塗装

2019年7月18日 (木)

オーロラの166、塗装編

輸入車を多く直している鈑金塗装工場の人は3コートが苦手です。
なぜなら輸入車に3コートはあまり無いからです。最近はメルセデスでも3コートパールもありますが、基本的にドイツのクルマはシルバーやブルーのパールなどオーセンティックなカラーがほとんどです。

日本車のように3コートパールのホワイトだらけな国は滅多にないです。日本独自の文化と言ってもいいと思います。
それでも今回のアルファロメオのようにヨーロッパの一部のメーカーで3コートパールを使っている場合があります。

以前にも書きましたが、3コートパールは材料も大量に使いますし、作業者の負担もかなりものです。
当然、有事の際の補修費用も普通のカラーよりぶっちぎりで高額になります。

だからあまり塗装技術者の立場からはお勧めしません。がやはり独特の魅力があるのも確かです。


そうでなくてもハードな3コートの塗装作業
しかも今回、なぜかそれまですごく涼しかったのに、塗装当日が暑くなるというオマケつき

かなりな着色パールです。

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先に中側だけ塗っておきます。

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テストピースに吹くとよくわかりますが、3コートパールの真ん中の色、パールコートには下地を染めるだけの隠蔽力に乏しく、塗り重ねるだけではうまく纏まりません。

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このようにサフェーサーを塗装していますので、グランドコートと呼ばれる3コートの1コート目を塗装します。

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これが1コート目のグランドカラー。判り辛いので次へ

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これだと塗ったグランドカラーが判りやすいですね。

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これをパール完了まで僕が担当します。

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みればわかりますが左がグランドのソリッドカラー、右がパールカラー
これを一定の割合に混ぜて吹き付け、どんどんパールの量を増やし、最終的ほとんどパールになったもの塗る「にごり吹き」という方法を使います。

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明らかに一定の場所から、色が違う分かれ目がありますね 

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リアフェンダーもバンパーとブロックになる場所があるのでグランドに近いにごりを吹きます

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このようになります

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徐々にパールの量を多くしていきます。

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 前よりわかりにくくなりましたがまだまだ分かります。それでもいいのです。塗り重ねていきます。

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徐々にかわっていきます。

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塗装範囲も少しづつ多きくぼかしていきます。

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もう半分以上がパールになります

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だいぶわからなくなってきました

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この通り。ここまで色が染まったら2nのパールカラーを塗装します。

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パールは大きくぼかします。フードはほとんど1枚塗装します。

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パールの目もきれいに並びます

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うわー、それっぽい~

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ここまJet5000HVLP。途中まではJet4000HVLP

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温度が高いので乾燥も早いです。

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パールの目も荒れなかったので、美しい仕上がりが期待できそうです。
ちなみにここまで全部写っていませんが6回塗装しています。そのほかにもカラーレスクリアーを3回塗装していますから9回塗装している計算。手もパンパンになって肩がこります

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クリアーは本職にバトンタッチ。

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やっぱり本職にはかないません。僕よりはるかに「剛」なスプレーさばきで終了

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午前から始めた塗装作業もずいぶん西日が差す頃に出来上がり。

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美しい出来です

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リアもいいですね。映り込みが魅力です

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でも今回は商品化がメインなので、細かいところ追いかけていません。だから多少の飛び石やキズはそのままに塗装しています。
本気で仕上げるユーザーさんのクルマとは違います。

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でもクリアーはエクスプレスプレミアムクリアーを使用しています。

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また塗装強度の確保の為にパールコートには硬化剤を入れて塗装しています。

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さて商品らしくなってきました。MPIならではの166にしたいと思います。 

そしてキーボードをたたく右手もつらいのでした。あ~ しんど

2019年7月 3日 (水)

塗装って大変なんです

その健康ですが、うちの塗装屋さん、肘を壊して痛い痛い言うもんですから、久しぶりに僕が仕上げ担当。
肉体労働者から肉体取ったらどうなんねん?とか思いますが、それは置いときましょう

車体を塗ってもらってクリアーが僕です。

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日焼けの補修ということありまして、長持ちするようにベースコートにもハードナーを入れました。

