで買い取ったニューカマーです。

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2.0TSです


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最終のファイナルエディション。

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ただ・・・ 修理するところだらけです。境遇を思案中です

上にも書いた通り、純正部品は手に入れるのが難しいクルマですからね。

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ルーフライニングもだいぶ大変なことになっております。

直すなら全塗装+内装張り替え+クラッチ交換。

どうしようかと迷う間も無く、とりあえずLR川越にテストの生体として貸し出してしまいました。

2018年12月21日 (金)

アルファ166のエアコン修理、ガス漏れ編

エアコンガスが漏れている166、せっかくのヌヴォラカラーもかすんでしまいます。

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2週間前に入れたガスはすでに抜けきっています。結構な漏れですよ。

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配管を外していきます

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なにしろ程度が良いのでこういったプラスチックのホルダーを割らぬように外します。
すーぐ、簡単にぱきっと割れますから気を付けて作業します。

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エキスパンションバルブが外れました。ブロンズ色のがエキパンでアルミ色のは単なるジョイント。もちろんここにもOリングが入っています。

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これを機にすべてOリングを交換します。

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エキパンの汚れが気になります。長くクーラーガス抜けがあったのか、何とも言えない汚れ方をしています。大気圧になり外気がシステム内に入っていたのでしょう。ドライヤーも交換すべきだったか

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洗浄して戻します

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Oリングを交換しますが、なかなかぴったりなOリングが無いのです
でも近いうちにOリングセットが完成しそう

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組付けます。

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35分ほど真空引きします。

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これは真空・・・

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これは直後の低圧の状態。18時間くらい置いてわずかに針が戻っても-0.07MPaくらいを割らなければ良しとしましょう。

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同じく高圧

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このまま翌日の朝まで放置します

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さて、明けて翌日午前9時半。20時間ぐらい経過しました

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で、結果は? 優秀な成績ですよ~。

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組付けていきます。一度外す前に少しオイルを足してあげましょう。

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この真空状態で帰った晩に、夢でバルブコアを交換せよと予知夢を見まして(笑)
念のためにバルブコアも交換します

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聞けばユーザーさんは、今年の暑い夏に、家族でこのクルマで出かけた際、エアコンが効かず不評を買ったと聞きました。僕にも全く同じ記憶がありますから、166の評価の挽回の為にも頑張ります。

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出来上がってきました。

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ところで、このカウルトップに限らず、この166の+ビスの回しにくい事は以前にも書きましたが、最近手に入れたウルトのビットの2番が今のところベストフィットです。

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それゆえ、ビスの痛みも最小限で済むのはありがたいです

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クーラーガスは3本と1/4-から1/2くらい入れます。本当は650gえすから200g3本と1/4なのですが、残念ながら1/4は計れないんです。

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圧縮もこの気温では上々です。

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温度が低いと体積が小さくなるので針の動きも少し寒そうなのです。

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では次の修理行ってみよう~

2018年12月20日 (木)

アルファロメオ156SW 2.0TSのサーモ交換

水温が上がらない156SW、サーモスタッドの交換です。

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このクルマ、途中までアルファスポーツワゴンという車名だったのに途中から156スポーツワゴンという名前に改名したのです。なんで? だからなんで?

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エンジンレイアウトはこんな感じ。インテークチューブとかの辺を外せば比較的アクセスは問題なさそう

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むむっ 「さわるべからず」って書いてあります。

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サーモはこんな感じ。なんだか立派なサーモです。アルファロメオはいつもこのようなケースごとなので、意外に高額です。

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水温センサーまでついていますね。なるほど高いわけだー

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上から、インテークチューブ、ヒーターホース、バイパスホース、オイルフィルター方面に行くホースとたくさんホースを外していきます。

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やっとこさ外れました。

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新しいサーモを組んでいきます。必要に応じてホースバンドを変えます。

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僕はあんまりこのようなバンドの使い方好きじゃないんですよ。だからもう少しぴったりなバンドに交換します。

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出来上がったら、LLCを入れてエンジンをかけて様子を見ます。
水温の上がり方も上々です

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ずーっと、エンジンを暖気して様子を見ますが、結構水温が上がって心配。

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しかし、電動ファンが回り出すとあっという間にこの通り。

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交換したサーモ

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88℃でオープンだそうですね。

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明日、試乗して問題なければ完成です

2018年12月19日 (水)

