部品

2019年6月25日 (火)

限りある資源の為に

チョコレートが袋からと思ったら

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中から出てきたのは1つのキャンディー

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ではなくモーターでした。僕ら世代には懐かしい130モーター。しかし似て非なるものでとある用途に使うのです。

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とはいえ、今回勝ったのは通販大手Amazonの中国の、おそらくいんちき品。そんな中国品に頼らざるを得ない切実な部品なのです

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作業中の166のドア。このクルマ4枚のドアのうち3枚のドアロックが壊れているという、ケイオスな状態。

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そこから取り出したるドアロックひとつ。これを分解していきます。

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小さなビスがこのプラスチック面に3個あるだけで、あとは留め具が全く見当たりません。

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おそらくはこの2つ(のちに3つと判明)のカシメを切り取って分解に挑みます。

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軽くもんだだけじゃ全く動じないです。そりゃあロックは大変に重要かつ上部でなければならない部品ですからね。

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まずは金属のシャシプレートが外れました

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金属のプレートから外し始めているので、この時点でストライカを咥えるロックプレートがフリーになります。

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 さらにこじりながら分解していきます。今回は構造を見る目的で、修理が目的ではありません。
いや、目的でなくなってしまいました。

このロックの開け閉め、施錠開錠の仕組みはさながらピタゴラスイッチに出てくるような動きです。

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さて今回の目的地、電気部品のダンジョンです。

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破壊しつくしたロックプレート側。落ち着いて考えるとこちら側からでなく、プラスチックの側から開けないとダメみたいです。
これが、修理を目的にしなくなった理由です(笑)

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今回取り寄せた部品とはこれでした。
166のドアロックが端から壊れるのは、このモーターがいけない説。

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ちなみに小さなスイッチが3つありますが、これが壊れることもありますね。フェラーリとかマセラティで、ドアハンドルをちょっと引くとウインドウが僅かに下がる仕組みには、必ずこのスイッチの存在があります。

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バッテリーに直結してモーターの動きを確認します。
なんと煙が出るだけで、全く回りません。

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とはいえ、仕組みがわかりましたが、次は部品を交換して基に戻す方法を検証しないといけません。
壊れたロックはいっぱいありますからもう一つ分解してみましょう

同じ日に注文して、こちらはなぜかポルトガルから来た火縄銃いやマイクロスイッチです。

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通販便利なり!

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2019年6月 9日 (日)

部品問題

最近急にFCAとルノーの合併話が持ち上がり、興味深く見ていたら急に今度は撤回となりました。

最近のFCAはどこか混迷しているような気がしてなりません。
アルファロメオを高級車路線にしたのも、もうひとつピンときません。
巨大なステルヴィオも遅きに逸した感が拭えません。

今まで通りフィアットと併売でもよかったように思いますし、同じ傘下にマセラティもありますし。

マセラティ然り、アルファロメオ然り自動車を大きくしすぎだと思うのです。
アルファは156や155、はたまた147などそれほど大きくないクルマで人気を博したイメージなのが、どんどん大きくなっています。
いったい行き着く先には何があるのでしょうね?

もうひとつ先行きが全く見えないのがランチアです。
飼い殺しです。

僕はあまり詳しくありませんが、少なくとも新しいモデルのアナウンスなど期待できようはずもなく、かといって打ち切る訳でもなさそう
マルキオンネ亡き今、少しでも前に進むと良いのに・・・

そして、アルファロメオやランチアの部品が入手しづらい問題。

僕の好きな166など、遂にリアエンブレムが手に入らなくなってしまいました

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あの薄っぺらな、社外品はたぶん手に入りますが、オリジナルは世界中で姿を消しました

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外装類は159でもぼちぼち手に入らないものが増えてきましたが、ランチアや166など少数派は本当にきびしい。
いや145、156なども厳しいか

最近は本当に欲しい部品が手に入らなくなり困っています。

 

 

 

2019年5月 1日 (水)

2つの時間

日本は長いゴールデンウイークの連休真っ只中。ついに元号が令和になりました。
特に何をするわけでもなく、短いようで長かった平成の時代を見送る日となりました
僕は工場にちょっと仕事に行ったり、ちょっと家の用事をしたり、思えば平成の最初の頃はまだこの業界の人間ではなかったですからね

それはちょっと置いといて

工場から少々離れた置き場所に佇む916。

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詳しい事は↓

http://messiah208.cocolog-nifty.com/2/2019/04/post-77fdd5.html

こちらもやはり試運転を数日行うと

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やはり電子スロットル不良がチェックエンジンと共に戻ってきました

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もはや疑う余地もなく、ECUを外してポーランドに送ります

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しかしこのクルマ、すごい走りを見せるのですが、アラゴスタのショックの強烈な事、速いクルマにはシャコタンがよく似合う!
ECUはこれにてさようなら。こちらは3.2なので、うちにあるECUではうまくないので、このままここで幽閉するのです

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そしてECUが完全にダメな166。こちらは飯能に置いておりました

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ちなみにこちらは、既にECUを外して送ってしまっているので、手持ちのECUに取り換えて、ヒーターコア交換の為に自走で工場に戻します

診断機を接続して

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コードカードで動かします

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コードを認証すると「しゅ~りょ~」 と出てエンジンがかけられるようになります。

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ATのウオーニングが点灯して3速ホールド… うーん、ATユニットが既にアウトなのか?