なんか画像がヘンな色になっちゃった

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もう25年以上前かな? デュポン(当時)のセンタリシリーズが発売されてベースコートには硬化剤を入れず、クリアーだけに入れる、国産塗料などほとんどが10:1で、ろくでもない塗料だった時代に、外資系塗料は実に先進的でした。しかし、そのセンタリが層間剥離と呼ばれるクリアーがはがれるトラブルが多く発生しました。その後時期に修正されましたが、作業なさった方々はさぞや苦労したと思います。

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そんな外資系塗料を自分が使うようになるとはつゆ知らず。

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気負いなくばばっと吹いたのですが、まあこの出来ならいいか?
でも僕はやっぱり塗装屋ではないかな?

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塗装屋さんには早く治ってもらいたいです。

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2019年6月 9日 (日)

トヨタアクア(1F7)の塗装

 先日ご契約いただいたアクア

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ささっと直して(笑)塗装します。
今の車は良くできていて、本当に最小の損害で修理を終わらせることができます。
まるでこのようにぶつかる事を予見していたみたいに。

ブース内の温度は22℃ですが、湿度が高く実際には汗ばむ感じの気温です
そんな中で1F7を塗装します。

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湿度が高い場合は1ランク上のスピードのシンナーを使います

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しかし、夏用の遅乾シンナーばかりだと作業性が悪いので標準のシンナーも混ぜて使います

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交換した部品はそれぞれした色を入れて隠蔽力を助けます。
ちなみにフードは中古、両フェンダーは新品です。新品のフェンダーは下地のプライマーからウエットオンウエットでクリアーまで入れてあるのです

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塗装中や塗装前にはイオンシャワーで静電気を取ります。
70%以上も湿度があるのだからイラネーよ、と言わず使ってみるべきです。
メタリックの配列がよくなります

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ぼかし際のミストのなじみを抑えるカラーレスクリアーを使います。

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では塗装します。ウチの塗装屋が腕を壊したので、僕がほとんど吹きます。

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シルバーの塗装はなかなか難しいのですが、スプレーガンの進歩でずいぶん楽になりました

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シルバーのようなとまり(隠蔽の業界用語)が悪い色は下図のように1度目は縦方向、2度目は横方向という風に吹いていくと効率よくとまります

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下色を入れていたので割と労せず染まりました。

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ぼかし塗装ですから後ろに近いマスキングにはベースコートの色が乗りません

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しゃくれたプレス部分のミストコントロールもうまくいっています

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うまくいかない場合はもう一度カラーレスクリアを入れてひっくり返してもう一度トライします。

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隠蔽不足に注意して問題なければクリアーを入れます 

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キレイに仕上がりました。

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セオリーを守って、落ち着いて作業すればきれいなメタリック配列になります。

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アクアあたりの塗装は肌調整などほとんど必要なく、若干のツヤ引け具合が抜群に合います
多少のブツはありますが、ポリッシングを優先せず、大きなブツだけ取って終了です
組み付けたら、名義変更です。 

 

2019年4月30日 (火)

ヌヴォラレッドの真実

ずいぶん前ですが、ヌヴォラレッドについてご相談の電話をいただいたことが事があります。
僕はあまり詳しくはありませんが、156を中心にGTVにもあったのかな?

Display

画像は借り物ですが

よくアルファレッドなどと呼ばれるカラーコード130と違いパールの輝きを加えた物で、いわゆるワインレッドとは一線を画すカラーで、強い変色性能を持つオーロラ、ヌヴォラブルー、ヌヴォラレッドのヌヴォラ3兄弟で、巷でウワサの3コート3兄弟です

でも、日本の3コートとちょっと違い、基本的に2コートで再現可能な塗装色ですが、塗装の隠蔽率促進が目的のためのグランドコート(1コート)のようです。

ですから、欧州車としては珍しく一般的に3コートパールで名の知れたヌヴォラブルーは、実は2コートパールでのフォーミュラが存在します。
で、そのヌヴォラレッドに至ってはオフィシャルな3コートの配合が存在しないのです