レンジローバースポーツのキーバッテリー交換

あー、毎日あまりに忙しくてとてもブログを更新するなど無理でありまして・・・

今年の年末はちと違います。ありがたいことですねえ。
ですからマイルドな話です

諸事情ありまして、先日のレンジローバースポーツの記事を下げてしまいましたので、簡単なスピンオフ

この手のインテリジェントキーはバッテリーの定期的な交換が必要です。

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もちろんメーター内からウオーニングも出るのですが、バッテリーが弱くなってくるとカギの反応が悪くなったり、最悪の場合インロックしたりします。

意外にわからないのが分解の仕方。
まず、ケースからリモコンキーを外して

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銀色の部分をずらしますと銀色の部分が外れます。

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すると中からメカニカルキーが出てきますので

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横に引き抜いてキーを外します。

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その引き抜いたキーで矢印の溝にさして、どちらかにひねってこじ開けます。すると

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びっくりついでにぱっくりピスタ~チオ

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出てくるのですねえ。CR2032の電池が必要ですよ
キーレスキーのリモコンでは人気の型番です

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本国ではマクセルの電池を使っているのですね

2018年12月18日 (火)

サーブ9-3のリアブレーキパッド交換

急遽、サーブ9-3のリアブレーキパッドの交換をすることになりました

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画像はフロントですが、作業はリアです。

リアブレーキキャリパーはインドラムでないので、サイドブレーキ一体型です。

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ですので、SST(特殊工具)が必要です。丸腰ではできないとは言いませんが、

交換するパットの使い切った感、満載なこと

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キャリパーのピストンに穴が2個開いているので、そこに工具をひっかけてグルグル回りながら押し込んでいくのです

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ピストンのブーツに少しグリスをしゅっとやってやると作業しやすいです

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やはりGMのマークがそこかしこに見ることができます。

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組みあがったらタイヤを付けて試乗します。

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意外に大変ですよ。そんなことないか・・・

2018年12月16日 (日)

ekツインズ

代車ツインズ。

カーショップSのK玉社長からの刺客です(笑)

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昔はK11マーチばかり使っていたことがありますが、今はekスポーツです。
それこそ昔は高根の花で手が出ませんでしたが、時とともに決して珍しいものではなくなりました。

しかし、代車の維持管理も車齢とともに壊れやすくなり、三菱特有の病にも悩まされませす。ドライブシャフトやホイールベアリングは超えたのですが、キーレスが死にました。

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これもekにはよくある症状で、大きいビスを入れたり自営しますが、最終的にバラバラになります。
三菱の優れたところは、キーナンバーを教えて、カギを切った状態で新品のトランスミッターが注文できるところです。

当然、リモコンは登録しないと働きませんので、まずは登録させるのです

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ちょっと見難くてすいません。

要はOBDソケットの1番をショートさせて、キーを3回OFFからACCを繰り返せば、登録モードになると。

早速、3回ひねりますと

・・・・

もう一度アースを付けなおして3回

・・・・

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このように細いピンをさしてアースさせるのですが、どうもうまくない。

そこで一緒に付いてきた説明図をよく読むと

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いくらなんでも年式が違う・・ 鵜tのは古くても03年ですからね

そんな時は三菱のディーラーにいた忍者ことIさんに聞いた事を思い出して・・・というか聞いて

ハザードを連打してください。と

キーレスキーの登録はおまじない系が決して珍しくなく、トヨタも運転席のドアハンドルを3回引いたり放したりして登録モードになったりするのです。

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という事で、このボタンをバチバチ押しまくり、その最中にうそのような本当の話。ガチャンとロック/アンロックして自動車が登録モードになったのを訴えます。

これで1度、カギのボタンをどれか押せばDoneです

リフレッシュした、15万キロのekですがこの夜、思わぬ顛末を迎えることになるのですよ

2018年12月14日 (金)

今日のMPI

この時期は予定がパンパンで綱渡りなスケジュールなのですが、そういうときに限ってうまく行かないものです。

朝 販売した自動車の書類を待って、登録に行くつもりでいましたが、いつまでたっても来ず、オークション会場に問い合わせるも 今日発送と言われてしまいました。

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悲しみの中、ちょっとした整備

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10万キロ無交換の白金プラグ。3万キロ未満だからってスパークプラグの交換が必要ないかと言えば、そんなことはありません。このリーンバーンについては特に、特に定期交換が命綱。

