アルファロメオ156GTAのタイミングベルト交換 後編
先日より大掛かりな車検整備を実施中のGTA SW。ここまでの作業については7/10の記事を参考にしてください。
今回はタイミングベルト交換の後編です
もはや同業者からもお電話を頂くのですが、やはりイタフラ車のタイミングベルト交換は難易度が高いというか、敷居が高いというか、慎重さと忍耐力が試されます
どんどん分解を進めていきます。ウオーターポンプを交換するには黒いバックプレートを脱着しないと交換できません
スプロケットも取り出すだけで難儀します
写真のようにカム側にはキー溝があるのですよ・・・でもテーパーで、スプロケットにはなにもありませんから、なにも知らずに手を出すととんでもないことになります
バックパネルを外して、ウオーターポンプの交換ですが、ここでもひと手間かかります
結局、バックパネルを外さないと、下の画像のウオポンのフタが外れません。ふたにパイプが入っていますので、ふたを取らないとウオポンが取れません。
しかし、ウオポンに入っているパイプは反対側のサーモスタッドケースに入っているので、そこのOリングの交換も必要になります。ですが見ての通りスキマが殆どありません
どうにか前後のOリング4本を交換しました
新しいOリングを入れて
ポンプを組みます。
美しい機械美です。
たくさんのボルトや部品を外して作業するのです
一気に作業が進んでベルトも張りまして、今度こそ慎重に1番のピストントップを出します
E君がクランクプーリーを回して僕がトップをマイクロメーターで確認します。何度も何度も繰り返して、ぴったりなところで各ボルトを締め込みます。
カムのスプロケットは約8kgちょっとで締めます。意外にトルクは低いですね。エンジンは逆回転しないしアルミ製だからいくらか締まっていくのかな?
場所によっては工夫しないとトルクレンチがうまく届きません
出来上がれば、どんどん組み付けです
プラグ6本。
もちろんプラグホールG/Kも交換
I/Gコイルも6本交換。これが熱で一番やられやすいです。アルファのV6は大変な熱量で、ラジエターの電動ファンも2つ付いています。166なんかはひとつなのですが、後期からは2つのファンになるようです。
贅沢な整備も完了し、車検に行きます。
V6は部品点数も多く、また手間もかかります。専門的な工具も必要ですし、なにより技術と経験が必要です。みなさんもよく考えて作業に出した方が良いと思いますよ
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