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2017年6月 6日 (火)

バルケッタのメーター不動点検

ずいぶん経ってしまいましたが、今更バルケッタの車検整備。

Img_0387

スピードメーターが動いていたり止っていたり。僕は動いている瞬間は見られませんでしたが。
それでは上手くないので修理します。認証工場でも指定工場でも車検は基本的に受かる前提で陸運局に持っていくのは、以前にも説明しました。
つまり、一か八かで検査を受けには行けないのです。

ただ、整備士である以上、故障と向き合い修理するのも仕事です。頑張って修理しましょう
まず先日送られてきたスピードパルスセンダーを取り付けて点検します。

この黒い棒状のがセンダーです。残念ながら交換してもスピードメーターは動きません。

Img_0376_2

しかしスピードパルスセンダーが正常な今、故障の原因はメーターかハーネスとなります

Baru1
スピードパルスセンダーは3極で1にメーターから来た電源をもらって2からアナログ信号をパルス信号に変えて出力しています。3はマイナスです。

ハーネスの手元の電圧を測ります

Img_0375

全く来ていません。0.0vです。おかしいですね。
では強制的に電圧をかけてメーターが動くか試験します。

Img_0377

直接ハーネスに割り込んで12vを流します。アースは別の場所から取ります。もちろんコネクターから亀の子ジャンプ間の銅通をそれぞれ測り、ジャンプの挿しくさしがないかなどを確認します。

確認できたらバッテリーに赤い線を、アース線はフレームに止めました

Img_0380

それでもメーターはぴくりともしません。
となるとメーターがあやしくなります。

Baru2

回路図からすると87番のセンダーは信号線も電源線もスピードメーターの中に入っています。

ところがこのクルマ、メーターを外すのに結構道が遠い

エアバッグインフレーターを外してコラムカバーアッパーを外します。

Img_0381

コラムカバーを外すと初めて下側のビス2本が露になります。

Img_0382_2

メータークラスターASSYが外れました。イタ車が大好きなフィルム基盤です。
マセラティなどもそうですね。

Img_0383

例の電源線の導通を見ると、テスターの針いっぱいに振り切ります。電源用ハーネスは断線が無いとなり、メータークラスターから12vをスピードパルスセンダーに送ることができないと判断されます。

Img_0384

さっそく日本計器サービスに相談して、点検を依頼いたしました

Img_0386

なにかと大変なバルケッタです・・・

Img_0395










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