しかし 翌日の午前納車なのに 納車日の午前中名変になってしまいました。
何しろ納車先の水戸からお客さんが来てくれるので、これを逃すと納車に水戸まで納車に行かないといけません。なんとかそれは回避したい。
納車当日の名義変更で頑張ります

それ以外にもなかなかすれ違いな1日で、部品など頼んでいたLR川越に行ったついでに、SフロントのT中さんのお願いで、155の診断も行いました

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きれいなTS。

しかしなぜだか、このクルマのABSにはアクセスできるのですがエンジンECUにはアクセスできません。

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う~ん、なんで??┐(´-`)┌

なかなかすれ違いの多い日でした。

2018年12月12日 (水)

ポルシェカイエンの車検整備

もう一台のポルシェ、カイエンを作業します

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ちょっとした意思の疎通が図れずに、僕が先に部品をわんさか取ってしまいましたが、その作業は春に延期して、今回は車検取得を優先します

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ポルシェというクルマは本当によくできています。純粋に車検を通すだけなら実に優秀です。ただこのクルマ、テックアートのマグナムキットのコンプリートカーみたいで誠に賑やかなのです。

しかし駆動系は見るからにタフそうです。まずはデカいATトランスミッション

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センターデフ。アクチュエーターが見えます。直進では2WD、トラクションONで4WDになるのでしょう。これもデカイでかい

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そしてリアデフ

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駆動系もデカければブレーキもデカイ。

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そして、マフラーが爆音を出すので、純正品に戻します。このマフラーもデカくて重い。
一人では作業しきれません

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一見、左右にバラバラになりそうですが、一本モンです。

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2年ぶりの登場です。前回の車検でいろいろやったんで取り付けはかなりすんなり

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なはず・・・ ですが見ての通りすべての部品がヘビーデュティー。一筋縄ではいきませんの

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♪ほーら、マフラーを見ーてごらん、これが純正のマフラー♪

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よし、これで車検を一発合格を目指します。行ってきまース

と、勇んで行ったのに合格できませんでした。
なぜ?

理由? このバックミラーに映る白い四角ですよ。

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ここには、ミラーの下側にあるカメラの映像が映るハズなのですが、カメラが故障中です。
恐ろしいことにカメラが映らないと車検に通らないのです。

いや、かいつまんで言えば高さ100cmのポールが車両から自然な姿勢で見えないとダメなんです。よく、4WDのピックアップやミニバンで下向きの小さなミラーがついているのはその為で、当然そのミラーを外したり、割ったりしていると車検に通らないのです。

法規は第44条5項関係です
https://www.naltec.go.jp/publication/regulation/fkoifn0000000ljx-att/fkoifn0000000mys.pdf

しょうがないのでミラーを中古に交換します。中古があってよかった・・・

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内装はドアグリップのカバーを外して、さらにアームレスト下側のカバーから合計4本の6mmのトルクスボルト4本、トリム下側に2本それだけです。

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この手のスーパーカーあるあるですね、なんでしょうこれ? デッドニングしてあります。
オーディオもぬかりないんですね。

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ウインドウレギュレーターが壊れたらどうするんだろう?とか考えながら、ミラーは外側に配線があるので、思考は停止してミラー交換だけを行うのです。

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ボディコントロールユニットはパワーウインドウモーターと一体なのかな

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映るようになりましたよ。よかったなあ。

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夜中の交換劇で完了しました。さて、今度こそ合格目指します。

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最近、車検少し厳しくなってますよ。ご注意あれ。前回通ったから今回も通るとか、ビスやボルトで止めたフリして、ボルトの頭だけ接着してもムダですぜー

2018年12月11日 (火)

アルファロメオ166のエアコンガス漏れ

ヌヴォラブルーも美しい中期166.

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しかもすごい低走行

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自ずときれいなコンディションの内装

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しかし、こんな素晴らしい個体でも手加減なしでトラブルの魔の手は襲い掛かるのです

ワイパーが止まらなくなったり、エアコンのガスが抜けるのだそうですよ

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早速、エアコンの原因を探ります。なかなか根治しにくいのですが、いろいろ試しましょう

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まずは低圧に蛍光剤を入れて様子を見ます。
とはいえよっぽど、しゅーっと抜けない限り蛍光剤がでてくるまでには時間がかかります。

なにしろユーザーの訴えではガスを入れて1か月半くらいでガスが抜けるそうで、抜けるスピードはまずまずですから効果は期待できそう。しばらく長く暖気運転したりちょっと乗ったりします。

