アルファロメオミト

2019年8月 5日 (月)

あのミトが再び

先日、宇都宮までツアーしたミトが、なんと早くも帰って来てしまいました。

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すわ、何か整備ミスかとたまげましたが、駐車場で逆突されてしまったと。
おお、それは良いハナシ けがが無くてよかったです。

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MPIで一生懸命中古車を販売する理由の一つに、事故などで入庫する可能性を秘めている、というのがあります。
もちろんお付き合いのあるクルマ屋で修理するのもあるとは思いますが、僕が販売した自動車をほかの鈑金屋で、特に適当に直すところに出してほしくないのです

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グリルにも擦過傷があります

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ナンバーもステーもぐんにゃり曲がってます。

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ずいぶん焼けたエンブレムもキズが...

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バンパーを取り外すとプラスチック素材でできたコアサポートが出てきます。

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一通り分解して新しい部品を待ちます

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新品は当然、無塗装ですから塗装しないといけません

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塗装の前にはこのようなバンパー用のプライマーを塗装します。

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こちらも純正のラジエターグリル

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バンパーのサイドサポートも壊れていたので新調しましたが、ブラインドリベットで止めてあります。
ドリルで切り取り、残りはベルトサンダーで削りますが、どうしてもボディの一部を削ってしまうので、そんなときには亜鉛を塗ります。
ボディ色をタッチアップしても錆びてきます。普通の塗料は通気するのです

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欧州車を多く扱うお店ではリベッターが手放せません。僕も本当に古くからエアリベッターを使っていますが、昔は高かったのですが、今は一般的になりました。

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でもブラインドリベットの種類は手加減なしです。僕の工場でもぶっといのから細いのまで、オールアルミやフラワーリベットまで多種多様にそろえていますが

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でも今回、ミトのバンパーステーに使われていたリベットはありませんでした。
とても長いのです。

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ちょっと判り辛いですが、ステーに下駄があり、バンパーが入る分の逃げがあるのです。
それゆえかなり長いリベットが必要になるのです

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今回は遠くまで納車に行かず済みそうです。

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お客さまには本当に感謝であります。

2019年7月14日 (日)

アルファロメオミトの車検整備

思えば2年前のブログで、販売や整備などいろいろ書いたミトが

http://messiah208.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/post-a921.html

早くも2年過ぎて車検の為に帰ってきました。

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お仕事で使われている事もあり、2年でほ4万キロを走破しています。
現在11万5千キロ。同じくらいの距離を走りそうな見込みで、整備をしていきます。

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エンジンオイル。YOU変えちゃいなよ。と言われたかどうかわかりませんが交換します。

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オイルフィルターはエレメント交換タイプ。
クルマは高速中心の使われ方をするので調子はめちゃくちゃ良いのです。 

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M/Tオイルも交換します。

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下から抜いて上から入れます。

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セレスピードに続く、ツインクラッチのトランスミッションですが、オイルはいたって普通の75W-90

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エンジンオイルは万能なトップテック4100。いわゆるタレ関係などはすべて交換します。

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ブレーキパッドは1年前に交換しましたのでブレーキフルードのみの交換です。
その模様はコチラ↓
http://messiah208.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/post-7a12.html

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でも、今回は12万キロもくぜんなので、タイミングベルトも交換します。

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断言はできませんが115000km、一度もタイミングベルトを交換することなく今日まで来ているようです。

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SOHCながら135馬力を発生させるマルチエアユニット

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マウントを外して作業しますので、上から釣っておいて

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Tベルト、テンショナー、ウオーターポンプを交換します。

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この型のエンジンは例のカム山をロックするジグタイプではなく、普通にスプロケットを固定して外すタイプです。それでもこのようなSST(特殊工具)が必要ですが
カム側

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クランク側。

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テンショナーを回してベルトを外します。

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ウオーターポンプも交換します。液体ガスケットで止まっていますから、きれいに剥がさないと水漏れの原因になります