僕ら塗装技術者にとって、3コートであっても2コート仕上げであろうと塗装色の再現性がしっかりしていれば全く問題にならないワケでして
特に発色については塗料の性能によるところが大きく、再現できるものとできないものがあるのは、これは致し方がないものと考えていました。

ここで最初に書いた話に戻りますが
電話で相談いただいた方の訴えによりますと、退色だったかな?の理由でヌヴォラレッドの補修を依頼したら発色が全然違い困っていると
PPGのように3コートでないとこの塗装色の再現は難しいみたいだとの相談を受けました

さらにその時に塗装してもらったスタンドックスでは2コートの配合しかなく、それが原因ではないかと
僕がデータを調べた限りでは確かにその通りでした。
見たことがあるか、ないかのレベルで、塗装の配合の良い悪いを判断することなどできないので、その時はどういう風に電話を終わらせたか失念しましたが、それからずっと気にはなっていました

最近また違う方と思われる方からやはりヌヴォラレッドのご相談をうけて、今回その違いを追いかけました。

PPGジャパンとスタンドックスの親会社アクサルタのご厚意で、うまい具合にデータを解読し、近似色フォーミュラを作成することができました。
結果は意外なものでした

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専用の記事を立ち上げましたので、ご覧ください

http://messiah208.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-a8b6c0.html

ご希望の方にはそれぞれの色見本を無料で差し上げます。ただし、部分補修や全塗装を検討中の方に限ります。
ご利用には車体番号の確認が必要になりますのでご注意ください。
mpi@mua.biglobe.ne.jp に色見本希望と明記の上メールください。

 

それ以外の方はいつものコメント欄か
お問合せフォーム↓からどうぞ
http://www.mpi-bp.com/mail/mail.html

2019年4月28日 (日)

メルセデスのバンパー塗装

 平成も残りわずかですが、むしろ昭和に近いメルセデスのリアバンパー修理。

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メルセデスは高級車の代名詞的なクルマです。高級車は殆ど間違いなく部品点数が多い特徴があります

この210も例に漏れずなかなかで、塗装の為に端から分解するのですが 結構手間がかかります。
手間がかかるという事は自動的に費用に跳ね返るワケで…  

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これでも124に比べれば簡素化されているのです
メルセデスのアイデンティティーの真ん中のモールは別な塗装色で塗られています

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傷やへこみを直したらサフェーサー吹きます。
サフェーサーはシステムフィラーをハイソリッドのハードナーで吹きます。これらはメルセデスの指定塗料です

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研いで塗装します

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帯も同じくね。

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メインのバンパーカバーはボディ色の744で塗装します。

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クリアーはクリスタルクリアー。ベースコートやハードナー、はては脱脂用のシリコンオフも含めてメルセデスの指定塗料です。
つまり、上から下まですべてメルセデスのメソッド通りなのです。

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帯の部分は別に塗ります。モール色は車種と車体色から数種類 色番号が出ますので 一番近い色を選んで調色して塗装します。

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メルセデスのバンパーやモールは何とも言えないつや消しで塗られているのです。
それはこのサテングロスクリアーと言う専用の商品で塗られていました。
過去形なのはこれも現行車で使わなくなった為、塗料も生産終了してしまいました。
便利な商品なので残念です。

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このクリアを使うと↓のように実にいい塩梅の 3分つやになってメルセデスの本来の仕上がりになります。

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ちなみに通常のグロスはこの通り。

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つやあり、なしの対比はこのような感じ。

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これを組んで車両に戻すとこのように

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なんともお上品な美しい仕上がりになるのです。

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このアテングロスクリアーはまだ数台分の塗料はありますが、もし補修を希望される方がいましたらお早めにご相談ください。
やがてなくなるか、使えなくなってしまいます。

 

2019年4月18日 (木)

嗚呼3コート

このところ3コートパールばかり作業しています。
きっかけはこの166。オーロラカラーです

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まあ、まだ塗っちゃいないのですが・・・

3コートパールは国産車ではひどく当たり前な塗装技術で、かなり古くからあります。
70系のマークⅡ後期3兄弟から始まったように思います。それまでは040のスーパーホワイトⅡや050のスーパーホワイトが大ヒットして、かつてディズニーランドの駐車場で同じ白の同じ車種が多くありすぎて、どれが自分のクルマかわからなくなるほどたくさんあったほどでした。

