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2019年9月

2019年9月30日 (月)

ちょっと遠くまで。

今日は早起きして、引き取りに向かいます

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電車です。しかもシンカンセン。

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こちらとき131号。明日私が旅に出るのはあずさ2号。あれは信濃路か

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向かうはグンマ県。旅のお供はWPB。対して読むところなくなったね。

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高崎~ 高崎~ 最近じゃ新幹線の車内販売ってお弁当とかないのね。お菓子や飲み物あけみたい。風情が無いですね。

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いきなりよく見る電車になりました。

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向かいのホームの電車はなんと小田原行。僕が乗ってきた東京を挟んでさらに西に行くのね。最近はどの路線も長距離になってきまして、西武線も横浜中華街までいきますし、東武東上線にも乗り入れたりしています。便利な反面、何かトラブルがあると弱いですよねー

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ヘタすりゃ、熱海行とか来ちゃうの? そういえば、八高線乗り場を見たとき、八王子方面なんて書いてあって、自分がグンマ県に来た感じしなかったものなあ。

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なんと駅に人はおらず、いらないキップ入れだけ。

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お客さんからお預かりして、そこからびゅーんと150kmくらい走って置き場の駐車場。
うちのカッパさんと一枚パチリ。

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クーペかっこいいなあ。こちらジャガーXKR。後期型というより最終の限定車。4.2-Sというそうです。

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インパネ周りの出来も良いです。高級車の雰囲気満点。ベントレーにどこか似ているのはやはりイギリスのなせる技?

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白いパワーシートはレカロ製。オーディオには元はアルパインだったのか、ドアスピーカーカバーにアルパインのマークがありました。
欧州車の高級車の定番ですね。

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燦然と輝く限定車のマーク。

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さあてがんばって整備していきまっしょい

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今日もよくがんばりました

 

dedicated over the two decade.

遂に今年も9月が終わろうとしています。
本当に早いですねえ。毎日が新幹線のようなスピードで気が付けば大阪、岡山かというくらいの感じで時間が過ぎていきます。

思えば平成8年、29歳の時に9月いっぱいで前の職場を退職して11月によちよち歩きで歩みを始めたMPI。
黎明期は近所の中古車販売店や修理工場などの下請けから始めました。
このころはまだ、パッシブセイフティもなければ、CAN通信も診断機もありませんでした。いやPCすらありませんでした。

平成9年になると塗装ブースや塗料のスタンドックスが揃い、朝から深夜まで仕事にいそしんでいました。
山一證券が破綻したのもこの年で、この年の9月に長女が生まれます。
下請け仕事のあまりの理不尽さに嫌気がさし、19世紀が終わる1年前位から、人の会社からの仕事をアテにするのは金輪際やめようと、硬く心に誓い、それは筆舌に尽くせぬ苦労と共に前に進んでいきました。
時にはイタ車系ディーラーから超破格の厚遇な依頼もありましたが、すべて断りました。仕事もなく本当はのどから手が出るほど仕事をしたかったのですが、武士は食わねど高楊枝、自分の意志は固く、志は高くでした。

それからいろいろありまして、令和元年の今日、前の職場を退職してちょうど23年です。
おぎゃあと生まれた子供も立派な社会人となっている歳です。

MPIだって立派な会社に・・・と言いたいところですが、ちっともそんなことはないのです。
そりゃあ、鈑金や塗装をはじめ、電装修理や一般整備、部品や自動車の輸出入だってできます。
周りにそんなに手間をかけて整備してたら潰れるぞと笑われながらも実直に今日まで営業してまいりました。

ただね、クルマ屋っていうのはそれほど儲からないのですよ。だから暮らし向きは一向に良くならない。
そりゃあ、やりようによっちゃあ儲かるでしょう。でも、手間やコストを考えずに良いものだけを作ろうと努力すると儲からないのですよ。

先日、数年落ちの高級RV車の商談で、カーセンサーやGooなどで安値を参考に、既存のお客さんからの紹介でいらしたお客さんがおりました。
その方には仕入れと利益をオープンで話をしました。
仕入れは外税、売値は内税、落札にかかる経費も、ガソリン代に陸送費用もぜーんぶオープンにして、263万円くらいの車両価格に7万円の利益を載せて270万円ですと。

ところがこれでもカーセンサーやGooなどからすると高い方なのです。超レッドオーシャン。
いや、その車種ならなんでも良いと言われればどうとでもできますよ、でも当然、色の指定や希望のグレードや装備はだれにでもあるでしょう?
お客さんはその薄利ぶりに驚いていました。いや、もちろん全部のクルマがそういうわけではありませんが、自動車などその殆どが仕入れ原価なのです。

販売だけでなく整備も同じです。
長く商売を商うと良いもの悪いもの、信頼できるルートやそうでないルート。どんなに嫌いでも頭を下げて手に入れなければいけないとき。それを嗅ぎ分けて部品を仕入れます。
そして、お客さんからいただくお金と各種支払いの間で残るお金でもって利益を出して、会社は存続しているのです。

昔から純正部品はほとんど利益を出せませんから、基本的に手間でお金を稼ぐのが僕らの仕事ですが、部品だって少ないながらに利益に貢献していることも確かです。むしろ、そうでもしないと食っていけないのです。
だから、部品の持ち込みは頑なに拒否します。
同じ部品でも流通経路などを見直せば安くできるかもしれない、しかし、お蕎麦屋さんのお客さんがメニューにないものを欲しがったら、他のお蕎麦屋さんから出前をとってお客さんに提供しなでしょう? それと同じく僕は僕の取引のある問屋から部品を購入して作業に当たる事しかしないのです。もちろん国内で手に入らないものは海外にB to BやB to Cする場合もありますが、それは手に入りにくいものです。
コストをかけても良いと判断された場合です。

もちろん、部品を持ち込んでもらう場面もいっぱいあります。
複数台、買い替えや修理をしていただいているお客さんなどは構わないと思っていますが、基本的に駆動系や重要保安部品関連はお断りしています。もし持ち込まれた部品の適合が合っていなかったら、そのクルマは動かせなくなります。
そうなるとほかのお客さんの作業も止まり、さらには僕も作業できず遊ぶ羽目になり売り上げが減ります。
また、今日までMPIを悪用する方もいらっしゃいました。良かれと思っていろいろな情報を隠すことなく協力してもそれを仇で返す方
ハナからMPIを使うつもりもないのに見積りばかりを要求する個人。
いや、みな人それぞれ理由や動機はあるのでしょう。

MPIは収益を目的とした営利団体です。
そういう目に遭うと、そのたびに自分のバカ正直さを嘆き、悔しい思いをする、すると次に同じような内容で問い合わせを受けたときに構えてしまう。実はこの23年ってそんな事ばかりを繰り返してきたのですよ。

間もなく24年目を迎えるそんな清貧なMPIにどうかご理解ください。

 

 

 

2019年9月28日 (土)

毎日アルファロメオ。

今日もデカイ作業で大忙し。
軽い仕事ばかりで重作業を先送りしていたら重作業ばかりが残ってしまいました(涙)

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147GTA なんだか賑やかなことに

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うへえ、大仕事がしばらく続きそうです。

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すっかり辺りは暗くなってます。
カメラの調子が悪くて写真があまり撮れませんでした。

明日は地元商工会の年一回の健康診断。朝ごはんを間違えて食べないようにしなきゃ

アルファロメオ166の維持費

僕の所に多くいらっしゃるアルファロメオ166たち

今日も車検を一台お預かり

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ここで166についてかかる費用をざっくり教えちゃいます。

