サンバーのエアコン修理
赤ボーさんのエアコン修理です。
今は無きスバルオリジナルのサンバー。リアエンジン、4WDで4独、スーパーチャージャー付5速とここだけ聞けばトミマキネンが乗っていそう。
実はこのオーナーさんは本当はすごいエンスー。
ここにその片鱗が
エンジンはこの荷室の下にあるので、コンパネを外します。
すると出てくる4気筒の660ccユニット。
さっそくゲージを取り付けるとガスは問題なく入っています。しかし全くエアコンが効きません
エンジンをかけるとクラッチが入りコンプレッサーが圧縮を始めますが・・・
高圧がどんどん上がります。ある程度上がるのは結構ですが、度を越えると破裂します。
しかし、破裂すると大変危険なので圧力スイッチが働き強制的にクラッチを切り離すのです。
つまり、冷媒が回っていかないのです。
ここでエアコンの仕組みをおさらい。コンプレッサー圧縮し高圧となったエアコンガスは、コンデンサーで冷やされ液化します。その先のエキステンションバルブでシュッと霧吹かれ、液化からガス化します。そのガスになるときの気化熱をエバポレーターでファンがさらって、車室内に冷たい空気を届けます。ガス化したエアコンガスは冷え冷えの状態のまま、すっかり低圧になり再びコンプレッサーに吸い込まれていきます。そしてコンプレッサーそのものを冷やすのです。
このサイクルがどこかで遮断されて、サイクルが回らなくなってしまっているのです。
この場合の原因はかなり高い確率でエキステンションバルブです。その間にあるレシーバータンクと呼ばれるフィルターもセットで交換します。
ガスを抜きます。
エキスパンションバルブは助手席からアクセス可能です
ええ、アルファのエキパンと殆ど同じです。用途が同じなので、形も似てくるのですが、全く同じかと聞かれれば、それはわかりません。(笑)
ああ、必ずパッキンの類はすべて交換しますよ。
一通り交換したらまず真空引きして置きっぱなしにします。
45分くらい引いてそのまま翌朝まで置いておきます。
翌朝、当たり前ですが圧力変化が無かったのでガス注入します。
冷媒量が0.35から0.45kg ですから
この200g缶2本でちょうどいい計算になります。
前から後ろまでユニットがあるのに意外に量が少ないのですね。多ければいいというわけではありませんが、メルセデスは1kg以上軽く入れます。
異音もなく軽く回り続けるコンプレッサー
フィルターはセットで換えたいものですね。
寒いほど冷えるようになりました
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