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2015年11月29日 (日)

ハイエースの修理と板金塗装の仕組みのハナシ

進むハイエースの修理

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新しいパネルをくっつけて位置を確定させて、余分な部分を切り取ります

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位置決めがしっかりできたら接着剤で接着します。

後ろ側やピラーの接合面を溶接して均したら、塗装チームにバトンタッチ

貨物車両なので、スライドドアの中身も少なく、移し変えもらくらくです

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必要な部分の先行して塗装が行われた状態で、スライドドアを取り付けます。
MPIでは貨物車両でも、黒いパネルの上に直接塗装することはありません。
全て、サフェーサーを入れて、塗装膜強度を担保します

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塗装します

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当然スタンドックスを使用し、ガンは

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サタのJet4000HVLP。MPIでは評判が悪くソリッドの専用ガンになってしまっています。

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ところで、最近はサタのガンを買うと分厚いマニュアルが付属します。

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中を見ると各国の言葉で書かれています

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良く読んでいませんが大したことは書いてないと思います。
でも世界各国の言葉で書かれていますが、日本語表記だけはありません。

日本の自動車板金塗装業界は世界的な基準でみるとかなり特殊、法令に対しての取り組みが甘く、先進国どころか途上国ですら溶剤の扱いをしっかり管理しているのに
この日本ではビニールで囲われた塗装設備だけで行っていたり、溶剤がありながらタバコを吸う人すらいます。

僕らも例に漏れず溶剤の扱いはそれなりにぞんざいなところがあります。
海外から人が来たときに驚かれることも結構あります。
特に海外の人間が驚くのは工場内でタバコを吸うということです。
Suicide!と言われます。そりゃそーでしょう。

また独特の商習慣や塗料、塗装スタイルが定着し、日本では長く10:1の塗料が好まれました。
10:1の塗料は設備の無い場所では都合よく、高い温度で焼き付ける事無くそれなりの塗装膜を構成します。
その一方、10:1とは主剤に対して10%しか硬化剤が入らない為に材料の殆どはウレタン結合する事無く不安定な溶剤のまま大気に放出され、しいては環境汚染や破壊の一因になるのです。

隣国、中国でも韓国でも、アメリカ、ヨーロッパ各国でも塗装ブースの無いところでの継続的かつ商業的な塗装は基本的にできません。犯罪です
ドイツでは同じような事をすれば逮捕ですし、アメリカではシンナーのフタ無い容器での扱いを禁じています。
ですが、何故か日本は異様に溶剤の取り扱いが甘く今日に至ります

サタのようなガンはグローバルスタンダードではありますが、以前の日本塗料などには向かない、というかメーカーではテストすら行われなかった背景があります。
そして、正規輸入元がハッキリしなかったのもあるかもしれません。

それでも時は流れて、今の業界には10:1をやめて、新しいスタイルの塗料を使うことに主流は変わりつつあります。
そして水性塗料の普及も進んでいます。

僕がMPIを設立した96年の終わりには、当時最先端だった1液の塗料も、今や国産でも当たり前になりましたね。
かつては、日本ペイントなど国内の塗料メーカーは鉄橋やビル、建物を塗る塗料が主戦場で、自動車補修塗料などはのお荷物でしたが、コンプライアンスや建築関連の塗料の置き換えが進んだ影響なのか、自動車補修用塗料も格段によくなりました。

また使う技術者のモラルなども大きく改善しているのでしょうかね。

今度は僕らが置いていかれぬようにしっかり勉強しなければいけませんね

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