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一方、ワイパーが止まらない現象は過去にもありました。一度動き始めると、なかなか止まってくれないワイパー。
これも166あるあるで、何を隠そう僕の166もその兆候が出ていました

これはスイッチよりもワイパーモーターの方が可能性が高いのです

1週間後、まずはカウルトップを外します

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こりゃ車庫内保管か、カウルトップの中もおそろしくキレイ。

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エアコンのシステムを確認し出すと、全く油と無縁なところにわずかに油汚れが見えます。

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早速、蛍光剤の判定キットで見ます。

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見つけましたねえ。これでしょう?油で汚れた部分に蛍光剤が光ります。

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原因がエキパンか、パイプか、Oリングか?
それはこれから確認します。

しかし・・・ ワイパーASSY国内在庫なし。エキスパンションバルブ、エバポレーターパイプ
国内在庫なし。

なんにもなし。果たして手に入るかな?
なかなか手厳しい166なのでした~


2018年12月10日 (月)

成約御礼 トヨタアベンシスワゴン

ビジネス快速ワゴンをお探しのお客様にご成約をいただきました、オーセンティックなクルマ、アベンシスワゴンです。
カラーコードは見なかったけど1C0かな?

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高知ナンバーをしょってますが、買ったのは東京のオークションです。

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しかし、全体的な出来はかなり良いです。トヨタUKで作られた、いわば逆輸入車で、やはり乗り味もウラウンやマークXのようなクルマとは一線を画します。明らかに高速移動を意識したサスやATの味付けです

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メルセデスもそうですがヨーロッパのこの手のセダンは皆、出だしはそれほど俊敏ではないのは、高速走行に重きを置いた最終減速比の設定なのでしょう。

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しかし今回特筆すべきは走行距離です。


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平静17年ですが26000km。当然内装も若い感じです。新車のにおいすらします。

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トランクなどほとんど使用歴がない感じです。

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しかし装備は重く、クルーズコントロール、両フロントパワーシート、HID付き

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逆に心配なのはD4エンジンです。リーンバーンの意欲作です。しかし三菱のGDIに見るように筒内直接噴射は条件が合わないと、シリンダー内がスラッジだらけになり、各々のシリンダの圧縮が変わり、アイドリングが安定しなくなり、最終的にはヘッドガスケットが抜けたり、難病のようにあちこちからオイルが噴出して、鉄くずになっていくのです。

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このクルマも不穏な振動がわずかにありますが、まだまだ平気でしょう。
でもこの自動車は、トヨペットでメンテナンスを受けてきたようですが、よくも悪くもマニュアル通り。
お客さんから見れば、たった25000kmしか走ってないから、車検整備など最低限でよい。と訴えていたのではないかと思います。

ディーラーもお客さんのいう事を何でもそのまま聞くのではなく、場合によっては絶対に譲れない整備を提案しても良いと思います。結果としてその後のユーザーの為にもなりますから。また、2次ユーザーや健全な中古車市場の為にもぜひ、整備はしっかり見てほしいのです。

しかし、スラッジをシリンダー内に発生させないためには、

良い圧縮
良い混合気
良い点火

が必須です。その為に

クルマに合った100%化学合成油を使い
レギュラーではなくてハイオクガソリンを入れて
白金などと言わず定期的なスパークプラグ交換を心掛ける

とにかくブローバイガスの発生を防ぎ、可能な限り理想的な空燃比になるよう整備を心掛けないといけません。
さらにその為には

エアフローメーターとO2センサーは常にセンシティブでなくてはならず
水温センサーやサーモスタッドが正常であること
そしてなるべうく早いメンテナンスを心掛ける

これがクルマを正常に働かせるオツに他なりません。

先々月トヨペットで、車検を受けていますが、僕のところでも少し手を入れて、納車に挑むようですね。

お買い上げありがとうございました。

2018年12月 9日 (日)

これも旧車

旧車は何も自動車に限ったことではないようです。

以前、ところざわクラシックカーフェスティバルに行った際に見た「自転」車です

かっちょいい~!