まず、アルファロメオを買うと、だいたい最初に経験するのがエンジンオイル交換です。
MPIではエンジンオイルはリキモリのものを使いますが、だいたい1L/2000円で、6.5L入ります。あとはフィルターとか工賃やら
特に中期以降のエンジンオイルフィルターは少々交換が大変で、工賃も前期とは違います。

タイヤは225/45-17とサイズこそ珍しくありませんが、タイヤもピンキリです。
ブリジストンのアドレナリンから上のタイヤだと10万円は割りません。黒いゴムがホイールに巻き付いていれば良いという御仁にはオートウエイで1本1万円しないヤツからあるでしょう。

寒い冬が終わり春を実感する頃に自動車税がきます。登録遅れの最終型はギリギリ重加算税を免れるかもしれませんが、多くのモデルが2.5L以上3L以下のカテゴリーに入り、13年越えの10%重加算税が加わり58600円となります。

やがて避けられないのが車検です。当然内容にもよりますが、まず、各種諸費用があまねくクルマにかかります

重量税   50400円/45600円(初期のモデルは既に登録から18年以上経過しているので、最大料金。中期や後期は13年越えのいくらか安い方)
自賠責保険 25830円
手数料印紙   1800円

その他に基本的な点検、分解整備その他に多少の整備が発生します。先のエンジンオイルやブレキフルードの交換やシャフトブーツやラックブーツなど。

それらもろもろでだいたい22-3万円を見るようでしょう。

自動車保険はだいたい年額で、30歳未満不担保20等級で8-9万円、車両保険を入れると15-17万円くらいでしょう

問題は突発的な故障でしょう。ここには年間平均18万円位を見ておくとよいでしょう。何にもない年もあるでしょうが、こんな金額では到底処理できないようなエアコンやヒーターコア、ラジエター、ドアロック、タイミングベルト、内装のベタベタ、塗装ハゲ、バンパーのこすりキズなどなど、長く乗れば乗るほど、おまじないで自動車を動かしている方を多く見かけます。

これを4年サイクルで見ると自動車税はX4 タイヤはX1 自動車税はX4 車検はX2 保険はX4 修理はX4 あとは車庫代が必要な人は入れてみてください。
これらを一切合切足して、4で割ると年間の維持費が見えてきます。

さらに燃費は悪く、だいたい5km/1Lで 満タンにすると70L近く入ります。もちろんハイオクで。

お金のかかる趣味ですが、趣味だからこそです。目の前に、ガレージに、出かけた先の駐車場に佇む姿を見たら、買ってよかったなあと思いますよ。
満足度の高いクルマだと思います。

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2019年9月26日 (木)

私、こう見えて、実は硬いんです。

一見、何でもないNboxに見えますが、実は前回りの事故修理で入庫しています

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こう見ればかなり判り易いですね。ボンネットがへの字になって曲がっています。
これ、クルマそのものは結構な勢いでぶつかっているのですが、そう見えないのは、最近の自動車が持つ
強力なスプリングバックという元に戻ろうとする金属の復元能力によるものなのです。

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ところで事故の程度の重い軽いは、速度もさることながらアクセルのON/OFFによってもかなり違ってきます。
最近のエンジンは低い回転域で最大のトルクを発生させるエンジンが多く、トルクが乗っている時に衝突した事故は、その金属が戻ろうとする力を部分的に粉砕して入力されます。

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ですからこの手の事故はユーザーの思惑と、修理する側の描く修理のファクターがかなり違うことが予想されます。

ラジエターやコンデンサーもかなりの移動量が見れます。

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外装を外すと穏便でない状態がわかってきます。

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修理内容としては、コアサポートの交換、フロントクロスメンバーの交換。左のフードレッジパネルの交換です。

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さて不要なものを外したら、さっそく調理に入ります。
必要に応じて予め軽く引き作業をしておきます。

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コアサポートパネルなど、溶接された部品の交換は部分的に切って外していきます。そうでないとスポット溶接部分をうまく削り取ることができません

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変形のエネルギーが強くかかっている部分は切っているそばから圧縮されたスプリングバックが解放されてエアソーに負担がかかります。
そんなときでも決して期待を裏切らないのはシナノのメカニカルソーです。

昔、エアソーと言えば高い上に歯が挟まると切れなくなり、しかも壊れやすいという、ろくでもないものが多かったのですが、このメカニカルソーは発売から10年以上が過ぎると思いますが、エアソーの最高傑作だと思います。

 
出たときは飛びついたのをよく覚えていますよ。今のものは2代目だか3代目だかです。

しかし時の流れはなかなか早く、その間、自動車用の超高張力鋼の性能は上がるばかり。
切断強度の競争のように、自動車メーカー各社がこぞって硬い鋼板を使用しました。

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このクルマも例に漏れず超硬です。

可能な限りスポット溶接の切除を減らすためによく考えて粗切りします。

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さてここからはとにかく硬いスポット溶接のナゲット(溶接跡=丸い)を専用のドリルで削って切り取るのです。
切粉も尋常でないほど出てきます。

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切除油はこれがベストです。

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あまりに硬いので、専用のドリル歯を使います。それでも4このスポット跡くらいしか切れません。
この歯もいろいろ発売されています

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ドリル歯を研ぐ機械も専用のものです。普段使っているローケンは第2世代ですが、これは確か第9世代
結構な値段ですが、これなしでは仕事になりせん。

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なにしろ、この従来品だと良くて1か所削れるか、母材にキズを付ける程度しかできません。

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タガネは変わりません。PBの定番品

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これは本当にタガネのスタンダードで、焼き入れ、硬度、使いやすさどれをとっても最高峰で、タガネの名作です。
記憶が正しければ、先に横刃が無いスロットタガネが発売されて、あとからこの両刃や少し曲がっているタイプが発売されたと思います。

苦労の末にすべてのスポット溶接を切り取りました

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以前、工場のとなりのキクチさんのお父さんが、野菜の苗を植えたり水をやるとくたびれて、腰が痛くて病院やマッサージに行っちゃうんだよ、と本末転倒な話をしてくれた時がありましたが、まさにその通りで、可能なら請求の項目にマッサージ代と形状したいくらい。

足も腕も腰も背中も、手のひらまで筋肉痛です。
こんな仕事を毎日行ったら体が壊れるか、ダイナマイトキッドみたいな体になるかのどちらかです。

MPIは一切、よその工場の下請け仕事はやりませんので、こんあ仕事は滅多にありませんが、ディーラーの下請けなどを多く行う工場は、何かマッサージチェアでも買わないと、やってられませんな。

次はフレームを溶接していきます。

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2019年9月25日 (水)

アルファロメオ155の年次点検

この155が僕の向上から出て5年くらいになるのかな?
早いものですねえ。今回は1年点検での入庫です

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まだまだ塗装の状態も良く全体的にきれいさを保っています。

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オートモーティブ関係を傘下に持つ大きな会社にお勤めの方などは比較的多いですが、毎年点検を義務付けている会社さんありますね。
今時12か月点検だなんて、思ったらいけません。思わぬことに遭遇する機会があります

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受け取る時にブレーキウオーニングが出ると言われていて、最初は液量のセンサー不良かブレーキの摩耗かと思っていたら

漏れていました。

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それもブレーキホースから。これは放置するととてつもなく危険です

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今回はブレーキホースの交換から

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ブレーキホースは手に入れやすさから、社外のスチールメッシュホースを使うことにしました

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取り外したホースには亀裂が見えます。もしこの亀裂が完全に裂けたりしたら、ブレーキはほぼ完全に全く効かなくなるでしょう
これはタイムリーなタイミングでした

