メルセデスのリモコンキーの修理
先日、デパートの駐車場で忽然とキーレスキーが沈黙してしまったW202のメルセデスが入庫しました
お客さんから電話があって、立体駐車場に駐車してから買い物をして、帰ろうと思ったらカギが反応しない。どうやら電子キーの故障のようです。JAF来てキーのバッテリーを変えるもどうにもならないとのこと。
じゃあ、しょうがないから牽引してもらったらいかがですか?と聞いたら立体駐車場で牽引すると、上側がつっかえてしまうとか
イメージとしてはこんな感じの駐車場
で、僕は家にサブキーを取りに帰ってはいかがですか?とアドバイスすると、JAFのクルマに皆さんで乗って帰って、カギを持って再度クルマへ乗っけていってもらって、サブキーでめでたくエンジン始動と
早速工場に入庫して点検します。
しかし、クルマが古すぎてウチじゃこのクルマのEZSは見れません。
で、ヤナセのT課長に話しを伺うと、この場合車両のEZS本体の交換もありうると言われてしまいました。まあ、カギだけだと思いますが、万一、カギを頼んでカギだけで済まないと10万円台後半の費用がかかります。
そもそも、僕らでは基本的に、カギは発注できません(できないわけではないけど、大変すぎる)からお客さんに直接ディーラーに行ってもらうようになってしまいます。
このクルマ、新車からのワンオーナーで、キーレスキーは2本、エマージェンシーキー(ペラペラのカギのカタチだけのやつ)と全部揃っていますが、キーレスキーの1本は今回完全に壊れてしまい、もう1本は以前、洗濯機で洗濯してから調子が悪く、ロックの施錠、解錠ができないそうです。
便宜上、1本目のキーを「洗濯」 2本目のキーを「ぶっ壊れ」と呼びます。
洗濯はロックはできないが、イモビライザーは生きている。ぶっ壊れはイモビが死んでいるが、各ボタンの信号は出している
と言うことは2本をうまくミックスすればいけんじゃんね?と
早速キーレスキーの基盤を引っ張り出します。これがドイツ車らしく引っ張り出すのにコツが要ります
なにしろちっちゃいんじゃー(千鳥のノブ風)
まずはスイッチの抵抗を見ます。上下の矢印にテスターを当てて、ボタンを押します。ぶっ壊れは抵抗値が下がり導通が見れますが、洗濯は針が動きません
毎度同じようなものが基盤に並びます。チップコンデンサーにアナデジコンバーター、スイッチしたのはコイルかな?自動車というのはノイズだらけなんですね
ハンダゴテではがします。
超ちっちゃ
このようになくなりました
続いてぶっ壊れのスイッチを剥がして移植します。こちらは丁寧に。
おっさん頑張る図
このルーペめがねをしてると手元のピントしか合わないので、ちょっとでも遠くを見るとギルの笛を吹かれたキカイダ-のようになってしまうのです
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