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これ、懐かしいスーパーカー自転車の末裔でしょ

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憧れのスピードメーター付きです。よく残っていたなあ

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ハンドルのスイッチでぐぐぐっと立ち上がるヘッドライト。

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セミドロップハンドルなんて今の子供たちにはわからねえだろうなあ

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でも本当のスーパーカーチャリンコは、フラッシャー自転車とか言われていて、

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ウインカーが流れたり、テールランプが光る仕組みです。
これが当時うらやましくて。このテールランプユニットの前側は乾電池が入るようになっていて、単一電池6本が入っていたのです。

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しかも当時、この手の子供用自転車には珍しい油圧制御のディスクブレーキがついていたりしてね
アップハンドルしか乗れなかった僕には垂涎の品でした。

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折も折、スーパーカーブームで、自転車業界もずいぶん儲けたのでは?


僕はこの少年探偵団で黒沢 浩が乗っているのがうらやましいというか、キライというか
あ、キャロライン洋子は好きでしたが

しばらくすると、黒沢くんはドロップハンドルになっちゃうんですけどね。

2018年12月 8日 (土)

アルピーヌV6ターボのシフトリンケージブッシュ

久しぶりにコーギーズの小菅さんから連絡が来て、お願いしているアルピーヌの部品が無くて困っているそうです。
おじいちゃんメカニックの野島さんがブッシュ作ってくれるところを知っているとのことで、お願いしているものが出来上がりました

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ウレタンブッシュです。ギアを変えるリンケージに使われるもので、経過がよければ商品化しようかな? デルリンやポリカーボネート、悪くてもABSかなんかで作ってもらいたかったのですが、高価な材料は在庫しないので、この3個の為に買うのも何なので、普通のウレタン樹脂で作ったそうです。

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このクルマも年単位になってしまった・・・ 部品の入手が難しいクルマは時間がかかってしまうのですよ

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すごいことになっています。

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エンジンのフロント側のサービスホールはここだけなのです

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まずはブッシュの行方が気になりますね。硬ければいいというものではないでしょうし。

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またまたこれで結果を教えてもらいます。

2018年12月 7日 (金)

ポルシェボクスターの車検整備

イタリア車やおフランス車の入庫が多いMPIには珍しいドイツ車、しかもポルシェが連続しています。どちらも車検

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まずは987のボクスターから

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もはやこのクルマ、エンジンを拝むことはできません。つまりユーザーは特殊な方法を使わない限りエンジンは見れないのです。わざわざエンジンをアクリルカバーで覆う跳ね馬さんちとは対極にあります。

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で、今のユーザーさんはかなり距離を走る方なので消耗品はみんなやる的な感じです
まずはATFです。カバーをおっぱずして2か所のドレンから古いオイルを排出させます

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ティプトロニクスは964から続くマニュアルモード付きATの事ですが、なんてこたあない
ZFのフツーのATなのです

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ぶっといヘックスレンチは17mm

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滝のようなATFを拝んだ後は、

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後ろのドレンを抜いた上品な流れのATFの流れを鑑賞します。ちなみに前は油量チェック用、後ろが本当の排出ドレンです

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で、オイルフィルターを交換するためにスタビライザーバーがあってはオイルパンが外せません

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スタビライザーはチェコ製。ドイツが部品を作るのに人件費が安い理由からチェコを使うと聞いたことがあります

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オイルパンを外したところ。

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フィルターも外して、ソレノイドやバルブボディが丸出しです

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フィルターやパッキンを用意します

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オイルパンはきれいに鉄粉を取り除き、清掃します。

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オイルパンにはたくさんボルトが使われていますね

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血液みたいに見えますが、安心してくださいATFですよ。っていう人も見なくなっちゃったなあ

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あとは温度が50℃くらいになるのを待ってドレンを締めます

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続いてフロントパッド交換

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リアパッドも交換

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エンジンオイルも交換

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オイルフィルターはドイツ車には多いエレメントのみ替えるタイプ。

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オイルはトップテック4100.マルチパーパスなオイルですよ

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まだまだ続きますよ。続いてエアコンフィルター。カウルトップ側から交換するのですね

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エアコンフィルターは可能な限り交換した方が良いです。エアコンの風量も増えますしね

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今回一番苦労したのがタイヤでした。265/40-18というデカいサイズが国内になかなかなかったのですよ。今回はユーザーの希望でハンコックになりました。ハンコックって・・・

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こうして終了していくのでした。

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この後思わぬこともありましたがね
もう一台もがんばりますぜ


2018年12月 6日 (木)

