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2018年1月31日 (水)

フェラーリ456 工芸品の分解

フェラーリは工芸品です。
工芸品は出来上がった物を見て楽しむものです

押し並べて工芸品を作る過程は一子相伝とか、ものすごい名人芸などで、作り手の才能次第とか、極端な技術レベルで作られるイメージです。

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今回のようにフェラーリを修理をするのは、出来上がっている工芸品・・・・のような物を分解し、修理し再構築するので、とんでもなく手間がかかります。
キズの話しは1/22の記事で書きましたが、今回は実作業編です

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見ての通り何度か塗装した跡があります。アルミボディなので、少しでも露出した金属素地がある場合、いきなりパテなど塗料を塗ることはゆるされません。プライマーを必ず下に塗装します。
フェラーリだろうとこう言った下地作業には新聞紙が使い勝手が良いです。

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さてこのずいぶん目の粗い塗装なんでしょう?

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スタンドックスのスプレーフィラー、つまりスプレーパテです。
微妙なラインや崩したくない面に使用します。

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サフェーサーは2度に分けて塗布します。
1度のサフェでは完全乾燥後に密度が凝縮され、エッジマッピングなる状態を作り易いです。その為、一度塗装し、しっかり研磨した後、再び塗装します。
1度目はハイビルドタイプの4:1のシステムフィラーを使います。

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そして2度目の塗布は完全な塗装面を目指すために、なるべく広くサフェーサーを入れます。より美しい塗装を目指す為に、通常は1度で済むものも、2度3度あるいはそれ以上行います。完璧な状態を再現したいと思います

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研磨が終われば次はガラスを外す準備です。このクルマは途中でぼかすスペースが無いので、パネル内で切れるところまで塗装します。
文字で説明するとややこしいですが、この右リアクオーターパネルからルーフ、反対のリアクオーターパネルまで全て地続きいやパネル続きなので、全て塗装します。
その為、塗装するパネルに隣接するガラスは全て外します。

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フェラーリというクルマはメーカーが修理のことなど考えず、ただただ顧客というか作ったメーカーも満足することを優先するために作られています。

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その為修理や環境のことなど全く考えておらず、車体が重ければ排気量を上げて出力を大きくすれば良い、程度の考えのようで、取り外す、分解する部品がむちゃくちゃ多いです。

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基本的にクリップは殆ど使わずビスやボルトそして位置あわせのためなのかあちこちにシムが入っています。

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リアのサイドトリムはルーフトリムまで繋がっていて2分割の大きなパネルになっています
そしてガラスはひたすらボンドで止まっています。

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アンテナブースターにも跳ね馬のマークがあります。モンテゼーモロからブランドイメージを大事にするようになりました。

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朝から晩までかけて内装が分解できました。

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幸いにしてこのクルマはボンドの部分が少ないですが、イタリアのクルマはとにかくボンドが大好き。世界一ボンドが好き

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外した部品の数々

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これ、全部ではなく一部なんです。

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途方も無い数の内装部品とビス、ナットそしてシム

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時間がかかることは手間がかかることと直結しますから。費用もかかります。
また、大変さ加減では有名なガラスの脱着もこれからですね。
そちらは次回にお伝えいたします。

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