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2018年8月15日 (水)

マセラティクアトロポルテの車検整備

先日、めでたく2年が通過し再び車検にやってきたマセラティの整備がありました。

特段悪いところは無いと言うクアトロポルテ、さてどうでしょうか?
アンダーカバーは悪くなっていたので交換します

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5mを楽に超える大きさで、重さは2tを越えます。つまり重量税区分は2tから2.5tのランキングです。大きくて重いのです。おまけにフェラーリのティーポF136、4.3LV8エンジン付きですから自動車税もどえらいことになります。当たり前ですが自賠責は変わりません

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巨大な19インチのタイヤを外して、フェンダーライナーを外します。なんでと言いますと

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ここに光軸調整用のダイヤルがあるからなのですねえ。
ところがこの時、関東には台風が接近中で、さすがにこの部分を丸出しで雨の中走るわけには行かないので、雨でない日を選んで検査に行かないといけません。

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エンブレムもどこか誇らしげ。

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で、今回一番懸念されていたのはライトです。光量がぜんぜん足りないのです。前回奇跡的に受かりましたが、今回は準備しないといけません。ヘッドライトレンズに曇りは無く、この自動車にはハイロー切り替え付きのバイキセノンのプロジェクターランプが付いています。
客観的に考えれば、バルブの経年劣化による物を考えます。

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安くなったとはいえ、ハロゲンバルブに比べれば遥かに高価なHIDバルブ。D2Sを両方交換します。効果は検査というか予備検査でのお楽しみ。

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エンジンオイルフィルターも純正品です。
エンジンはフェラーリなのですが、いずれも純正品を使います。
結構な値段です。

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再利用するわけには行かないので交換します。

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エンジンオイルはロングドライブハイテック5W-40。こちらも良いオイル
10Lを飲み込みます。

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アンダーカバーは取り付け部分が悪くなってしまったので、交換します。

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取り付けボルトやワッシャーも交換します。

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エアコンが効かないと嘆いたいたので、点検します。

ガスを少し足しましたが、エアコンが効かなくなるほど少なくはありません。コンプレッサーの様子を見てみましょう。
クラッチが入る前

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クラッチが入り猛烈に吸い込み始めました。

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コンプレッサーで圧縮したガスが高圧に送られます。気温が高いので圧力も高くなります。

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間もなくコンデンサーファンが回り、高圧はひとつ前の写真の圧力くらいまで戻され、再びコンプレッサーが圧縮を始めます。

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つまり冷房のサイクルはしっかり稼働しているのですね。高圧が高い圧力で高止まりする場合は冷却不足です。この場合は低圧高圧共にどこまで下がり、どこまで上がるかが非常に重要になります。エアコンガスはいくらでも入りますから、効かない→即、ガス投入する方いますが、完全に間違いです。仕組みをちゃんと理解すれば何が一番重要かわかるはずです。

よりエアコンを効かすためにおまじないを投入。

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となると、
エアコンの効きが悪いのを訴えるのは、ヒーターコアのアツアツ空気を混ぜてしまっているか、風量そのものが問題です。
前者の場合、完全なヒーターフラップの故障で、エアコンの故障信号が出ます。最低か最高の温度しか出なくなります。

後者の場合は冷たい空気が出ているにも拘らず、車内が暑いとなります。
今回は後者です。

多くの欧州車はエバポレーターの前にエアコンフィルターを持っています。これが詰まるとフロー量が減り、空気は冷たいのが出ますが、車内全体は冷やせないとなるのです。

このクルマは助手席足元です。

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想像通りかなり汚れています。

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車内全体がしっかり冷えるようになりました。でもこれだけ暑いと、冷房は車内循環側にすべきです。外気を導入すると途端に効きが悪くなりますよ。

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ちなみにこのクルマの車体番号は助手席のマットをめくり、カバーを外すとあります。
検査場で慌てませんように。

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晴れて車検合格です。しかし、ヘッドライトの明るさは前回より改善し、検査に合格しましたが根本的に暗いようです。

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このマセラティ買って頂いて2年以上になりますが、預かって作業できる時間がある限りベトベトを少しづつ消しています。

今回は結構進みました

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これ、えらい大変です。
お困りの方、作業可能ですが、結構費用かかります。御注意ください。


ちなみに今回、テールランプが点かないという警告灯が点きっぱなしというトラブルがありました。
見れば、左テール内のポジション灯が点灯していません。
新しいバルブを入れても改善しません。あれこれ作業し、点検修理しまして、点灯するようになりました。
ふぅとため息も束の間、突然、警告灯が再び亡霊のように現れました。しかし、亡霊は間もなく消えて行きました。

Ina

どうも、BCMが良くないのかもしれませんねえ・・・・
くわばら、くわばら・・・

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コメント

やはり、M135クワトロポルテのヘッドライトはもともと光量が不足気味なんですかね。ノーズが低いので、ライトの位置も一般的な車と比較すると低いため、照射すべき位置に光が当たらないのかもしれませんね。同世代のフェラーリF430や599なども車検で合格しづらかったりするのでしょうか?

あっ、M139の間違いでした。

日本でのヘッドライトの高さなどは基準がありますので、取り付けの高さには問題はないのでしょう、また照射位置は調整によって合わせることができます。おそらくプロジェクターヘッドライトの「龍の目」の経年変化や焼けによる曇りに問題があるのかなあ?と思います。新車の頃から暗くて検査に通せなければ国内で登録はできませんからねえ。
分からないのはヘッドライトレンズが真っ白に焼けた17系クラウンはすんなり検査に通るのに、プロジェクターのライトを採用したクルマに光量が不足がちになるケースが多いのは困ります。

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