NV200バネットバン フォグランプ取り付け 後編

NV200のフォグランプ取り付けの続き

スイッチを取り付けたらヒューズまでは12Vが来ると言うことが分かったのまでが前回で、今回は実装編
配線箱の中をごそごそしていたら、4sqのヒューズホルダーが出てきたので、これを使って配線を組みます。

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フォグランプセットにはスイッチなどとともにコントロールユニットもあります。ユニットにはなるべくノイズの少ない電源を、と考えてバッテリーから直に引いていきます。

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コルゲートチューブで巻きます。

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コルゲートチューブに配線を入れるのは結構手間なのですが、この道具を使うと簡単なのです。

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今も売っているのかな? 本当に便利。慣れると時間のかかりそうな作業が数秒でできます。

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一方、バンパーも作業が進みます。
いままではフタが閉まっていた部分を切り取ります


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切り取った後のバリはカッターで削りましょう

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配線は途中で、タイラップクリップでまとめます。日産のクルマによく使われるタイプなので、ぐっと純正っぽくなります。

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これは最後まで迷ったのですが、1つのリレーで並列、または直列に部品をぶら下げて、一つのリレーで動かすか、それぞれの配線でリレーを動かすか?

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240Wですから相当な電流の物でも大丈夫、ランプの消費電力は27Wと書いてありますので、直列でも並列でも絶対に容量をオーバーすることもないでしょう。
古くなって内部抵抗が増えて、起動電流が高くなってもモーマンタイ

しかし、10年乗るであろうと考えた時に25日/月に運転して毎日フォグランプをOn/Offすると3000回スイッチするのです。その事を考えて、よりヘビーデューティーに考えて、オーバークオリティで参ります。

ちなみにスイッチの信号はBCMのヒューズから取るので、電流が大きくなってはいけません。そこで0.5sqで配線して、リレー本体の作動は0.1mAなので、まず心配ないでしょう

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その分、コネクターなど配線関係はしっかりしないといけません。小さいコネクターは専用の圧着プライヤーを使いましょう。

一通り組み終わったら、試験点灯して問題がないか確認します。

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問題なければ配線をまとめて各所取り付けに備えます

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こうして、無事にフォグランプが点灯するようになりました。めでたし、めでたし。

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って、赤字じゃね?


買ってよかった、MPIでよかったといわれる会社になることを目指して頑張っています(笑)

2018年12月 5日 (水)

さよならダイマイトキッド

ついにというか、なんと言いましょうか。
僕らの世代には圧倒的な人気の人です。

ダイナマイトキッドがお亡くなりになったそうです

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爆弾小僧 カミソリファイターと呼ばれ、藤波時代にはもうひとつぱっとしませんでしたが、タイガーマスクの登場を得て燦然と輝いたヒールでした。

元祖受けの美学で、ブラックタイガーの中身、ローラーボール マーク・ロコと並んで、相手の長所を最大限に生かした立体プロレスを行う、いわば現代のモダンプロレススタイルの始祖ともいえると思います。

Divingdk1

しかしタイガーとのあまりの激闘の末に廃人になってしまいます。

その健康を害する一因と言われたのが筋肉増強剤として用いられたといわれるステロイド剤と言われています。

本来競走馬に使うものを使っていたとか、自著「ピュアダイナマイト」に書いてあったように思います。

いつの間にかすごいプレミア価格になっている・・・

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それゆえ、来日するたびに異様に筋肉質になり、見る者を楽しませてくれました。
当時、偶然にも 五反田の焼き肉屋の近くでブリティッシュ・ブルドッグスを間近で見る機会がありましたが、二の腕が頭よりも太くて、もはや人間に見えないというか。

残念ですがお別れです(涙) やはりステロイド剤の犠牲となったと言われる、夭折した従弟のデイビーボーイスミスがきっと待っているでしょう。

ああ合掌

NV200バネットバン フォグランプ取り付け 前編

先日、ご成約いただいたNV200バネットバン。
ちょっと前に書きましたがエブリィバンと時を同じくして成約いただいた、職人さん御用達のお仕事バンです

で、販売条件にフォグランプの取り付けなどがありまして、今回書くのは純正フォグランプの後付けです。
本当は記事にする気はあまりなかったのですが、結構面白いというか、大変だったので急遽記事にすることにしました。その分、画像が少ないのが残念です。