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良く壊れていないのに交換するべき?という声を聞きますが、Wポンプを交換するにはタイミングベルトを外しますので、10慢キロとまでは言いませんが、それほど長く無交換で使われる部品なので、この機会に交換すべきかと思います。もし途中で水漏れしたり、激しいベアリング音に苛まれたら再び全部ばらすようですからね。

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 次々に新しいパーツがおごられます。

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タイミングベルトテンショナーです。以前に比べれば飛躍的に信頼性が増したように思いますね。

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一通りできましたよ。

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タイヤも交換します。僅か2年でピレリーのサソリタイヤは死んでしまいました。

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今回はブリジストンが展開するデイトンというタイヤです。

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1本1万円とバカ安ですが、意外にこれが悪くないです。アジアン系の激安タイヤの中では、さすがにブリジストンが展開するだけあります。お上の顔に泥を塗らないタイヤだと思います。
いや、過度の期待は到底禁物です。激安タイヤと思えばパフォーマンスは良いと思ってください。

215/40-17という超扁平タイヤですから溝も浅いのです。特に単価の安いタイヤは昔から溝が浅かったりするのです。

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交換したタイミングベルト。

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まあ、やはりこんなもんです。でもかなり頑張った方だと思いますよ。

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今回はタイミングベルトのほか、エンジンオイル、オイルフィルター、ブレーキフルード、トランスミッションオイル、充電制御用バッテリー、ワイパーブレード、リアゲートハーネス修理、タイヤ4本と多岐におよび、
本当はエアコンフィルターなどほかにも作業したい場所もあったのですが見送りました。異様に費用が掛かってしまうからです。

さて次回、納車編

2019年7月 4日 (木)

アルファロメオミト リアゲートの電装修理

先日車検でお預かりしたアルファロメオミト。左側のクルマですねってわかっとるわい!

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で、よく見たらハイマウントストップランプが点灯していません。

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さすがにハイマウントが点灯していないと基本的に車検に通りません。年式によっては外して通すという方法もありますが、この年式だとそれもできません。なので、修理しないといけません。まずは12Vが来ているか確認します。ひょっとしたらLEDそのものや基盤がダメになっているかもしれませんからね

するとやはり来ていない様子です。

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実は昨年の8月に入庫した際、なんとなくハイマウントが点いていないようなことを地元のディーラーで言われたようなことを薄っすら思い出したのですが、外にも預かる際に、勝手にリアワイパーが動く、いつもリアゲートが開いているマークが点灯しっぱなしになるなどリアゲートの不良を言われておりました。

診断機で見るとリアワイパーの不良とBCMとの通信不良を訴えるコードが入っていましたが、どうも解せない。
そこで、この部分を抜いてみると

ありました。
ジャバラの中で配線切れです。

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この現象って決して珍しいものではなくて、10年くらい前にはボルボVのフロントドアで、あるいはメルセデスでもあります
さらに、この症状が出ると、たいがい1本だけでは済まなくて何本か切れていたり、作業中にどんどん切れてしまったりするのです。

今回も、0.75の配線をかるーく引いてみると、全く引っ掛かりなく4本が抜けてきました。どないやねん

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で、対処としては繋ぎなおすのですが、基本的にはんだ付けで対応します。
着れた部分は社内でまとめられよう、新しい配線だけがこのジャバラに残るような長さに切ってからくっつけます。

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出来上がったら、ジャバラのブーツの中を通して

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出たところで泣き別れた配線とハンダづけです。この時、当たり前ですが線色を間違えないようにくっつけましょう。
間違えると面白い動きになったりしますからね。

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やはりこの切れた部分はゲートの中に行くようにします。

配線はもともと布テープで巻いてあったので、同じくテープで軽く巻いて、元あったところに戻しておくのです

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リアゲートの機能がすべて回復いたしました。めでたしめでたし

外す際に壊れてしまったのでハイマウントランプを新調しました。
極力壊したくなかったのですが、かなり風雨にさらされてプラスチックが炭化して簡単に割れてしまいました。
不可抗力です。

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さてこれで車検はOKになりましたが、このクルマ、もう一つ大きなイベントをおかわりとなりました。
その模様は後日に

 

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