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 後任は見た目もスマートなホース

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 当然ほかのホースも交換。1つだけとはいきませんし、すべてのホースも等しくおなじだけの時間が経過しているわけですし

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後輪のホースだけは2本ずつ使います。

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 エンジンオイルも交換します。フィルターもです。 

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スゴイ色です。Mos2、廃油も新油もなんだか似ています。

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 このクルマには15W-40を使います。

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これでずいぶんとブレーキのタッチも良くなるでしょう

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リアもこの通り。

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古いクルマはやっぱり1年に1度点検を受けておいた方がいいかもしれません

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おっと、僕も自分の体の点検受けなきゃ~

2019年9月24日 (火)

今日のブログはお休み。

人様が書いたブログで、特にプロフェッショナルの書いたブログは面白いなあと。

その中でも秀逸だと感じたのは、このブログ

https://www.webcg.net/articles/-/41449

滅多に他人のブログは見ないのですが、この人のは、ぐいぐい寄せ付けられてしまいます。
さすがに文を書くことを生業にしているだけあるなあ。

やっぱり本を読まなくなったどころか新聞さえも止めてしまったら、本当につまらない事しか書けなくなってしまいました。

今日はこれだけ。おやすみなさーい

2019年9月23日 (月)

部品部品と言うけれど

昨日、新品パーツの話をしましたが、それはこんなところにも

ドアの運転席側アウターハンドルを外しまして、ピンを抜いたら

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キーシンダーを抜き取ります。

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そして新しいアウターハンドルにパイルダーオ~ン。
この操作によりアウターハンドルがこの166に使用できるようになるのだ

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やっぱり古いものはサビがヒドイのよ。再メッキの要員として、ひっそりその時を待つのです。

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ついでにドアロックも交換します。こちらみーんな壊れちゃうのよ~。
こちらも新品に交換。運転席はもう贅沢な仕様になってきました。
こういうことしてると売値に反映されてしまうのですよ

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と、思ったら助手席のロックが壊れたわ。せっかく組み替えたのに~。
内装やフューエルポンプも作業しまっせ。お楽しみに。

2019年9月22日 (日)

オーロラの166 その後

なんだか、結局大量の新品部品を組み込んでしまったオーロラの166
かなりカタチになってきました。

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グリルも 

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ヘッドライトも。LEDだけど(笑)

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しかし、このV6のアイコンのメッキのインテークパイプはいただけません。
以前、これを磨いてない人なんているんですか?とお客さんに言われたことがあります。

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そこでがんばって磨いてみました。かなりイケそうな気がする~♪

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1本だけというわけにはいかず、後戻りできなくなってしまいました。

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とりあえず6本磨きました~! 見栄えが良くなりました。

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ウインドウ横のドリップモールもクリップは新品。これ既に日本欠品だったような。
クリップの大事さは、ここでは言い表せないほどです。だからよく使うようなクリップは必ず他国に問い合わせを出しています。

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フードショックもかなり弱弱しかったので交換。

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フロントナンバープレートステーは前任の方がビスで止めちゃったので、穴がガバガバになってしまっているので、やむなくブラインドリベットではなくボルトで止めるように加工します。

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ナッターで建込ナットを作ります

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かなりサマになってきました。

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黒いカバーリングなど素地部品はクリーニングしています。

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出来てきました。バンパーの色が違うように見えるのは、極端な量のパール顔料の反射の影響です。

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上手に撮影できませんが・・・ でももう少し手をかけて、良い商品にしたいですね。

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リアエンブレムも、ナンバーホルダーも新設

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元は解体される運命だったクルマです。10万キロまであとすこし
まだまだ整備は続きます。

2019年9月21日 (土)

シボレーアストロのプラグ交換

先日のアストロ、他にもちょっとした、いやそこそこ大変な修理もありました。
車体が不穏な振動を起こしていて、時々チェックエンジンランプが点灯すると。

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診断機上でも複数シリンダーの点火不良のコードが入っていて、明らかに点火系。
最近のクルマだとI/Gコイルですが、このクルマ、そんなもの使っていません。ディスビです。
さっそく部品を取り寄せて作業にかかります。

アメ車だからそれほど大変じゃなくね?って思っていたら、結構大変。というか二人いないとできない感じ。
まず、車室内のセンターコンソールをがばっと外してエンジン後端を露出させます。

なんか配線がどっちゃり。カラフルなお蕎麦がこぼれています

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こんなところからアクセスするのですね

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これが諸悪の根源のディスキャップとハイテンションコード。

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最近のクルマはECUでエンジンの点火タイミングに従ってパルスを打てば、スパークプラグのすぐ上のI/Gコイルで高電圧の電気を作ってプラグに流し点火する仕組みですが、昔はクランクからギアでディストリビューターを回して、ルーレットのようにそれぞれのシリンダにコイルで作った高圧電気を流してプラグが点火する仕組みでした。

だからせっかく高圧な電気を作ったにも関わらずハイテンションコードが何かしらの理由で抵抗が大きいと、上手に高圧電気をプラグに届けることができず、失火してしまうのです。

昔は一定期間が過ぎると起こる定番のトラブルでした。今でもIGコイルがダメになって失火するトラブルは珍しくないですね。
ちなみに、このディストリビューターキャップが夏場の大雨のあと、気温の変化で結露し、水たまりの上にあるクルマのエンジンがかからなくなったり、かかりにくくなるのもこの旧式なディストリビューターの仕業です。

ところがこのクルマ、中途半端にフロントから見えるエンジンじゃ到底作業できず、かといって後ろ側にはディスビしかない。
どこからプラグを触るのかというと、このフレームの隙間からなんです。

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エキマニの間にプラグコードが見えます。

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こんな風に隠れているところもあります。

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こういう機会ですからすべて交換します。今の仕組みと違って、どのシリンダーが失火していのまでは教えてくれませんから。
普通の乗用車のようにエンジンがむき出しであれば一つ一つ確認できますが、MPIではそれでも全交換をお勧めしていますが。

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こんなロケーションでまいります。

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ディストリビューターローターから交換していきます。面白いカタチしていますね。

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この宇宙戦艦ヤマトの主砲みたいなのがディスキャップです。

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なんとか砲、発射!と言ったのは富山 敬。

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クルマの下にEくんが作業して、僕がハイテンションコードを操る係。

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こんな感じでOK。しかしやりにくいのね。

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V6だから反対側のバンクも同じように作業します。

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出来上がったらエンジンをかけて様子を見て問題なければ

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カバーを戻して

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全部元に戻して、ハイ出来上がり。

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交換された仲間たち。

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続いてリアサスペンション。入庫の直接的理由になったのは、自動車の下に到底自動車部品とは思えない部品の破片が落ちている、との一報で入庫したのです。ソフトクリームのようなカタチ?
画像を送ってもらうと、それはアレでした。
それを作業しますよ

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アレとは・・・ うんちくんです。ではなくてバンプラバーです。

リアサスの板バネの当たりゴムとでも言いましょうか。

しかしどうしてこんなカタチをしているのでしょう

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すっげえカタチ。でもこれが効果てきめんで、

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自働車の挙動がすこぶるよくなったのですよ。侮れませんな。

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再びオーナーの元に戻っていきましたとさ

2019年9月20日 (金)

kappaのオイル

遂にというかやっとというかナンバーが2年ぶりについたランチアカッパ。

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順番がちょっと変わってしまいましたが、車検の点検整備の図

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ランチアのカバーですが、中身はアルファのBusso V6。
同じボア、ストロークでスポーツからセダンにまで載る便利なエンジン。
マッピングはさすがにおとなしく走るようにプログラムされているでしょうが

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前回重整備しいるので、今回は恐ろしくライトなメニューで車検を通します。

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ブーツ類も問題なければタレ関係だけ交換します。

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まあ、このV6ですから例に漏れずオイルフィルターを交換する際には周りが全部油だらけになってしまうのです。
スゴイ良くないと思うのですが、メーカーも知ってて、オイルが直撃するエンジンマウントのところにはベロみたいな、オイルをまとめるスロープが付いています。

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あ、いっけね、少し短いってことはGTA用じゃね?

