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2014年5月 6日 (火)

ロシアやウクライナに見る元請けとの関係

さて今日は内輪の話。

僕ら鈑金塗装工場は基本的に下請け工場として成り立っているのがほとんどです。元請けとは発注者で、主にディーラー、修理工場、中古車販売店を意味し、一般ユーザーは含まないと考えてください。

その関係は熾烈極まるもので、例えば100万円の修理があったとして
その内訳は60万円は部品代、残り40万円は工賃とします。

一般的に部品は元請けが手配するので元請けが全額受け持ち、鈑金専業工場は工賃だけをたよりに仕事を請け負います

かつて、その関係は元請け2割、下請け8割り工賃の取り分だったのですが、間もなく3:7
4:6と変わって行き今は5:5になりつつあります

つまり100万円の仕事は60万円の部品代を除き40万円の5割 20万円の工賃しか手にできません。

100万円の仕事と言えば、かなりの大仕事です。1か月かかってもおかしくありません。それなのに20万円の仕事になってしまいます。

そんな抑圧された環境の中100%の仕事ができるのでしょうか?

僕の工場は10年以上前にこの環境から脱出したので、直接巻き込まれてはいませんが、中古車販売店やディーラー系中古車店が販売価格を低く設定して、最近息を吹き返しているのもこの辺も理由の一つかもしれません。

でも、かつて2割引きだった工賃が5割引きもしくは4割引きで成立するビジネスモデルがあろうはずなく、修理工場が無理をしているのは明白です。

すると、どこに転嫁しているのでしょうか?
いろいろなところで、尚且つ一般的に気付き難い所です

即ち、その瞬間は問題なくとも、やがて問題になりそうな...

例えば、塗装の下地作りだったり、塗料の質だったり。
元請けはほとんど素人同然なので、そんな事は気付かずそのまま市場に流通します。

そこでロシアの話です。ロシアは今回ウクライナの一部を強引に併合しましたが、EU諸国はロシアから天然ガスを買っている背景があり、あまり強く反発できません。資源を持っている国は常に強い立場にいるのです。
まあこういう事を総称してパワハラと言うみたいですが。

同じように仕事量を多く持つ元請は発言力が強く、仕事をもらっている側は常に立場が弱いと言う構図です

やはり、自動車は信頼できるところで買った方がいいですね。パワハラが関係しないところでしょうかね?

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