今回取り付けるのはこれです。純正LEDフォグランプ

241580_l_dl0000634245

http://www.nissan.co.jp/SP/NV200VANETTE/VLP/OPTION/option_all.html

65,726円もします

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だいたい量産車なんて、ビニールテープで巻かれた「隠しコネクター」があって、それをほどいて新たに取り付ければいいんでしょ?
くらいに軽く考えて注文していたのですが、この後思いもよらぬことが発覚するのです

結構な部品量です

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かなり丁寧な取り付け説明書付きです。実に日産らしい

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よーし、と思って作業し始めると、なんとふたを開けてクリビツテンギョー。はっぱふみふみ。

あるはずのフォグランプコネクターがどこにもないのです
これは紛れもなくゴーンさんの怨念に違いありません。 葛飾区の方から飛んでくる電波が頭に刺さります

慌ててネットで探すもどうやら、フォグランプの設定のないものには取り付けできないようです

しかし、それならなぜスイッチや取り付けブラケットからオールインワンで、しかもフォグランプ付き、無し用まで部品設定があるのは理解できません

理解できなくても現実がそこにあれば、次のステップに進まないとなりません

少なくとも配線がどこまであるかが今後のアクションを握るカギです
6万以上もする部品を買っておいて、適当にスイッチを付けるのも癪ですから何とか生かしたい。

そこで真っ先に見たのは、ヒューズの有無です。

ヒューズ一つ探すのにも時間がかかります。取説にはヒューズボックスの位置までは書いてありますが内容までは書いてないのです

車内、エンジンルーム内ときて、外しやすいところは一通り見て、1か所どうしても開かないヒューズボックスがあって、そこに何かがあるだろうと

中古車屋などクルマを知らない人たちは、商品をキレイに見せるために何でもします。
今回もエンジンルーム内はレザーワックスがびっちょり塗ったくられて部品がヌルヌルです

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やっとの思いで開けたヒューズボックスにはなるほどあまり触られたくないBCM、つまりボディコンピューターが入っていました。
フォグのヒューズもこの中にあります

ヒューズチャートに従ってヒューズを見るとF10の15Aヒューズがそうでした。なんと、最初から刺さっているのです。
ここに12Vが来なければ事実上断念です

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次はスイッチを替えます
セットに付属のコンビネーションスイッチ

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このスイッチにはいろいろな機能があるのに、コネクターはこれだけしか刺さりません。しかもフォグのスイッチが増えているのにピン数が変わりません。まさに多重通信しているスイッチなのです

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右の方が今回、最も重要な純正フォグランプスイッチ

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これを取り付けてみてどうなるかです

取り付けはハンドルコラムを外して

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ビスも何もなく、ただコネクターのように「返し」だけで刺さっているだけでした。

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BCMのヒューズには予めテスターを忍ばせておいて

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さて運命の瞬間です。ここは助手のポールに手伝ってもらいます。
ポールにキーをひねって、ライトスイッチを入れてもらうと・・・

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うまく行きました。しっかり12Vが来ています!

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やったぞエド。

これでフォグランプの取り付けに大幅に前進しました。
後編に続きます。

あー、眠い

続・さよならボルボV50

USBカードリーダーを紛失してしまい、そうでなくても連日帰りが遅くて更新しにくかったのですが、やっとカードリーダーが生還して、再び更新できるようになりました。よかったよかった

さて時間も限られているので、簡単な題材から

ボルボV50 クラシック。先日のS60とほとんど同じ年式なのにこちらはどうも冴えません
先日のS60ははこれから思い出を作るところ。
このV50は次のオーナーに思い出を作ってもらうところです

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あまりに長く乗られなかったなかった為に放置車両のような汚れ方。
丁寧に洗車して少しでも高く落札されるよう念入りに仕上げます

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なぜそんなに放置されたかというと、実はお客さんの奥様の自動車で、ご病気されていたためにんかなか面倒を見てもらえなかったのでした。

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しかし、ご本人はこの自動車の定道をご存知の上で買ったのかなあ?
5万キロを前に、ずいぶんくたびれた印象を持ちます。後でわかったのですが、前回りの事故歴がありました。

仕上がったのは日が暮れる直前です。半日かかってしまいました

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でも甲斐あってキレイになりました。

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心機一転、新しいユーザーにかわいがってもらえますように
このウッドパネル、なかなか見ませんが、オプションだったのかな?