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このブレーキのリザーバーの脇のホースが鬼門で、ここからエア抜きするのですが、プラスチックのブリーダーがみんなぼっきり折れてしまうのです。

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今回はリキモリの次世代を担うとウワサのモリゲン5W-40。僕が好んで使うMos2 10W-40の倍近い値段ですが、これがまたとてつもなく良いのです。相当、ノイズが小さくなって、エンジンがどこかトルクフルに感じます。
アルファのエンジンにはよさそうです。次回交換の際に、予算がある方はお勧めいたします。

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しかし、昔のスライムみたいな色。カッパはお皿に水が無くなると大問題ですが、Kappaには極上オイルを入れます。

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意外に少しくたびれたエンジンに効果あるかもしれません

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まー でもなんだ、整備したいところ万歳。

オルタネーターは以前から発電量に問題がある、というより違う車種のが付いている可能性大
つい最近はコンプレッサーから音が出るようになってきた。なんでだろー。
右Fドアのアウターハンドルが戻らなくて、知らない人が乗ると走行中に開いちゃう・・・
トランクのロックが機能不全で、カギで操作するか、一人がオープナーボタンを押して、もう一人がトランクを持ち上げるようにしないと開かない。
エンジンマウントの奥側がよくないみたい。リアのスタビブッシュも良くない。

テーマの時を思い出すなあ。今のノウハウやスキルがあればどうってことなかったのになあ。 

 

 

2019年9月19日 (木)

You買っちゃいなよ! グリーンのアルファロメオ166 

緊急の告知です。
1台、販売の情報です。

グリーンカラーもまぶしい166中期。距離は114000km
値段はなんと車体価格で25万円+各種税金です。しかも来年4月まで車検があるからすぐ乗れて、しかもやっすい!

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ヴェルデミネルバと言うカラーです。MPIでも何台か作業しましたね

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同一オーナーが手塩にかけて12年間維持しているので履歴もなかなか

・ツェンダーフルエアロ

・メックスマフラー

・ビルシュタインショック

・前後ディクセルローター&パッド

・アーシング

・アッパーマウント、アッパー/ロアアーム、スタビリンク、タイロットエンド交換

・エンジンマウント/ミッションマウントも交換済

・ヒーターコア、オルタネーター、エアコンコンプレッサー、エアフロセンサーなど鬼門パーツも過去交換済

・細かいドレスアップパーツ(KAROマット、メッキドアピン、カーボン調ピラー、ブレンボキャリパーペイントなどなど)

これらユーザー申告なので現在の作動を保証するものではありません。
逆に瑕疵の申告では下記の通り

・右リアドアが開かない(中古のドアロックアクチュエーターお付けします)→要修理

・内装ベタベタ →お約束

・ウインカーレバーが戻らない →お約束

・リモコンキーが効かない →お約束

・燃料メーターが落ち着かない →お約束

・CD音飛び →お約束

・シートヒーターのボタンが壊れて効かない →お約束?


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非常に時間がありません。基本お問い合わせは即決ベースでお考えください。
ユーザーの下にあるクルマですが、修理、メンテはMPIで引き受けが可能です。
MPIでローンのご利用も可能です。

166に乗りたいがいきなり高額なのはちょっと、なんて人にはちょうどいい入門車かも
お問い合わせはMPIの問い合わせフォームで!
http://www.mpi-bp.com/mail/mail.html

2019年9月18日 (水)

シボレーアストロのウインカーレバースイッチ交換

以前交換したウインカースイッチの戻りが悪いという訴えのアストロ

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その模様は以下をご参照
http://messiah208.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/post-8688.html


今回もハンドルからエアバッグを外します。

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エアバッグの外し方は以下
http://messiah208.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-604b.html

ウインカーレバーの中身を分解してグリスを入れました。

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その模様の画像が無いのが残念

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アメ車の良い所は複雑なステップが少ないところ。スパイラルケーブルの位置もステアリングホイールの位置も決まっているのでマーキングの必要がありません。

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本当に独特の機構を持っています。

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他の作業もありますので、そちらは後日に。

2019年9月17日 (火)

絶滅危惧種1類のクルマ

なんと、なんと
surprise surprise!

日本にそんなに残っていないであろうカッパが並んで撮影に成功。

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そして僕のカッパにもナンバーが付きました。車検を取ったのですねえ。

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で、僕のカッパと違うのはどこでしょうか?

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マニアックなクイズです。よほど詳しい人でないとわかんなーい。
ニセ仮面ライダーのようです

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しかも彼のカッパは5気筒20V

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しかも5スピードマニュアル

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もう何もかもそっくり。同じクルマだ、当たり前か

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カッパ記念日なのでした。

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しかし5速はいいなあ。すげえ、レスポンスいいし。
僕のカッパは直すところ山積。 

さあて、僕のはどこまで乗れるかなあ?

 

2019年9月16日 (月)

カングーのミラー交換

いやー、連休でした。みなさんいかがでした?
あたくし、今月は結構なハースケでありまして、仕事でハースケなのではなくプライベートがハースケなのであります。

体の悪い年寄りの面倒を見ることになり、その準備と、例年のことですが地元の神社のお祭りに加え、甥っ子の結婚式がありまして
それがまた1週間のうちに全部行われ、その準備は2週間前から本格化。まだ残り1週間後にさらにいろいろ作業があって
自動車の修理の仕事がかなり滞っています。

そんな中行われたミラー交換。

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色を合わせます。ミラーカバー単体の塗装なので気は楽ですが、白い色は何気に奥深い

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当然、カラー番号がありますので、データ通り作るのは簡単ですが、だいたいデフォルメしすぎてしまいます。
僕は白い色は白原色からスタートして、何かしら色を入れて近づけていきます。

右はデータ通り 左が白原色に黒などを足したもの
一見グレーに見えますが、作ってみると意外に色が濃いように見えます。 

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これがデータ通り。

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これが後から作ったもの。よく見て、拭いたりしないと水垢の分までわずかに調色してしまいます。

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新品はグレーのプライマーで来ました。ベースコートシンナーで溶けるので、この上から塗装します。
脱脂はプラスチッククリーナーだけです。

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既に組んでしまいましたが

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ミラーベースはこんな感じ。取り付け前にコネクターのピン位置を確認して
パコーンとはめ込むだけです。

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台風が猛威をふるった一件でした。
千葉県や神奈川県など台風により被災した方が一刻も早く笑顔を取り戻せるよう、心よりお祈り申し上げます。

カングーのミラー交換

いやー、連休でした。みなさんいかがでした?
あたくし、今月は結構なハースケでありまして、仕事でハースケなのではなくプライベートがハースケなのであります。

体の悪い年寄りの面倒を見ることになり、その準備と、例年のことですが地元の神社のお祭りに加え、甥っ子の結婚式がありまして
それがまた1週間のうちに全部行われ、その準備は2週間前から本格化。まだ残り1週間後にさらにいろいろ作業があって
自動車の修理の仕事がかなり滞っています。

