グランデプントの全塗装
商品化が進むフィアットグランデプント。
マスキングまでをまとめてみました
さて、以前自動車を塗装するにあたって可能な限り分解する意味を書きましたが、それをさらに見てみると
リアスポイラーです。スポーティーさの大きなアクセントですが、塗装作業のジャマになること請け合いです。
ですが外します。と簡単に言いますが、一苦労なんてもんじゃないです。イタリア車お得意の糊付けです。
つまりボンドべっちょりで止まっています、
これを外すのはとんでもない重労働で、殆どの工場では外さず塗装するものと思われます
しかしここは忍の一文字で根性で外します。
続いてガラスです。
フィクスドガラスと呼ばれる三角窓です。この窓はガラスのパッキンが外周を覆い、どんなに上手くマスキングしてもゴムが縮んでしまえば見切り線が丸出しです。
こちらも普通、商品化では外さないと思いますが、お構いなしに外します。
しかし、景気良いのもここまでで、フロントガラスとクオーターウインドウは外しません。
予算の限界です(笑) うーん、さすがにこのクルマにはかけきれません。
でも、人間のマンパワーは原価が低いので、外せるものは外します。
続いてのターゲットはアンテナベースです。これもフィクスドウインドウと同じで
最もマスキングの弊害が出る部分です。
コイツがアンテナベースの裏側。こいつを外します
これでマスキングもラクですし、なによりリスクがありません
さらにもうひとつバックゲートです。
これがあると清掃は行き届かないし、マスキングもできない。と塗装屋が言いますので
こちらもいなくなってもらいました。
さあこれで邪魔者はいなくなった
塗装作業に入ります。
一度、工場内で、水を使って清掃して、1日乾かした後、外でエアブロー。さらに塗装室内でマスキングの前にエアブロー。何度も清掃します。
マスキングには殆ど1日を費やします。
このように大きな範囲を、マスキングから塗装までをいっぺんにやろうとすると集中力が下がりあまり良い事がありません。
前日は良くアタマを洗い、早めに寝て、朝、しっかりご飯を食べて作業に備えます(笑)
バックゲートが無いことによりルーフ塗装時に自由度が出ます。
ここからは塗装当日に、さらにエアーブロー。その後シリコンリムーバーで脱脂の為に各所を拭きます。やはりここもしっかり行わないと良い塗装結果になりません。またマスキング中に、長く触ったことにより指紋が付いた部分などは再度サンドペーパーをあててから脱脂します。
それが終われば、再度エアブローしながら、タッククロス(ホコリを取るための布)していよいよ塗装作業に入ります。
それらは次回に。
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