バルケッタのメーター不動点検
ずいぶん経ってしまいましたが、今更バルケッタの車検整備。
スピードメーターが動いていたり止っていたり。僕は動いている瞬間は見られませんでしたが。
それでは上手くないので修理します。認証工場でも指定工場でも車検は基本的に受かる前提で陸運局に持っていくのは、以前にも説明しました。
つまり、一か八かで検査を受けには行けないのです。
ただ、整備士である以上、故障と向き合い修理するのも仕事です。頑張って修理しましょう
まず先日送られてきたスピードパルスセンダーを取り付けて点検します。
この黒い棒状のがセンダーです。残念ながら交換してもスピードメーターは動きません。
しかしスピードパルスセンダーが正常な今、故障の原因はメーターかハーネスとなります
スピードパルスセンダーは3極で1にメーターから来た電源をもらって2からアナログ信号をパルス信号に変えて出力しています。3はマイナスです。
ハーネスの手元の電圧を測ります
全く来ていません。0.0vです。おかしいですね。
では強制的に電圧をかけてメーターが動くか試験します。
直接ハーネスに割り込んで12vを流します。アースは別の場所から取ります。もちろんコネクターから亀の子ジャンプ間の銅通をそれぞれ測り、ジャンプの挿しくさしがないかなどを確認します。
確認できたらバッテリーに赤い線を、アース線はフレームに止めました
それでもメーターはぴくりともしません。
となるとメーターがあやしくなります。
回路図からすると87番のセンダーは信号線も電源線もスピードメーターの中に入っています。
ところがこのクルマ、メーターを外すのに結構道が遠い
エアバッグインフレーターを外してコラムカバーアッパーを外します。
コラムカバーを外すと初めて下側のビス2本が露になります。
メータークラスターASSYが外れました。イタ車が大好きなフィルム基盤です。
マセラティなどもそうですね。
例の電源線の導通を見ると、テスターの針いっぱいに振り切ります。電源用ハーネスは断線が無いとなり、メータークラスターから12vをスピードパルスセンダーに送ることができないと判断されます。
なにかと大変なバルケッタです・・・
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