2018年12月 3日 (月)

オルボS60の点検整備

そのランチアの代わりがこのS60

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先日アダプティブクルーズコントロールでも登場したドラエモンカラー
1.6のターボと多段トランスミッション+ツインクラッチで超快速

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下回りもきれいです。優秀な中古車

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ターボでうからエンジンオイルは命綱です。どんなにクルマが進歩してもエンジンオイルの重要性は変わらないのですね

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もちろんオイルフィルターも。このあたりの部品は難なく手に入りますが、外装など専用の純正部品はディーラーで買わないといけなくなりました

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で、このような新しいエンジンには真っ黒なMos2は使わずトップテックのシリーズを使いました

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さらにキャビンフィルターはこちらから

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これも重要な部品ですね。

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こんなに差があります。

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画像はありませんが、メンテナンスランプのリセットには苦労しました。
メーター内のトリップメーターなどを操作してリセットはできたのですが、メッセージが消えません。
診断機のサポートといろいろ相談したのですが、結局、診断機からはできないようです。
ディーラーに電話で聞いてみると、車両で消去できず、診断機のみでしか消えないそうです。ちなみに2400円+TAX

ところが、しばらくすると診断機のサポートから電話があって、
「サービスリセット(メンテナンスノヨヤクヲシテクダサイ)」で検索かけると解除する方法が載っていますと診断機のサポートから教えて頂きました

見事消えました。インターネット便利なり(笑)


どこまでもいいクルマですよ。ボルボ。良いクルマというか産業を持っている国なんですね。スウェーデン。
ABBAやSCANIA、ノーベル財団、イングヴェイマルムスティーン、IKEAにH&M。みんな日本でなじみの深いものが多いですね。
あ、僕の好きなジョンノーラムもスウェーデンだ。

2018年12月 2日 (日)

さよならランチアムーザ

このクルマには思い入れが結構あるのですよ
でもついに入れ替えの時が来ました。どうか次のオーナーにかわいがってもらえますように。

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ランチアムーザ 14 16V DFNミッションつまり、セレスピード。

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美しいチョコレート色、そして広大なグラストップ。
何から何まで憎いまでにおしゃれで豪華な内装

所沢のような田舎から都庁周辺のビルが立ち並ぶような場所でもどこでも似合う不思議なクルマなのです。全く古さを感じさせないというか・・・

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これってどんなカテゴリーに入るのかな?
DFNはお世辞にも運転しやすくはないですが、その分気品あふれる走りになるのは、ランチアらしい味付けです。スタイルは違えどカッパにどこか似ているのです。

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速さには無縁と言っても過言ではないでしょう
同じセダンならテーマターボや、デルタはまるで異次元なのです。

個人的にはテーマターボやデルタ、S4 037が極端な異端で、フルビア、フラミニア、テージスのようなセダンがスタンダードなのかな?とも

またどこかで触れることができたら幸せですね、ランチアの珠玉のクルマ。

2018年12月 1日 (土)

22回目の12月

ついに12月に入ってしまいました

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今年は温かいですね

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10月のカレンダーで恐縮ですが・・・

22年目のMPIにとっての22度目の12月がスタートしました。
ありがたいことにいろいろな仕事を皆様から頂いて、ここのところ大忙しです。

今の工場で作業まではいかないものの、96年11月に工場を借りて、あちこち営業に出て、いろいろな皆さまに助けて頂きましたが、その当時世話になったクルマ屋さんは1軒を除き、ことごとく消滅しました。ちなみに営業に出向いた先もことごとくなくなりました。

また、1998年ごろから損保会社とMPIを結び付けてくれた友達も不慮の事故で亡くなりました。さらに工場の先代の大家さんも他界されました。。

発足当時にはまだまだ高値の華だったPCもWindows95からME、2000、XP。そして7となりました。
最初の頃の損保会社への画像転送など20-30分くらいかかる頃で、まだま銀塩が主流でした。いや、それどころか、開業間もないころはなんと、ポラロイドカメラでした。
じきに、近くに写真屋さん45という、フィルムもカメラもタダでくれる写真屋さんに行っていたのも世紀末前でした

代車もあわよくば昭和の初度登録があったりして。

96年9月に前の職場をやめたとき、まだ29歳でした。
結婚して間もない頃で、翌97年に娘が生まれて、その娘も大学生ですから歳もとるのです。

皆さんは22年前の今頃、何をしていましたか?

22年後の自分は想像できなかったなあ。もっと裕福になっているだろうとは思っていましたが(笑)

さて、最終月もがんばっていきまっしょい。

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