そのソリッドホワイトの後を継いだのが051のダイヤモンドホワイトでした、各社呼び名は違いますが、日産など各社追随し日本は一躍「3コート大国」になりました。

3コートパールと言うのは一番最初にカラーベースを塗装し、その上に透明な材料にパール顔料を混ぜた半透明な輝きのある塗料を塗装し、その上からクリアを塗装した3層構造の塗装です。

輸入車の3コートパールは殆ど存在せず、90年代初期から中頃アルピーヌでパールホワイトが、90年代後半にアルファロメオが採用したぐらいしか思い当たりません。かのメルセデスも2007年ころになってからだと思います。

ただ、先のイタフラのは、上のオーロラやヌヴォラカラーのように1色目はむしろ発色の為や、隠ぺい力をサポートする為に塗られていることが多いように思います。事実上の2コートパールで、必ずしも3コートパールの塗装色データが出てくるとは限りません

でも国産車では軽からファミリーミニバンまで、パールだらけです。

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実際の補修作業は手間がかかり、材料を多く使い値段も高額になりがちです。

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補修方法は独特の技術が必要で、補修中にトラブルを起こしやすいのも特徴でもあるのです。

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補修のドキュメントは下記で見れます

http://messiah208.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/3-1c79.html

今回はダイハツムーヴコンテ。低いオールに擦り付けた傷の補修だったのですが

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この内容で終わるハズ・・・・でしたが、塗装の最後にスプレーガンをぼかし側のフロントドアに接触させてしまい、塗り直しに。
クリアーの前の2ndコートだったのですが、結果

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フロントフェンダーまで補修内容が伸びてしまいました。

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これはぼかし部分を大きくとる3コートの弊害でありまして、決して珍しい事ではありません。

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ちなみに、時々問い合わせをいただくヌヴォラレッド。スタンドックスも他の塗料メーカーも2コートパールなのですが、本家PPGだけは
3コートでした。今回PPGジャパンさんのご厚意でフォーミュラをお教えて頂きました。
スタンドックスでも再現可能か検証してみます。

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3コートで塗ることが全てではなく、2コートでも発色が担保できれば僕はそれがベストだと思います。

2019年3月22日 (金)

完全なものはない?


新しくなったブログのプラットフォーム、本当に使いづらいです。
長々と打ったブログを誤って消してしまい、失意のうちに書いています

自動車の塗装色で特に厄介なのが黒い色です。
特にパールもメタリックも一切入っていないソリッドの黒です。

もう少し赤くしたい、とか青くしたいとかっていうときに、例えば赤を入れると、黒くなくなってしまったり、基本的に調色が困難なのです。

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今回も画像からは分かりにくいのですが、色差があります。著書くしたいけど、黒くなくなってしまうので、原色を変えたり工夫しますが、基本的にブロック塗装にした際の、赤味や青味は変えることができません。
結局、ソリッドの黒い色でありながら、ぼかし塗装するしかありません。
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今回は登録からそれほど経っていない高級車の飛び石の修理ということもあり、何が何でもおかしな結果にすることはできません。

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黒い塗装には、いわゆる耐スリ傷クリアが使われていることが多いのですが、アルファはデータがスタンドックスにもなく
研いだ感じからは、わずかに硬い印象を残すにとどまったので、エクスプレスプレミアムクリアーにハードナー増し増しで塗装してみました。
また、クリアは硬ければよいというものではなく、硬いがゆえに瓦解してしまう場合もあるのですよ。
ポリッシングできずに・・・
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しまりもレベリングも良く、鏡のようで満足していますが、やはり微細なブツが入ります。
これはこれで、ポリッシング(磨き)で処理するのですが、黒い塗装は、そのポリッシングで発生するスクラッチやホログラムが大変に消しづらいのですよ。
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せっかく、美しい塗装なのに。残念。
理想は全く磨かない、ノンポリッシュです。
一つの塗装屋が目指す完成形ですが、まーず、そんなことはできません、たとえどんな立派な設備でも。
塗り直してもこればかりは改善するとは限らず、塗装屋殺しなのです。