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ちょっと時間軸が前後してしまいましたが、どちらからもECUを取り外して長い旅路に出発してもらいます

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僕の所を出たECUは
羽田→上海→ライプチヒ→そしてやっと月曜にワルシャワに到着したようです
あと少しで修理に入るでしょう。

人間は日本であくせく生きているのに、この2つのECUは長い距離を旅して行ったことも無い彼の地に行っているのです。
きっと日本からの観光客に紛れて(笑)

僕らがこの長い連休と そして御代変わりの間にECUたちはしっかり修理の準備に向けた時間を過ごしているのです。面白いですね

 

2019年4月24日 (水)

Farewell from the car. Hello to the material.

ああ、今日も遅くなってしまった

置き場が無いので、一台、部品用の中期を解体に出すことになりました
今朝から一大部品取り大会です。でも勝手知ったるナントカで、取り外しに時間はかかりません。

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考えられる必要なものを全て取り外します
エアバッグ類、ECU類、ICS、ボディコンピューターなど

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他にも取りたいものはありますが、止むをえません

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リアバンパーはオーロラカラーの元に、ATのコントローラーはヌヴォラに行くことになります
その他もろもろはストックされます。どんどん部品が出なく今日この頃
本当は手元に置いておきたいものばかり。

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しかし、かくしてこのクルマは細かく分類され解体され、クルマとしての存在を全うします。
イタリアで製鉄され、プロダクションされたクルマは、遠い日本のあちこちを地球3周分走り
ついには粗鉄に生まれ変わり全く違う用途へと消費されるのです。

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そして部品は他のクルマに移され、違う形で生き続けるでしょう。 

2019年3月30日 (土)

車にポピー!

先日の楽天スーパーセールの時にポイント稼ぎの為に買ってしまいました

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僕ら世代には懐かしいグレイスメイトポピー!

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上蓋の開け閉めでいい匂いの量を調整できます。

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このロゴが往年のドラバーを喜ばせます

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日本製ですよ。今も変わらずダイヤケミカル製

やっぱり最後はこのCMで

 

ええ、クルマには置かず、おトイレに置いております。

2019年3月29日 (金)

されどOリングの巻

皆さんには関係ありませんが、このブログを運営しているココログが、リニューアル以来、強烈に使いづらくなり困っています。
書いては消え、書いては消え、本日4度目のチャレンジです。これで消えたらもう今日は書くのやめよ

4月から5月になると、フェーン現象の発生で気温のかなり高い日が出てきます。
すると増えるのがエアコン修理の相談です。

そんな時に必要になるのがOリングです

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エアコンのガス漏れの多くの原因はこのOリングの劣化です。

ちょっと見づらいですが、←の先、実はよく見ると泡が発生しています。
エキパンに洗剤をつけてガス漏れの様子を写したものです

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Oリングの周りに蛍光剤が固まったのが見受けられます。
おそらく、ガスの漏れ止め材を入れたのでしょう。それがかえってガスケットを攻撃し、ガス漏れにつながったようです

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この自動車はかつてエアコンの修理でエキパンの交換作業を受けているのですが、どうもうまく行かなかったようです。

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そこでOリングの出番なのですが、ここに使うOリングはちょっと特殊なサイズで、まとめて買うのですが
昨年7月に作った、Oリングの商社に納期と値段を問い合わせたところ
なんと! 単価が約9倍に上がっていました

何かの間違いかと、もう一度問い合わせると以下のような答えが

「当該材質は流通量の少なさから材料費があがっており、現状はこの価格となります。」

以前にも書いたことがありますが、R134aの冷媒にはHNBRと呼ばれる素材が使われます。
NBRより耐オゾン性に優れ、耐熱、耐薬品性にも優れるのです。

アマゾンで売っている安いやつでもいいじゃないかと言う声もありますが

 

信頼性が薄すぎるのです。本当にHNBRでできているのか?
線径は均一なのかとかですね。

もう一社関西のメーカー?問屋?にも確認中ですが、困ったことになりました。
半年で9倍にもなるなんてありますかね??

 

 

 

2019年2月20日 (水)

ショックメーカー百花繚乱 は昔話?

ヨーロッパの社外部品の勢力図が変わってきているようです
先日届いた荷物。ZFのマークも凛々しい

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これは先日入庫したカングーのショックアブソーバーなんです。

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ザックスです。
僕にはバブル時代に輸入車用アフターパーツの最後発で一世を風靡したイメージがあります。

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一般的に、社外ショックと言えばビルシュタインやKONIが有名ですが 最近は純正置き換えタイプが各社販売していて、ビルシュタインはB4、モンローならリフレックスなど

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しかし、このザックスはかなり純正にこだわっているようでして

http://hanstrading.jp/brand/sachs/ 

とあります
で、輸入元のハンズトレーディングの内田さんといろいろ話してみると、面白い事を教えてくれました。
BMWの純正のショックなどで見かけるこのマーク
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BOGEです。ボーゲって言うのかボージって言うのか知りませんが、純正のショックでよく見かけるメーカーです。

また、僕のランチアカッパに付けたのは

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TRWです。

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安いが質の悪いと評判のTRWですが、ヨーロッパのアフターマーケット市場では非常に人気がありまして、これまた純正交換タイプの一大大家です

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皆さんはご存知かもしれませんが、これらみーんな、ZFホールディング傘下だったんですね。

すげー! 一大純正交換ネットワーク

最近じゃあ、DelphiもAptivなんて名前に変わっているみたいですね。

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