そんな中行われたミラー交換。

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色を合わせます。ミラーカバー単体の塗装なので気は楽ですが、白い色は何気に奥深い

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当然、カラー番号がありますので、データ通り作るのは簡単ですが、だいたいデフォルメしすぎてしまいます。
僕は白い色は白原色からスタートして、何かしら色を入れて近づけていきます。

右はデータ通り 左が白原色に黒などを足したもの
一見グレーに見えますが、作ってみると意外に色が濃いように見えます。 

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これがデータ通り。

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これが後から作ったもの。よく見て、拭いたりしないと水垢の分までわずかに調色してしまいます。

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新品はグレーのプライマーで来ました。ベースコートシンナーで溶けるので、この上から塗装します。
脱脂はプラスチッククリーナーだけです。

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既に組んでしまいましたが

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ミラーベースはこんな感じ。取り付け前にコネクターのピン位置を確認して
パコーンとはめ込むだけです。

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台風が猛威をふるった一件でした。
千葉県や神奈川県など台風により被災した方が一刻も早く笑顔を取り戻せるよう、心よりお祈り申し上げます。

2019年9月14日 (土)

よく聞いてから作業しましょう

先日、ETCが機能せず入り口のバーに当たってしまったとの訴えで入庫したS60

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前回乗った時にはなんの問題もなく機能していたのに、ある日突然ETCが死んだ、ETC本体の故障ではないかと。
カードを挿しても全く反応しないし、こんなトラブル経験がないと。いささか困惑した感じです。
週末には使いたいので、とりあえず修理できるか、見てほしいとのことでした。

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ETCはグローブボックスの中で、直射日光や水濡れに遭うことは低そう。ユーザーの訴えでは、原因に全く身に覚えがないそうです。

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全く身に覚えが無いのに壊れてしまうオカルトな状態を解決すべく見ていくことにします。
黄色い常時電源は来ています。

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赤いACC電源が来ていません。どうやら原因はここにあるようです。本体のトラブルではないようです。
昔、日産のETCをずいぶん売りましたが、数年経過するといつの間にか電源が落ちたり、カードを読んだり読まなかったり、カードを読んでいるはずなのにバーが開かないなんてことは何回かありました。
それからすると今回のはわかりやすい症状と言えます。

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このS60のグローブボックスはボックス内の左右に2個ずつ、リッドの周りに2個

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カバーを外すと8mmの頭のボルトが2本、これで外すことができます。

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配線を追いかけてボルトで挟んでいたり、内装などで潰しているところがないか新調に追いかけます。
赤いACC線はセンタートンネルを渡り運転席側に行きます。

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そこで配線を分岐させていました。ACC線とはいえ2.5スケアーくらいのかなり太い線です。これを分岐していますが、作業のステップはかなり正確でディーラでメーカー配線指示通り行った感じがします。
僕はてっきり、このコネクターが原因かとばかり思っていましたが、どこを点検しても通電が確認できません。もちろん管ヒューズも。
このぶっといACC線は、この後、数本の太いケーブルと一緒に大きなコネクターで止まります。
他の線では通電が確認できるのにこの線だけアウトです。

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しかしこれほど太い線にもかかわらず何行いっいる線かはわからず
診断機にもエラーコードが乗ってきません。
意を決してコネクターを外してみます。
するとセンタートンネルのドリンクホルダーやシフトノブのイルミネーションが消えました。

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でもふと思うのが、
1.診断機に異常を示すコードが乗ってこない
2.通常なら 3-5vの信号も含めて全く電気が出てこない。
3.親線からETCコナクター間に導通あり

ここではっと気が付きました。

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シガーライターソケット、このクルマのシガーライターはご丁寧に上向きで付いているのです。
何か金属が落ちたりしてショートすれば1発です。
答えはヒューズ切れでした。
この最も初歩的なトラブルをセオリー通りにすれば時間をかけずに済んだのですが
もっと、ちゃんとユーザーから状況や成り行きを聞いて立証すべきでした。
簡単な説明だけで原因を考えてトラブルシュートした結果、ユーザーに迷惑をかけることとなってしまいました。

Eくんが受けた整備振興会の講習の話によると、そう遠くない未来、自動車の多くは自動運転化が進み、所有することからサブスクリプションやシェアなどのリースが主になり、特定の自動車ユーザーは少なくなり、故障した際の症状や故障に至る話は聞きづらくなり、故障原因の探求が難しくなると言われているそうです。

ついに時代はそんなところに向かうのかもしれませんね。

 

2019年9月13日 (金)

古物免許の講習

毎年一度の受講が義務付けられている古物免許の講習を水曜日に行ってきました

今年は例年と違い、新宿はあいおいニッセイ同和損保のビルで行われる方(JU東京の会場で行われる日の設定もあり、もちろん地元警察署及び防犯協会主催のものもあり)に行ってきました

さすが新宿オサレなお店がいっぱいです。マルティーニのロゴ見てついつい見に行ってしまった

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田舎者は上を見上げてしまうのだよ。

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立派なビルで初めて受ける講習。やっぱりJUに行った方がよかったかな?とか思いつつ会場に入ります。

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知り合いもいるので少し和んだところで本日のお題目。

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警視庁の生活安全課から招へいした講師の方が熱弁をふるいます。

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今、東京都管内では78000件以上の古物免許保持者がいるそうです。僕もそのうちの一人です。前年に比べ、行政処分の件数が先々月の段階で前年の3倍以上で、今年は行政指導に力を入れているようです。

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まー、僕も本当は埼玉県で古物許可を取らないといけなかったのに、東京都だけで違法な時期もありましたから大きいことは言えませんが。

僕らがモロに該当するのは2時限目の道路運送車両法改正の方です

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近々、OBDをつないでの車検となるそうです。と言ってもおそらく自動運転のレベル1運転支援以上のクルマでしょうから、僕の主に修理するクルマはほとんど関係ないと思われますが

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90年代後半のアメリカの話みたいに、メーカーに強制的に情報を開示させてスキャンツールで故障情報を共有して車検にあたるそうです。
特にセンサー類、高度な運転支援や回生ブレーキなどがその点検の中身になるそうです。

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このようなフローで。

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あとは車検証がカードになるそうで、運用は2023年ころからになり、新車登録では主に大規模なディーラーが行うOSS(ワンストップサービス)の利用向上を目指すのが目的だそう。
特に車検での運用は1.9%しか普及していないので、もっと増やす目的だそうですぜ。

その後、公正取引委員会の長い講習を受けたり、封印代行の研修があったりで、午後5時近くになったのですが、その前、4時半頃工場からメールが来まして

とんでもない雨が降っているとの情報が

以下メール
僕 とんでもないとは? 
工場 こないだの台風よりぜんぜん強く降っている
僕 そんなに? ありえんだろ?
工 閉まっている窓の上側から結構な勢いで雨水が入ってきている。
僕 どういう意味?

