スピードメーター不動、追い込み編

スピードメーターが動かないカナリアイエローのバルケッタ。
メーターが日本計器サービスから帰ってきたので、早速取り付け

完全に組み上げていざ試運転。ところが残念ながらメーターは動きません。

さてここまでのおさらい
1.パルスジェネレーターは新品の部品を使った。
2.メーターから来るはずのジェネレーター用電源が来ない
3.スピードメーター～ジェネレーターまでの12V用電源のハーネスだけ、導通を見ていて
問題なし。
4.ジェネレーターに直接12Vとアースをダイレクトに入れてスピードメーターを動かそうとしたが、動かず

以上の事からメーターユニット本体ではないかと、日本計器サービスに修理を依頼

先方ではスピードメーターの基盤の複数のコイルを交換し、メーターのパルスの反応や距離計のモーター、フィルム基盤の異常を点検したとのこと。
動きには問題が無かったそうです。

では、いったいどうなっているのかと再度点検します

見づらいですが、８７番がジェネレーターです。
８７番から出る３本の線Ｒ、ＡＢ、Ｎを追いかけてください

赤（Ｒ）はメーターから出ているジェネレーター駆動用12Ｖです。水色/白（ＡＢ）はパルス信号線です。途中、結線されてＢと言うものに入っています。このＢとはインジェクションＥＣＵです。そして黒（Ｎ）は近くでアースされています。

メーターのAコネクターの青/赤（L/R）にはイグニッションスイッチから12Vが供給されて、この12Vをベースに各メーターや一部のウオーニングライトを駆動しています。
ちなみにBコネクターの２番黒（N）がアースです



問題なく12Vが来ています。



しかし、やはりジェネレーターを駆動する12Vは来ていません



スピードメーターにはこのミニコネクターで全て賄われます。
かなり分かり辛いですが、手前から
ジェネレーター用12V
IGスイッチからの12V
パルス信号
アース

となっています。

メーターを分解して再度基盤から直接導通を確認します。



メーター裏の基盤です。



反対側はトランジスタアンプや電解コンデンサーが見えます



拡大して見れますかね？
Aから入った12Vは下がってきて黒い抵抗の前で分岐してBに来ます。
上の画像5％と書かれた、多分抵抗器かと思われる物を経由して
再び盤上のCに戻りDからジェネレーターに向かう構成です



するとA－B間、BーC間、C－D間には導通がないといけません。

テスターで抵抗を測ると、導通が出るんですねえ。

ではもう一度戻して、

強制的に12Vをジェネレーターに送る配線を組みます

ジャンプさせて無理やり12Vを入れました。
これで試乗をしてみると

やはり動かない・・・

さてこれでハッキリしたのは

パルスジェネレーターには確実に12Vが行っているので、
ａパルスが出ていない→スピードドリブンギアに何かしら問題がある
ｂパルスは出ているが動かない→ジェネレーターからスピ-ドメーターユニットに問題がある

しかし、日本計器サービスの説明ではメーターが動いていたとの実証がなされているので、ドリブンギアが原因の可能性が高いです。とはいえもう国内在庫はないそうですが・・

そこで、パルスジェネレーターを直接動かしてみます。

某コーヒー店のストローがぴったりシャフトに合います。



ジェネレーターに12ｖとパルスが出るよう配線します。

で、ドリルで回すとテスターの針がピクン、ピクンとなるハズですが、この古いジェネレーターでは電圧は来ましたが、信号は来ませんでした。壊れているようです。



これを明日、直接新しいセンダーに取り付けて、メーターが動けばドリブンギア。
動かなければ、配線の導通を調べて、問題が無ければメーターが悪いとなります。

さて、明日はどうなることやら