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2016年7月20日 (水)

高温時のグレーメタリックの塗装

よくメタリックが仁丹肌になったり、ボカシ際が黒くなったり、白くなったりと言う相談を受けたりします。

確かにちょっとしたコツはありますが、最近はスプレーガンの性能がよくなり、まずトラブルはなくなりました。

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まずは気温です。入り口の温度計は35℃をさしていますが、

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ブースの温度は31℃をさしています。これは前日夜の温度に近く、ブースを回せば温度は自ずと35℃を目指すのです

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夏用シンナーの上限が35℃なので、夏用シンナーを使います。

塗装の下地にオーバーミストのなじみを助けるカラーレスクリアーを塗布します。
エア圧は写真の通りですが、スプレートリガーを握った状態で1.5~2kgに設定します。

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ちなみにエアトランスフォーマーの空気圧も最大で3kgくらいにします

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まずは、サフェーサーの部分のみを染めていきます。

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塗ったキワなどお構いなしに、サフェーサーを2-3度染めます。

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除々に染まります。殆ど染まったら、

先に調色した塗料を吹くいわゆる本吹きの前に。再度カラーレスを塗布します。

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するとカラーレスのシンナー分にミストが溶けてムラが現れます。

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わかりますかねえ?? 写真には写りにくいのですよねえ。

このムラムラを消すように上から、丁寧にメタリックを置いていくように吹きます
それは完全にトリガーを握らず、ぜったにドライにせず、かといって完全なるウエットにせず。そしてシンナーの蒸発速度をさらに遅くします

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スタンドックスの商品は35-40℃の使用を示唆する商品名ですが、実際には35℃から上の際に、シンナーの半分以内を上限に使うようなイメージで。こういった商品をリターダーと呼びます。
35-37℃程度ならキャップ一杯でOKですが、塗った具合を見ながら足したりします。
温度計の温度表示より体感の雰囲気温度を大事にします。

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2回から3回ムラ消しを行えば出来上がり。ぼかし目もわからないです。

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十分に乾かしたら、クリアーを塗装します。
クリアーは最も守備範囲が広いイージークリアーです。

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さて出来上がりは?

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色が違うなんて言わないの!気のせいよ気のせい。

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コメント

数日前の調色も勉強になりましたが、当時、スタンドックスが小牧にカラーラボを設立し、ドイツのラボと同様の機材の設定など、日本人の目でスタンドックスの調色を開始したころが懐かしく思います。

高温時のグレーメタリック塗装もすごく勉強になりました。カラーレスの使い方も良く解りました。シンナーの温度設定の理解もしかり、機材、環境が整っていればヨーロッパの塗装システムはある程度大丈夫と元デスクワーク、たまに通訳は思っていましたが、やはりご自分のスプレーブースの状況、SATAの細かい空気圧設定など、これが現代のマイスターなのですね。 しかし、パネル塗りは大変ですね。

懐かしいですなあ、20年ちかく前の話ですよ。MPIは今も時が止まったままのような。
いや、髪の毛が真っ白になって、デブになったからやはり時は進んでいるのですね

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