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僕のガラケーに送られてきた画像なので汚いですが、いや元が汚いですが
閉めたサッシュを乗り越えて雨水が浸入してきています。20予年のカレンダーがしなしなになってしまいました。
こんな事有史以来ありません。

一方新宿も窓から見る限りでも暗くなってきました。
講習が終わるや否や、一目散に帰り始めますが、場所が甲州街道と西参道の交わる付近ですから新宿駅までぼちぼちあります。
そうこうしているうちにポツポツきました。降り始めですが、しかし確実に強くなってきました。近くのバス停には屋根付きの待合スペースがあるので取り急ぎ避難、数分も待たずにバスが来るところあたりさすが都心、濡れずに済みました。
駅に到着する頃にはざーっと降り出していました。

その時スマホの画面には 所沢市 大雨洪水警報 避難準備 警戒レベル3 
と書いてあります。西武線のHPを見ると運行停止情報もちらちら見えます。

すると、今度は家から停電したとメールが来ました。
ブレーカーが落ちたのではないかと、配電盤を点検させましたが、どうやら本物のようです。
後から聞いた話ですが、近くの落雷の影響だそうです。

その後家に着いた6時半でも、駅前の信号もコンビニも停電、工場に行くのを諦めて真っ暗の家の中で過ごすことに
間も無く、暑くなってきても涼しくする手立ては全くありません。
お風呂も沸かすことはできません。近所も停電していますから、漆黒です。2011年の計画停電を思い出します。
朝方テレビで見た千葉や神奈川と同じ状況が頭によぎります。

停電から約2時間半、突如 照明が煌めき停電は終了しました。

懐中電灯を片付けつつエアコンの涼しさに感謝し、心底電気のありがたさを再確認したのです。

 

 

2019年9月12日 (木)

滅び行く恐竜

ついにガラケーが末期を迎えています。

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今年の12月で丸3年を迎える僕のガラケー。モデル名なんて知りません。これは電話という機能を使うためだけにあるものだと思っています。
多い日は40件以上の発着信があります。相当な数のメールもこなします。
もうかなり使っている人が少なくなり、電車の中で出すと、かなり疎外感を感じます。
娘は恥ずかしいとさえ言います。以前は農園のおばあさんに懐かしいと言われてしまいました。
でも、超お気に入り。

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何しろこのガラケーはなかなか曲者で、意外にいろいろできます。
まず、Edy。これほど便利なものはありません。
そしてモバイルスイカ。これまた便利極まりないです。
麻雀ゲームもできます。銀行残高や振り込みだってできます。

しかし、それらの機能もいよいよ終焉がやってきました。

先日モバイルスイカにカード経由で入金しようとしたら、更新を迫られると同時に来年の2月でサービスを打ち切る旨のメッセージが出てきました。
がーん。

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Edyも同じく、早くからアナウンスがあり、スイカよお前もか!と言わんばかり。

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まー、3Gが終了したら、どのみち通信できなくなるので、順当と言えばそれまでなのですが、一抹の寂しさを感じさせます。
そもそも、今現在、ネットがつながるコンテンツなどほとんどなく、ことごとく見れなくなりました。
既に終わっているという感じ。

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思えば東京デジタルホン開局から使い続けたガラケーです。一度は誰より先にスマホに飛びつきましたが、あまりの使いづらさにスマホアレルギーにかかってしまい、使うとかゆくなるようになってしまいました。

去年の1月の入院でスマホの高性能さを享受してからは、手放せなくなり、アレルギーも治りつつありますが
かつては、その性能やデザイン、果てはカラーリングを自分で行うなど、いろいろな楽しみがありましたが
このガラケーが最後となりました。
最後のガラケーは最後らしく、防水、防塵、耐衝撃、長時間持続バッテリーとおおよそ出発時から考え得る理想の形が、奇しくもガラケー最後の姿となりました。

今年末まで使うか、新しいケータイに移行するかまだ迷っていますが、遅かれ早かれあと数か月の運命です。

さてガラケーを使う人間は?
僕は、自分は革新派で、古い事より新しい文化に変えていった方が良いという考えから、MPIでもその信念に基づき、外注仕事を引き受けないで、従来の下請け稼業のイメージとは違うスタイルを模索しました。
作業ファクターや使う材料も吟味し、良いものは取り入れて、古くから残る考えでも、新しいものでより良い置き換えの効くことはすべて捨ててきました。
MPIの社是の「論理無き行動は無、行動なき論理は死」を実践してきたつもりです。

しかし、開業から23年が経過しようとしている今、実に保守的な自分がいることに、本当にイヤになる時があります。
しかもかっちかちの保守です。

一度でも嫌な目に合えば、そちらの方向には行かず、失敗を黙認できず、安全な道ばかり選びたがり、過去からの安全な方法に固執する。
失敗を恐れるあまり、新しい方法や冒険を受け入れたがらない

そんな自分とガラケーが重なって見えるように思います。

いつからそんな自分になってしまったのか、今一度ガラケーと一緒に変えていきたいと心に念ずるのでした。

 

 

 

 

2019年9月11日 (水)

カングーのミラー破損

つい先日オイル交換をしたカングーが思わぬ形で入ってきました。

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先日の強力だった台風15号の爪痕で、ミラーが壊れてしまったのです。。

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なんとかわいそうなことに、ミラーが中身までやられています。

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さっそく取り外して中身も見てみます。

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比較的簡単に外れるのは欧州車の良い所。国産車ではこうは昔から行きませんでしたからねえ。

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外気温センサーも付いています。

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ヒーターの熱線もあるじゃないですか。

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ドライブユニットのガイドが無くなっています。

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本来ここにはギザギザのレールがあるのですが、粉々になってしまっているようです。

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この部品は出すメーカーと出さないメーカーがあります。
ルノーは後者で、アルファロメオは前者ですねえ。

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残念ながらミラーASSYでの交換となります。
あの、ガイドは割れやすいので、分解するときにも気を遣う場所です。

ルノーはいろいろ日産と揉めましたが、今も日産に部品発注するのです。

 

2019年9月10日 (火)

強力な一刺し

今日も暑かったなあ、9月も真ん中なのに
暑い日は夜、早くに眠くなっちゃいます、そして昨晩のように更新を落としちゃうのです。

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日が出ている暑いときに、工場の内外に蚊はいないのですが、夕暮れあたり、温度が低くなるといっぱい蚊が出てきます
以前は工場の南側に竹林があって、その時は日本脳炎になってしまうのではないかと思うほど蚊に刺されましたが、最近は少なくなった方です。
それでもいかにもさされそうな場所で作業するときには、絶大な効果をもたらす蚊よけ。

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塗装するときには使えませんが、塗装が終わった後ならOK
工場裏手の場所で作業するときはぶんぶん蚊が飛び回る中で作業します。
気分は養蜂家ならぬ養蚊家なのです。

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でも蚊よけを使えばこの通り。

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全く刺されません。

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と、思ったら、うまく塗れなかったのでしょう、ピンポイントで刺してきます。
この場所はまた、さらにかゆく感じるのです。
耳なし芳一を思い出します。

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こちらもピンポイントで

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バンパーのウオッシャノズルです。これも傷んでいたので塗装しました。微に入り細に入りキズを直さないといけないのです。

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これは?

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バンパーグリルの網です。

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こういったものも塗装しました。
仕上げにはこういったものもインパクトを与える一刺しになります。
うーん、書いてる自分でも無理を感じる(笑)

ま、ホントは僕自身に強力な一刺しがあったりして(笑)

何を伝えたかったというと、かゆくなったら、ツメでばってんを作りましょう。それがもっとも痒さに効きます。

2019年9月 9日 (月)

バンパーの塗装

さて、オーロラの外装補修もかなり進んできました。
今はバンパーの最終仕上げ。素地部分の塗装です

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素地はあくまで材質なので塗装されていません。ですから塗装してそれっぽさを出すこと自体に無理があるのですが、そこはやむをえません。
できるだけそっくりさんに塗装するのです。

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下側はその素地感を出すためにストラクチャーペイントです。

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塗装の切れ目もしっかり再現。ここには反射板、リフレックスリフレクターが入るから、ここまで再現せんでもいいのですが、小さなこだわり。

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かなりそれっぽいでしょ?

