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2016年8月 4日 (木)

ZRR75ヴォクシー事故修理 フレーム修正編

もう10年以上経ちますかね、衝突安全ボディが出回るようになって。
自動車メーカー各社は競うように破断強度の高い鋼を使って車両を極端に硬くして、事故の安全性を強化するようになって。

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今回は中破と呼ばれるダメージの自動車の修理です。中破と言っても入り口くらいですが・・・
ちなみ大ダメージとなるとここにあるような 作業を行うのですが、もうここ数年大ダメ車はやってないなあ。全損になっちゃう

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修正機に乗せられたクルマは全て、4つのサイドシルクランプといわれる固定具ではりつけにされます。完全に固定されますので、どのような修正作業でも安心です。
その噛み跡からそれ相応のダメージを受けたことが理解できるようになってしまいます。

ラジエターコアサポートがぐんにゃり曲がっています。

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牽引フックを中心に入力があったようなので、そこを中心に引きます。

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入力はほぼまっすぐ入っているようなので、基本的にまっすぐのみ引きます。

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引く機械をタワーと呼んでいますが、オフセットしています。
まっすぐと言った割りにオフセットしている理由は、じつは修正機には死角があるからなんです。

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頑丈な機械鋼でできた四角い修正機にはタワーをクサビ止めします。それゆえ、4隅はタワーを固定できません。

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このようになってしまうので、タワーの角度を変えて引きます。

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ちょうどこんな感じ。

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引くのはクランプと呼ばれる鋼鉄製のピンチと、10t修正機用のぶっといチェーンを使います。
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ちょうど引きたい位置にクランプをかませて引きます

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10tの油圧ラムが伸びてチェーンが張るとフレームには強い力がかかります。
クランプは引けば引くほどクサビが効く様になっていて、より強く歯が部品に食い込みます。

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一連の動きで牽引フックが反時計回りに移動したのがわかります。

ところが、チェーンを緩めると少し、時計回りに戻ったように見えます。
これはスプリングバックと呼ばれる現象で、要は元に戻ろうとがんばるわけです。
特に対破断性能が高い高張力鋼板では、より強固なスプリングバックが発生します。


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それを弱めるために、ひいては損傷によって変形した部分などをハンマーで叩いてなるべく、元の状態に近づけます

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やがて一通り引いたら、事故で変形した部分を切り取ります。

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どうだい、フレームを切ってやったぜ、切ったフレームを捨ててやったぜ。ワイルドだろ~
なんて言ったら、古いね~って・・・

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この自動車も鋼がむちゃくちゃ硬いので、専用のドリルを研ぐ道具でドリルを研ぎます。

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一文字切りとか効いたことがありますが、本当はどうかしりません。通常のスポットドリルを削る道具も別にあるのですが、そちらは今回は使いません。
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予め切り落としたいスポット溶接部分にマーキングをして作業します。

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大変硬いので、なるべくスポット溶接を削らぬよう、考えてフレームを切り落とします。

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今日はここまで

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