2019年3月14日 (木)

3コートパールの補修

補修中のアルファード

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国産車では本当に一般的な3コートパール。
一般的にはパール、パールと呼ばれる塗装色。

しかし、補修には大変に手間がかかり、費用も通常の塗装よりかなり高額になるのです

その名前から塗装の方法が容易に想像がつきますが、一応説明まで

塗装物に一番下のグランドカラーの白色を塗装し、その後、半透明なパールベースを塗装し、クリアーを塗装し、塗装膜を安定させる仕組み。

理論的には3色を塗装すればいいのですが、補修となるとそうはいかないのです

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真ん中のパールベースには、下地を隠蔽する力がなく、ニゴリ塗装と言う方法でぼかしていくのです。

まず、サフェーサーを隠す為に白いグランドカラーを塗装します。

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その上から隠蔽力を上げるために、グランドカラーにパールを混ぜた物を塗装するのですが、
パール3:グランド7の割合の塗料を塗って、次にそれぞれの割合がパールが4.5:グランドが5.5、7:3、9:1と、次第にパールベースが多くなるように塗っていきます。

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そうして、最後にパールだけの2ndコートを2-3回塗装して、カラーベースは終了となります。シルキーな塗色具合が何とも言えません

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つまりカラーベースだけで7-8回は塗装し、その後クリアーを塗装したりするのです。

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国産車など、補修する機会が多いのに、この塗装色を選ぶ傾向が強く、塗装が傷んだ時に塗装の相談を受けてびっくりするケースが多いのですね。

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日本以外には、例のヌヴォラのアルファロメオや、アルピーヌ、一部のアメ車などで見ることができますが、ドイツの自動車などは、ほとんどありません。

2019年3月11日 (月)

塗装の劣化を直します。

ご近所さんの中村さんのアルファードの修理を承りました。

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オーダーの内容は塗装のトラブルです
よく見ると

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ずるむけです。
塗装面からクリア層がはがれる層間剥離などと呼ばれるお肌のトラブルです。

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クリアーとベースの相性が悪かったか、硬化剤の量を守らなかったかでしょうか?
塗装膜強度が足らなくなるのは、上記のような原因もありますし、この3コートのようなベースの塗膜が厚い塗装ではよくある事です。
いかんせん、今回はこの剥離の修正なので、旧塗膜をめくっていきます。

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オーナーはそれほど高いレベルの仕上がりを望んでおらず、ある程度、下地がしっかりしていれば、シール性の高い、エポキシ系のプライマーサフェーサーで包んでいけるか模索しましたが、

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簡単に白い塗料が剥がれて、下から黒いツブツブ状の穴が発生します。黒い新品のパネルのカチオン電着のプライマー層と塗料の密着が悪く、はがれてしまうのです。

ダブルアクションサンダーのオービッドダイヤの跡が見えますね。

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結局、金属素地までめくってサフェーサーから塗り直すことになりました。

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結局、はっきり言えませんが、僕の読みはこうです。
新品のパネルの電着プライマーにしっかりした足付けをせず、塗装した。
3コートの厚いベースコートの塗装膜は、しっかり足付けされていない為に、通常の伸縮より大きく動き。
トップコートのクリアーは硬いので、上下の動きに差異が発生し、クリアと剥がれた
つまり、下地の作り方が間違えた、人災だと。

そんな風に考えます。
そもそも、新しいパネルにサフェーサーを塗布せず、いきなりベースコートを塗装すること自体感心しませんが。

最初はプツプツ、ブリスターができるのですが、やがて、そこに水が入り込み、層の間で剥離に速度を与えるのです。

こんなふうになる事が多い欧州車、お困りの方、ぜひ、ご相談ください

Dsc08520

MPIは鈑金塗装が本業ですからね(笑) お気軽にどうぞ

太文字直らなくなっちゃった

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