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美しい3コートの贅沢な仕様です。

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新車当時50万近いOPだったと思います。大変に手間がかかるこの塗装。

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出来栄えもきっといいと思います。とはいえ、まだ外装の段階だけど。

2019年9月 8日 (日)

おフランスざんまい、すし三昧。

このところ連続しておフランスのクルマを整備したざんす。

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まずはメガーヌエステートGT220 今はみんな強烈なクルマ出しますなあ。

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スポーツカーのようなアンダーカバー。NACAダクトがあります。T/Mかエンジンオイルパンを冷やす目的でしょうか?

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なんだかアンダーカバー外してももう一つカバーがあるみたい

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またせっまい中にオイルフィルターがありますね。

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こちらはオイル交換のリクエスト。

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このエンジンのフィルターはみんなシャコタンなんです。

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スタンダードなライトドライブハイテックを選びました。

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続いては車検のカングー。こちらこのところ比較的頻繁にブログに登場したので、あちこち修理されて車検内容はかなりスタンダード。

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大事にされるクルマは良いですね。

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フィルターはやはりかなりシャコタン。その分、可能な限り交換サイクルを早くした方がいいですね。
やはり面積が少なければ、ろ過能力も低くなりやすいです。

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ブレーキフルードは空気中の水分と相性がいいので、フェード現象やベーパーロックの原因を誘引しますので
可能な限り2年毎に交換すべきです

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リアブレーキも上々。画像上側のホイルシリンダーからのブレーキフルード漏れはメジャーなトラブルので、必ず分解して点検したい場所です。

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ファンベルトを交換しましたが、フードヒンジは前側にあり、デカいエンジンマウントに挟まれて、さらにサイドメンバーもあって、隙間が狭くかなり大変。

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太古の昔からFF車のクランクプーリーの真向かいにはサイドメンバーがあって整備性が悪いのです。

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エンジンオイルはやはりMoS2です。万能ですねえ。

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10Wだと少々新しいエンジンには硬すぎかと思いますが、こちらは意外に守備範囲が広くいろいろなエンジンに行けます。

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エアコンフィルターも交換します。カウルトップ下です。

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おー、ベストな交換タイミング。

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これでエアコンもかなり効くようになるでしょう。

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その次もカングーです。こちらはオイル交換のみ。

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3台とも同じ系列のエンジンですからよく似ています。

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しつこいようですがシャコタンのE/Gオイルフィルター

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この前はMoS2だったこともあり黒い廃油。入れた時から黒いオイル。

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しかし今回はMoS2が足りなくなってしまったので、急遽5W-40のモリゲンにしました。
100%化学合成だけでなく何と言ってもすごいのが

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この色!LLCじゃありませんぜ。れっきとしたエンジンオイルです。 
http://www.lm-trading.co.jp/2018/05/02/liqui-moly-molygen/

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モリゲンシリーズもしばらく在庫します。5W-40ですが、アルファのV6に合うか試してみます。

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いつも遠くからありがとうございます。

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しかし上の3台もそうですが、必ず出てくるのがこのドレンプラグのソケットですね一番最初にたまげて、Eくんが自分で工具を作りましたが
いまの処理台数を思えば、買ってしまう方が無難でした。

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イタフラは独自の規格で工具を使う傾向があるので、一般的な整備工場では嫌がられるのも頷けます

2019年9月 7日 (土)

Group 5

ああ美しきかな旧車レースカー

youtube見てたらこんな時間になっちゃった

 

 

おっとこれは毛色違いかな?

 

みんな美しいですねえ。

540c-inエンジンって何? やはり排気量が一番ね。

うーん、今の子供たち風に言えばエモいですねえー

 

2019年9月 6日 (金)

ピラートリムの張り替え

もう新しいモデルでも13年とか経過している166ですが、どのクルマもピラーカバーの傷みが顕著です。

内装の張替は独特のスキルとかが必要ですが、ピラーカバーの交換は比較的簡単なので、ちょっとした時間調整や空いてる時間にささっと作業できる魅力があります。
今回も塗装を乾かす間を使って作業しました。

ちょっと悩んだのですが、以前買った材料の余りがあったので、これを貼るか、もっと近い色を注文して貼るか迷いましたが
材料がもったいないので、かなり違う色ですが、使うことにしました。

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大まかに切って、載せて切っておきます。取り外した芯は毎度おなじみポロポロですがベッタベタのスポンジが布と分離していますから、それをきれいに取り、清掃しておきます。それでも手がべたべたに汚れるので、新しい内装材につくと取れませんので慎重に作業します。

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型の芯にスプレー糊を塗っておきます。

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このスプレー糊は内装作業には大変重宝します。3Mの糊は液体で出るので注意しないと生地の表側にしみこんでしまうのですが、この糊はクモの巣状に出てかなり簡単です。

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今度は布をひっくり返して裏のスポンジにもスプレーします。

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接着直前に芯にも再び糊を縫って接着します。

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不必要な部分を切って出来上がり。

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生地の裁断には裁ちばさみが便利です。カッターなどでは切れません。普通のはさみでも切れません
このクローバーの裁ちばさみがベストです。

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もうこのモデルは内容ですが、似たようなものがアマゾンでも売っています。
はさみとしては高価ですが、パフォーマンスは他の物には変えられない素晴らしさがあります。

 

 

反対側も貼りました。これも違う商品車にくっつける予定です。

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でも2色になっちゃうんだよなあ。ま、Biカラーということで。

2019年9月 5日 (木)

アルファロメオ166 オーロラカラーの塗装

本当は昨日塗装されるはずだった166のバンパー
軽自動車のモールの塗装に手間取り、なんとモールの塗装だけで1日費やしてしまったという大事故というか、大波乱がありまして、1日遅れての塗装です

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3コート塗装なので、下色(グランドコート)を塗装します。
オーロラをはじめ、ヌヴォラ系の塗装はグランドは隠蔽のための塗装の意味合いが大変強く表面の色とはそれほど関係ありません。

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しかし、完全に下地で覆わないと2ndコートでは染めきれませんので、しっかり塗装します。

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パールカラーは強烈の一言に尽きます。ヌヴォラブルーに比べると地味な印象ですが、

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色彩の変化は相当なもので、

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なぜか写真には写らない強烈な赤味や緑味が角度によって発色しマジックカラーな印象を強くします

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すごく濃いパールに見えますが

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このようにカラーチェッカーに載せてみますと、自分での隠ぺい力が格段に弱いのが判ります。
これを補うためにグランドコートを入れるのです

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塗り始めますと、パール独特のビロードな感じが出てきます。

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パール目が並ぶと本当に美しいです

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このように撮るとわかりやすいでしょうか?
実に幻想的な感じになります。

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166は車体のデザインが実に豊かな曲線とシャープな直線で構成されたデザインなので、パール塗装などのフリップフロップが絶妙に出ます。

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なんだかヘンな色の部分がありますね。
これは後から黒のストラクチャペイントを施す部分です。

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バンパーを克服すればボディ修理も終わりが見えてきます。
とはいえ、まだまだ先は長いのですが

 

2019年9月 3日 (火)

環境って難しい

今日は段ボールゴミを捨てに製紙会社直営の回収施設に行ってきました。
この模様は以前も記事にしたことがありますが
http://messiah208.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/post-4b5b.html

紙のリサイクルは確立されていて再び何かしらの紙製品になってカムバックできるようです。
尤も、食品には使われないようですが。
でも、自動車部品を含むいろいろな商品はなにかしらダンボールなどの箱や固定材を使われることが多く
環境を守るためにもがんばって協力したいものです。

