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2018年6月29日 (金)

カングーのDPO オートマチックトランスミッション修理

今回はATのトラブルです。MPIは比較的カングーの入庫が多いですね。

特に冬場に発生するトラブルだそうで、ATのランプが点灯して3速ホールドになるそうです。だいぶ頻発するようになり入庫と相成りました
以前から同じトラブルが出ていたそうですが、ついに本腰を入れて修理です

以前、診断機で見たときにATのライン圧異常を訴える故障コードをくわえています。

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普通、ATで油圧が上がらないとかのトラブルならポンプですが、最近のクルマは6万キロではさすがに壊れません。また、ポンプなら一度壊れれば、自動車は動きません。
電気的故障と踏み切ってATのコントロール基盤をOHします

今回の特殊部隊のミッションでターゲットとなるのは

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18と19のメインプレッシャーモジュレーションエレクトロバルブとコンバータープレッシャーモジュレーションエレクトロバルブです。カタカナにするとなんだか仰々しいですが、要はソレノイド交換です。

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バンパー、フード゙、ラジエター、コンデンサー(は完全に縁切りしません)を外します。
ATオイルパンを外します。

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これがATの変速をつかさどるコントロールユニットです。

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左右の7つだったかな?のボルトを外して車体から取り外します。

各ソレノイドのコネクターは硬いですが、がんばって外します。

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メインプレートを外し分解していきます。本当はこの段階でそれぞれのソレノイドバルブは交換できますが、せっかくですから洗浄して取り付けます。

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メインプレートを外すとオートマチックの変速を決めるバルブボディがあらわになります。
なんだかキモチ悪いですね。
え? ホルモン屋で見た事がある?

この迷路の中をATフルードが複雑に走り変速をしていくのです。

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左側は変速用のソレノイドです。面白い仕組みです。
よく古くなったクルマやメンテナンスしていないクルマで、運転中に後ろから踵を蹴飛ばされるような変速ショックを感じるのは、この部分が悪いことが多いです。

古~いクルマに同様のトラブルが少ないのは、このソレノイドの変わりに小さいスプリングとチェックボールでコントロールする機械式だったからです。その代わりに古いAT車が走らなくなったときはクラッチがダメになっているので取り外してOHが必要になるのです

ひっくり返してサブボディASSYを外します

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おや?こちらには何か隠れていますね

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よく見るとちっさいフィルターとコンバーターのアンチドレインバルブがあります。

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蜂の巣を分解したような・・・ 

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ひとつずつ部品を洗浄していきます

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プレートもキレイ。

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そもそも結構キレイです。スラッジなどほとんどありません。大事にされてきた証拠です。中古車の良し悪しって結局、どれくらい可愛がられたかだと思います。多少古くても新車から1人のオーナーが心血注いで乗られてきたクルマはこうなんですよ

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さて今回のメインです。

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まだ良く見るとフライス盤の跡が残っているような感じ

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ユニットもキレイになりました。

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これも再び日光を浴びることなくトランスミッションの中に幽閉されるわけです。
長く、元気に動いて欲しいですね。

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AT側のインレット/アウトレットのガスケットも交換します。なんか汚れているように見えるのはアルミ?鋳鉄?の肌なんです。見えないからって・・・

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マニュアルバルブ、ソレノイドの各コネクターを挿してバルブボディCompをボルトで止めたらローラーブレードを取り付けます。

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キレイですね、僕とEくんのつなぎと手は汚れましたが。
僕はこの翌日に塗装作業があるのに・・・

もちろんオイルパンもきれいに

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ATフルードを入れる前にLLCを入れないとエンジンがかけられません。当たり前か

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ATFにはちょっと性能が良いリキモリのATFトップテック1200を使います。

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典型的なATフルード色です

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エンジンをかけてチェックドレインからフルードが出るのを観察します。

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まあ、40℃くらいでほとんど出てこなくなりますからドレンを締めて

ボンネットをつけて試乗です。

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すばらしいのり味です。するーっと、ぬるーっと変速して、フランス車らしさが戻ってきました! 
こりゃいいですね。

少し塗装が焼け始めてますね。長く所有するのはいろいろ大変です。

さて、ポーランド戦は・・・・?

皆さん、眠い目をこすって頑張りましょう

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コメント

この度は大変な作業をありがとうございました。
変速のショックも無くなり、低速時でもスムーズに運転できるようになりました。
走っていてすごく安定感が増したのは気のせいかでしょうか。
新車の時を思い出しワクワクします。
このところお世話になることが多いですが、安心して維持していけています。
今後ともよろしくおねがいします。

喜んでいただけて何よりです。
喜んでいただける事がどんなに大変な仕事でも乗り越える励みになります。
ご利用頂きありがとうございました!

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