そうです、今回はちょっと難しい環境のお話。

最近はプラスチックによる海洋汚染が進んだり、オゾンホールによる地球温暖化、有機溶剤や排気ガスによる大気汚染
自動車はとかく公害の象徴みたいなところがあり、それは僕ら自動車補修をする者にも言えるのです。

塗装関連は特に扱うものそのものが有機溶剤が多いので、環境保護との関係とは切っても切れない関係があります。
本来であればPRTR法に基づき、MSDSシートから有機溶剤の年間排出量を計算し、報告しなければならないのですが、記憶が正しければ日本では、僕らのような小規模な事業者は免除されているので、実際にどれほどの溶剤が大気に開放されているかはわかっていません。

しかし、欧米など先進国では普通に有機溶剤排出規制(VOC規制)により、水性塗料の導入やハイソリッド塗料の仕様が義務付けられている国が多いようです。
そしてついに日本も水性塗料の普及は進みつつあるようですが、従来の溶剤型塗料に比べて、

・商品の保存期間が溶剤型塗料に比べて短い
・水性なので氷点下に放置すれば凍って壊れてしまうため、専用暖房付きミックスマシーンが必要
・高価、従来品との互換がない上に、新たな設備のほかに気温や湿度など設備以外の影響受け、溶剤より多少の使いづらさがある。

など明らかなデメリットが存在します。
しかし、やはりゼロエミッション。スチレンもトルエンもイソシアネートもありません
やはり他には変えられないのでしょうか

先日、紫外線硬化パテの広告を塗料販売店が持ってきましたが、こちらもスチレンモノマーやイソシアネートから脱却し、全く違う視点から商品が構成されています。しかしこちらも初期導入に数十万円かかるようです。

MPIが発足した当初、1液ベースコート型塗料は最先端で、環境にも優しいものでしたが、いつの間にやらオールドファッションになってしまい、環境型を唱える塗料が優勢になってきました。

使い勝手や商品の安定性には溶剤型塗料の方がぜんぜん上ですが、何せ環境を守らないといけません

プラスチックのストローが無くなる方向になるそうです。レジ袋も今や悪です。
ペットボトルは洗って、銘柄フィルムをはがしキャップを外して廃棄します。
燃やさず、埋め立てず、なるべくリサイクルする
そのためには結構な対価と手間を支払わなければいけないようですね。未来を守るためには仕方がないか

2019年9月 2日 (月)

パブリカのライトが点かなかったら

昨年の暮れに販売して今年引き渡したパブリカが、早くも車検の為に戻ってきました

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所沢58ナンバーも凛々しく、言われないと昭和42年型とは思えないほどよくできていて、現代の交通事情においても、全く遜色ありません。

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その引き取るときにタイミングよくヘッドライトが点かなくなったという訴えがありまして、見てみるとヘッドライトどころかスモールランプも点灯しません。
まずはスイッチを疑います。

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昔のクルマは実に簡単に外れます。ノブを外したら

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この丸い穴に工具を入れて回します。これ自体がボタンナットになっているのです

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このクルマはありがたいことにマニュアルがありまして、そこに電装関係の記述もありますので、それを参考に整備していきます。
バッテリー直から、I/Gキーに来て、ヒューズブロックに入ります。
ヒューズはなんと3本しかありません。

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その一番端のヒューズから下にライト類のほとんどがぶら下がります。
ヘッドライトは3wayスイッチの下にすべて下がります。なんと、リレーを使わずバッテリーに直付けです。

ヘッドライトが点かないのはヒューズさえ点検すればアースか12Vかしか原因が無いのです。なんと原始的な。

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さっそくスイッチを確認してみましょう 

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ヒューズが生きているのに12vが来ていません

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0vです。

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なにかの間違いもあるといけないので、スイッチも点検します。
4極のスイッチで3wayですから、OFF、スモール、ヘッドライトです。バッテリーからの12V1本、1段階で1本、Hライトで1本、アースで1本です。

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すると各ポジションの端子間で導通を測り、導通のあるなしを調べます。

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スイッチのピンアサインはマニュアルにかいてあります。
順調に導通を確認していきます。
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すべて正常でした。

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唯一の無導通はアース。スイッチには全く問題なさそうです。

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バッテリーからの12vの配線を追いかけます。

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あちらこちら配線を確認しますがずーっと12vがきません。

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ところがヒューズより向こう、バッテリー側には12Vが確認できます。

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このくされたヒューズボックスがよくないようです。

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普通につないでも通電しません。

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もう配線もかちかちですからね。可能なら全部とっかえたいところですが、なかなかそうもいかないので端子をサンドペーパーでこすりました

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これでやっとどうにかできました。

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ところが、ライトが治ったらこんどはウインカーが点きっ放しになってしまいました。
これにはまいりました。

再びこの絵、ウインカーはライトとは別回線で、真ん中のヒューズを通ってフラッシャーを通って前後のウインカーを光らせる仕組み

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右のウインカーは普通に点滅するのですが、左のウインカーがうまく点きません
ちなみにフラッシャーは2極でそのままさせた点滅させたものをウインカースイッチで左右に振り分ける仕組みです。フラッシャーリレーではなく、電磁スイッチを定期的に付けたり離したりするなんとも古代的な発想の装置です。

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うーん、と困っていると、Eくんがライトの下のランプが点いてないよ、と教えてくれました。
ライトの復旧と共に点かなくなったので、ライトの関連かとばかり思いこんだ末の遠回りでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年9月 1日 (日)

アルファロメオ166商品化

徐々に、しかし確実に前進するオーロラの166の商品化整備、最も初期のA1型

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結局、中古が良いものが無く、新品のグリルが届きました

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これはまだ日本で手に入るのかな?

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この後ろ側の取り付けボルトが壊れてしまうのです。急所ですね。結局プラスチックの材質があまりよくなくて、取り外す時に、この取り付け部分が粉々に割れてしまうのです。元あったものが復元できる程度ならボンドによる接着も可能ですが、欠損したブブがなくなってしまったりすると元には戻せないです

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フロントバンパーは元のバンパーを生かすことにしましたが、これまたむちゃくちゃ程度が悪くて、直しまくらないといけません

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無事にウオッシャーやバンパーグリル関係が外れたので良かった。しかし、このウオッシャーの塗装に日々がありますからこれをどうするか??

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旧塗装膜をダブルアクションサンダーで剥離しますが、相手がプラスチック素材なので、手間が鉄板の数倍かかります。
3コートが原因か塗装膜劣化が目立ちます。

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ぼくらの間で言う草間彌生現象が起きると、塗装の剥離が始まります。このぼつぼつがそうです。
簡単な刺激で剥がれます。塗装中に気が付かずにそのまま塗装すると、吹いている最中に塗装膜が吹っ飛んで行ったり、リフティングなる塗装が縮れる現象が発生して、再塗装が必要になります

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暑い中、ひたすら1日中格闘して、このようになります。

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一人の技術者が午前中からかかりきりで作業してこんな感じ。大量のサンドペーパーと時間と忍耐力を消費します。
しかしこの作業は最重要で、この作業をおろそかにして、先々長くオーナーを満足させることができません。

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それにしても大変でした。バンパーその性質上あまりきれいな状態で残るケースが少なく、これでなくても大変なのに変わりはありませんが

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もうすでにリアバンパーの下地準備はできていますから、次回はサフェーサーからスタートします。
とはいえ、まだまだ途方もないほどの作業が残っていますが・・・

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